2024.05.03trainer's column
ボイストレーナーを育てるボイストレーナーが解説!ボイストレーナーになるには?
ボイストレーナーになるには?資格はいるの?どんなスキルがいるの?何から始めればいいの?
一般の方からすれば謎だらけなボイストレーナー。
何が必要でどうやってなるのか、詳しく解説していきます。
ジウコトモニタ(谷本恒治) クリアボイスミュージックスクール代表 数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、 TVなどでも紹介される。 発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、 現在も全国各地から受講生が集まっている。 |
この記事で分かること
・ボイストレーナーになるには
・トレーナーに必要なスキル
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(悪い意味で)誰でもなれます
ボイストレーナーに資格はいりません
ボイストレーナーは医師や理学療法士などと違って国家資格ではありません。
誰でも
と言えばその日からあなたはボイストレーナーです。
誰でもなれます(もちろん悪い意味です)
時々「〇〇認定インストラクター」という肩書きを目にしますが、あれも「〇〇」さんが勝手に作っただけのものです。
今日「ジウコトモニタ トレーナーライセンス」を作ることもできます。
つまり誰でも「認定インストラクター」になれます(もちろん悪い意味です)
だからこそ責任は重大です
さきほどの「俺っち、ボイストレーナー」が小学校の合唱コンクール以来、まともに声を出したことすらない人である可能性もあるのです。
考えてみてください。
あなたは交通事故に遭いました。
頭からは血が流れ、足は変な方向に曲がっています。
激痛と遠のく意識、そこで運び込まれた病院の医師がアルバイトだったらどうでしょう?
残念ながら、全国に「アルバイトのボイストレーナー」は腐るほどいます。
いや、全国のボイストレーナーの大半がアルバイトです。
先日、「音楽が好きなんで、どうせバイトするなら音楽関係がいいかな、と思って」というとんでもないヤツに出会いました。
まあ雇うスクールもスクールですが。
あなたが交通事故に遭って大けがをして病院に行くのも、生徒さんが喉の改善を求めてボイトレスクールに行くのも同じです。
ドクターにもボイストレーナーにも求めるのは「プロのスキル」と「プロとしての責任」です。
むしろ資格がない分「アルバイト感覚ではいけない」という意識が必要です。
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ボイストレーナーに必要なスキル
まずは自分ができること
資格がいらない、誰でもなれるというのが分かったところで、次は「ではどんなスキルが必要か」というところについて触れていきます。
まず第一に「自分ができること」です。これが大×10前提です。当たり前の話です。
近年、「科学的根拠に基づいて…」「音声学を…」なんてフレコミが流行ってきていますが、知識を説いたところで生徒さんが上手くなる訳ではありません。
また例えですが、あなたは料理教室に通います。
先生が「こうするとピリッとした味になります。でもここにこんなひと工夫を加えるともう少しまろやかになります。はい、今日の授業はこれで終わり」と言ったらどうでしょう?
そうなりますよね?
ボイトレでも同じです。
「甲状軟骨が傾くことによって声帯を伸展させつつ甲状被裂筋に張りを持たせてね」
いやいや、デモ聞かせてよと。
この“デモ”というのが、正しいデモと生徒さんの発声を真似するスキルも必要です。
というのも、生徒さんは今自分がどんな声の出し方をしているのかが分かりません。
まして、自分では「それが正しい」と(無意識的に)思っているのでなおさらです。
そこで「今こんな声の出し方になっているよ」と、少しデフォルメしてどこに力が入っているか、その結果どんな音色になっているかを視覚的にも聴覚的にもデモンストレーションする必要があります。
最近はライブでちょっと歌える程度のシンガーがアルバイトでトレーナー業をやる人が多いので、実際にレッスンをしているとこの壁にぶち当たるのではないでしょうか。
当然“知識”と“耳”が必要
「今こんな声の出し方になっているよ」とデモを聞かせるには、当然、生徒さんがどのような声を出しているか、口腔内の形はどうか、ベロのポジションはどうか、喉、首、顎の筋肉は、軟口蓋は、呼吸は、などなど、声という情報だけで判断するスキルが必要です。
そのために知識が当然必要になってくるのと、これまた知識を得たとて、なので、自分の体をこねくり回して、「こうやったらこんな風に音色が変わるのか」と、自分自身で体感し、引き出しに置いておかなければいけません。
知識はググりゃ出てきます
イキッてらっしゃいますけど何のアドバンテージでもないですよ?
「科学的根拠…」「音声学…」
そんな知識、ド素人でもちょちょいとググりゃあ誰でも手に入れることができる、ただの「情報」です。
もちろん知識は必要です。知らない、はナシです。
ただ、知識そのものはトレーナーとしては何のアドバンテージにもなりません。
スピードが命
もう一つトレーナーに必要な、「最大」といってもいいかも分からないスキルがあります。
それは“スピード”です。
生徒さんの声を聞いた“瞬間”に、どんなエクササイズを入れるかを判断しないといけません。
でないと、「えーっと、ちょっと待ってね、次にどんなエクササイズをするか考えるから…」と生徒さんに待ってもらわないといけません。
当然、経験が必要なスキルではあります。
初めは失敗を繰り返しながら、より正解を導き出せる確率を上げていくしかありません。
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一番大事なスキル
誰よりも練習する
ボイストレーナーも「先生」と呼ばれる職業です。人さまに偉そうなことを言う立場です。
偉そうなことを言うには、それなりの“説得力”が必要です。
説得力とは“誰よりも練習”“誰よりも努力”です。
偉そうなことを言いながら生徒さんの方が練習量が多い、生徒さんの方が真剣に歌に取り組んでいる。これでは生徒さんはついてきてくれません。
生徒さんに「一日1時間は練習しようね」と言うなら、自分はせめて一日2時間練習しましょう。
生徒さんに絶対に失敗させない
またまた例えです。
ご飯屋さんに行きました。
店員さんがめちゃくちゃ親切で丁寧で心地よい接客。
店内もオシャレでめちゃくちゃ綺麗。
料理の提供速度もバッチリ。
値段もリーズナブル。
立地もとてもいい。
でも美味しくない…
美味しくなければもう二度と行かないと思います。
でもそのお店に悪い印象はありますか?嫌な思いをしますか?そのお店に行ったことを後悔しますか?
美味しい美味しくないは個人の感想です。それは仕方のないことです。
僕も20年トレーナーをやっていますが、体験レッスンに来られた方が全員入校してくれる訳ではありません。
数か月で辞められていく生徒さんも全然います。
でも僕は「あの先生に習わんかったらよかった」「なんだ、アイツ…」と思われることは絶対にないと自負しています。
僕自身でも「あぁ、今思えばあの生徒さんにはあのアプローチじゃなかったな…」と思うことがいまだにあります。
でも誰一人として中途半端に接したことはありません。
最終的には一人ひとりの生徒さんに対して全身全霊で向き合うしかありません。
生徒さんが100人いれば、1対100ではなく、1対1×100であることを忘れてはいけません。
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ボイストレーナーになるための全てをパッケージ
僭越ながら、僕も「ボイストレーナー養成コース」を開設しております。
※コースの全課程を修了してもライセンスは発行しておりません。上述の通り、無意味なのと、「修了して一人前になったんだから、僕の名前を借りずに仕事してください」という思いからです。
まず自分ができること、ボイストレーニング経験者でも、僕の中での「最低基準」に達してもらうため、「ただ歌が上手い」ではなく、きちんと音色がコントロールできる、聞いた音を(ある程度)再現できるようになってもらいます。
その次のステップとして知識のお勉強、実際のレッスンを見学してもらいながら、生徒さんの声を聞いて何を判断するのか、という実習まで用意しています。
バイト感覚ではなく(雇用形態としてのアルバイトは大いに結構かと思います)、信頼されるトレーナーになりたい、という熱意をお持ちの方は是非お待ちしております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非他の記事もご覧ください。
また、レッスンのお申込みも随時おこなっております。
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クリアボイスミュージックスクール
講師 ジウコトモニタ
☎ フリーダイヤル 0120-103-326
(受付時間13:00~21:00、レッスン中は出られない場合もございます。ご了承ください)
✉ clearvoicemusic@gmail.com
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