2024.08.07ミックスボイストレーニング
裏声練習の在り方|目的を明確に正しく裏声練習を
ミックスボイスの習得を前提とした場合、これが論外なのは熱心な読者はすでにお分かりかと思いますが、改めてこの文章を車の免許の教習所に置き換えて…
スピードを出し過ぎていたらスピードを落としましょう。
張り上げてるなら張り上げないようにしましょう。
いえいえ、裏声のトレーニングはめちゃくちゃ重要です。
僕のレッスンでも裏声のトレーニングはバチボコにしつこくやります。
では、なんのために裏声のトレーニングをするのか?
今回は裏声練習の目的、正しい裏声の練習方法をご紹介していきます。
ジウコトモニタ(谷本恒治) クリアボイスミュージックスクール代表 数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、 TVなどでも紹介される。 発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、 現在も全国各地から受講生が集まっている。近年はボイストレーナーの 育成にも力を入れている。 |
この記事で分かること
・裏声練習のあり方
・正しい裏声練習の方法
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裏声練習の目的・重要性
輪状甲状筋のトレーニング
私たちは(ある程度)自由に声の高さをコントロールできます。
音程を変えることでイントネーションを作ったり歌を歌ったりすることができます。
その音程を司るのが輪状甲状筋という筋肉です。
喉には甲状軟骨と輪状軟骨という大きな軟骨があります。甲状軟骨の上部の出っ張りが喉仏です。
この喉仏の裏に声帯があるのですが、甲状軟骨と輪状軟骨を繋ぐ輪状甲状筋が収縮することで甲状軟骨が傾き、間接的に声帯が引っ張られることで音程が上がります。
輪状甲状筋が声帯を引っ張る、声帯が収縮して張りを作ろうとする、この二つの筋肉バランスで音色をコントロールするんですが、その話は長くなるので他の記事で…
なので、声帯を引っ張る筋肉を自由にコントロールするトレーニングをする際、取っ掛かりとして声帯自体になるべく負荷がかかっていない(引っ張られまいと踏ん張っていない)状態がいいですよね?
それすなわち裏声(それもスッカスカの裏声)の状態です。
しっかりと輪状甲状筋をトレーニングすることで音域の拡張も期待できます。
※ただし、ここで使うスッカスカの裏声は≠ヘッドボイスです。ヘッドボイスとチェストボイスは繋がりますが、裏声と地声は繋がりません。なのでそれそのものがミックスボイストレーニングになることはありません。
呼気の安定
さらに声帯をスッカスカの状態にすることで、呼気を安定させるトレーニングにもなります。
(イメージとして)声門が開いた状態、息の流れに対して無防備な状態でしっかりと体の支えが作れるか、軟口蓋が上がって息が漏れないフォームを作れるか、ブレストレーニングにはとても効果的、というより、声帯で呼気を受け止めていては、体の支えが使えているか、軟口蓋が上がっているかは分かりにくいので、スッカスカの裏声でないとトレーニングの意味はあまり果たせません。
つまり、輪状甲状筋トレーニング、ブレストレーニングともに、裏声で行う練習は「声を作るトレーニング(=ミックスボイストレーニング)」とは全く別物、体の使い方、フィジカルトレーニングと言えるでしょう。
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正しい裏声の練習方法
スッカスカの「ハッ」を出してみよう
前述の通り、スッカスカの裏声が前提です。
ポカンと口を開けて、そのまま喉の奥までガラ空きな状態をイメージしてみましょう。
(喉を下げる必要はありません。ガラ空きであればOKです)
その状態で“声を出さず”、ハッ!と息を吐いてみましょう。
ポイントはこの一発のハッ!で肺の空気が全部出ていくことです(というつもりで)。
しっかりとハッ!と吐いた直後に、わずかに空気が戻る感覚があればOKです。
息の音を鳴らしながら「ヒー」を出してみよう
実はハッという発音は50音で一番難しいです。できているのかどうか自分で判断がつきにくい発音です。
なので今度は「ヒ」にしてみましょう。
ヒ、というと「h」の息が上顎の前の固いところに当たる感覚が分かりやすいかと思います。
連続でヒヒヒヒヒ、と言ってみましょう。
いちいち「h」が上顎に当たるかと思います。
そこに息を当て続けながら、息と音を同時に鳴らすつもりでヒーーーと伸ばしてみましょう。
とても歌には使えなさそうな「ほぼ息の音」くらいでOKです。その状態がスッカスカの裏声です。
体は頑張ってみよう
ここで重要なのが「体の支え」です。
当然、空気がみるみる出ていくんで、肺はみるみる萎みます。
が、胸郭を萎まさないように肋骨を外側に広げておきましょう。
胸が萎む息の吐き方になると、ただただ息が出て行って酸欠になります。
この肋骨キープも歌う時に必要な力になるので、スッカスカの裏声(みるみる息が出ていく発声)の状態で体の支えを鍛えましょう。
体の支えについてはこちらの記事で動きを解説しているので是非やってみてください。
体キープ、で、ハッ、ヒー、で音域の拡張、裏声じゃないとできない、とまではいかないにしても、スッカスカの裏声の状態でより効果が表れるトレーニングです。
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まとめ
裏声練習はミックスボイス練習にはならない(ちょい過言)
スッカスカの裏声で声帯の負荷をとっぱらう
その上で呼気の安定、音域の拡張を狙う
上手くいかない人は迷わずプロの指導を受けましょう。ヘタに発声練習を拗らせると結構あとあと大変です。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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