2024.09.23ミックスボイストレーニング
声帯を鍛えよう!高音域でも芯のある声を手に入れる
今回は「強い喉」を作るトレーニングをご紹介していきます
サッカー選手は足が太い、野球選手がお尻が大きい、柔道の選手は肩が盛り上がっている…
みなさんそれぞれ、「スポーツ選手の体つき」をしています。
歌う人、例え趣味でカラオケに行くだけだとしても、「歌う人の喉」を手に入れたくありませんか?
今回は「歌う人の喉」の作り方をご紹介していきます。
ただし、声帯は筋肉、靭帯、粘膜の三層からなり、方法を間違えると粘膜を傷めたり、声帯結節、ポリープの原因にもなりかねません。
危うい場合はただちに練習を中断し、プロの指導を仰ぎましょう。
ジウコトモニタ(谷本恒治) クリアボイスミュージックスクール代表 数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、 TVなどでも紹介される。 発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、 現在も全国各地から受講生が集まっている。近年はボイストレーナーの 育成にも力を入れている。 |
この記事で分かること
・強い声の作り方
・長時間歌っても声が枯れない方法
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どのように強い声を作るのか?
声帯の構造を(ちょびっと)理解しよう
“声帯を鍛える”といっても、どのように鍛えるのでしょう?
それにはまず、“声帯”が一体なんなのかを知っておく必要があります。
※知らずにやみくもにトレーニングをするのはかえって声帯を傷める原因にもなります。
声を作るのに使う筋肉は以下(内喉頭筋といいます)
甲状披裂筋…声帯を収縮させることで張りとゆとりを作る
輪状甲状筋…声帯を伸展させ音程をコントロールする
横・斜披裂筋…披裂軟骨を近づけることで左右の声帯を接近させる
外側輪状披裂筋…披裂軟骨を外転させることで左右の声帯を接近させる
後輪状披裂筋…披裂軟骨を内転させることで左右の声帯を遠ざける(声門が開く)
声帯筋…左右の声帯の圧着を助ける
もちろん、一つ一つの動きを自覚することは(ほぼ)不可能です。
が、どのように声が出るのか、どのような働きをしているのかを理解しておくと、トレーニングをする上でとても役立ちます。
今回特に鍛えたい部位
芯のある声、張りのある声、という目的でいうと、必要になってくるのは声帯筋です。
もちろん、“高音域でも”張りのある声、となると、そもそも音程を上げていく輪状甲状筋、外側輪状披裂筋も必要にはなってきます。
(高音域にさしかかるにつれ、声門閉鎖の状態を維持するのに活躍しているのは外側輪状披裂筋といわれています)
えすがここでは、“声帯を鍛える”というテーマに絞り、比較的低音、中音域で、張りを演出する声帯筋のトレーニングをおこなっていきたいと思います。
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具体的なトレーニング方法
ウッ!でおk
重たいものをフン!と持ち上げるイメージをしてみてください。
声門がピタッと閉じ、体に力が入るかと思います。
そのまま(重いものを持ったまま)、「ウッ!ウッ!ウッ!」と短く力強く声を出してみましょう。
「ウッ!」と発音した瞬間、みぞおちがピクッと前に突き出ればOKです。
※意図的にうごかさないこと、また、凹んだらNGです
このトレーニングは、声帯筋(及び閉鎖筋群)の俊敏性を高める目的です。
実は多くの人が声門が閉鎖する動きと息を吐く息の“タイミング”が上手く合っていません。
咳ができたら閉鎖の力はあります。ほとんどの人が普通に咳をできるはず。つまり「閉鎖が弱い」という人は存在しないよ
閉鎖の力を一番使うのが咳をする瞬間です。
声を出す時はそれよりも閉鎖の筋力は使いません(だから声が出るのです)。
つまり、「弱い」のではなく、「発声時に上手く使えない」のです。
それが呼気と閉鎖のタイミングが合っていない、という状態です。
これを「ウッ!ウッ!ウッ」と強く発音することで、一気に呼気に圧をかける瞬間にきちんと(それに見合った)閉鎖の力が働くようにタイミングを合わせるトレーニングをしていくのです。
注意点
あくまでもこれは「意図的に負荷をかけるトレーニング」です。
「声を出す時には思いっきり圧をかけましょう」「声帯をきつく閉じましょう」ではありません。
本来は声帯の下にかかる空気の圧(声門下圧といわれます)は小さい方が理想です。そういったトレーニング(声門下圧を整えるトレーニング)も必要です。
が、ここではあくまでも「鍛える」という目的で強くおこないいましょう。
声門下圧を意識したトレーニングはこちらで少し解説しています
もう一つは、低音~中音域でおこなう、ということです。
理由としては、高音域にさしかかった際、「裏声+声門閉鎖」になるととても危険だからです。
(声帯にダメージ、という意味での“危険”ではなく、歌声を作るという部分でいうと、この出し方を覚えてしまうといい音色が作れなくなる“危険”があります)
もう一つの理由は、先述のように、高音域にさしかかると、閉鎖を維持するのに外側輪状披裂筋が活躍し始めるからです。
これ自体悪いことではなく、むしろ自然な動きなのですが、単に別のトレーニングになってしまうので、あくまでも低音域で声帯筋を鍛えるという目的でおこないたいからです。
(もちろん、高音域でも声帯筋が活躍していない訳ではありません。あくまでも“使いにくくなってくる”ということです。そのために低音域で使い慣れておくことで、高音でもしっかりと反応してくれるようになる、ピラミッドの底辺の面を大きくすることでより高さを積み上げられるようなイメージです)
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まとめ
張りを作るトレーニングで一番意識したいのは声帯筋
トレーニング方法は「ウッ!」でみぞおちピクッ
トレーニングには“整える”目的のもの、“負荷をかける”目的のものがあります。
その中でも今回のような“負荷をかける”トレーニングはリスクが伴います。
間違った方法のまま続けて、かえって声帯を傷めてしまった、なんてことのないように、「上手くできているか自信がない」という方は、迷わずにプロの指導を受けるようにしてください。
そしてその“自称プロ”の中でも声帯の構造を理解していない、知らない(勉強すらしない)人も多くいます。
「声帯は粘膜だから鍛えられない」というSNSの投稿を見たこともあります。トンデモです。
クリアボイスミュージックスクールは大阪にありますが、オンラインのレッスンでは他府県の方にも受講していただけます。
「アクセスがいいから」などと、コンビニでコーラを買うような理由でスクールを選ばず、信頼できるトレーナーの指導を受けるようにしましょう。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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