2024.07.02trainer's column
ボイトレで“全く”無意味な練習4選|独学ボイトレで上手くならない人の原因はココ!
人類はオギャー!と言った瞬間から腹式呼吸で生命を維持しています!腹式呼吸ができない人は存在しません!
「まずは腹式呼吸をマスターしましょう!」
なんて言うとド素人でもトレーナーっぽく見せられるんですよね。
コレがネットの情報を鵜呑みにして一向に発声がよくならない原因です!
今回は腹式呼吸に限らず、あまりよく分かっていない人の無責任な情報、分かっているけど人気を集めるために適当な事を言っている情報に惑わされないように、正しい知識を身につけていただきたいと思います。
ジウコトモニタ(谷本恒治) クリアボイスミュージックスクール代表 数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、 TVなどでも紹介される。 発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、 現在も全国各地から受講生が集まっている。 |
この記事で分かること
・間違ったネットの情報
・正しいボイストレーニングの方法
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悪の権化、腹式呼吸
人類は腹式呼吸です
私たちは意図的に息を止める瞬間以外は、寝ている時も起きている時も、呼吸を続けています。
この呼吸は全て腹式呼吸です。
厳密にいうと、8割腹式呼吸、2割が胸式呼吸で呼吸をしています。
何度でも言います、ちょっとググれば出てきます!
歌う時に腹式呼吸が使えない人は、「過剰に腹式呼吸を意識するから」です。
今から大腿四頭筋とハムストリングスを交互に使って歩いてみてください。
余計に歩きにくいでしょ?
あなたの「歌う時の腹式呼吸」ではこれが起こっているのです。
一切気にしなくていいです!
※レッスンにお越しいただければ鬼のように呼吸トレーニングはおこないます。独学でおこなう場合は情報は最小限にすることを心がけましょう、という意味です
押し出す息はどちらも同じ
言い方悪いですが、ヘタに腹式呼吸の知識を得た状態でレッスンに来られる方のほぼ全員が、無駄にお腹を動かしています。
無駄です、はい。動かしているだけで何の役にも立っていません。
過剰に押し出すと、声帯に負担がかかります。かえって発声は悪化します。
まして、声帯は胸式で出てきた呼気と腹式で出てきた呼気をどうやって判別するんでしょう?
胸式がいけない理由は世界中の誰よりも的確に解説できますが、それはさておき、独学でトレーニングをおこなう場合は、「まずは気にしない」を心がけましょう。
※しつこく、正しく呼吸を学びたい方はレッスンへお越しください。
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モーモーさん続出、喉を下げる
喉は下げません
これは最近ようやく減ってきたかな。
でも未だに「喉を下げて鼻腔共鳴」など奇跡としか思えないような難解なトレーニングを紹介している動画が何十万回と再生され、延べ何十万人の方が被害に遭われています。
これも気にしなくていいです。喉を下げて歌っているシンガーは誰一人としていません。(上がっていない人はいるけど、下げている人はいません)
喉頭のポジションはそれぞれメリットデメリットがあります。そして喉頭を下げるからといって咽頭が広がるとも限りませんし、響きがよくなるとも限りません。
先ほどの腹式呼吸に関しては、体の使い方を覚え直せれば済みますが、喉下げ行為は一旦覚えると取り返しがつかない状態になることもあります。
心当たりがある方はただちに喉下げトレーニングを中止しましょう。
大抵は押し込んでいるだけです
喉を下げるトレーニングが百歩譲って必要だったとして、目的は「胸骨甲状筋(きょうこつこうじょうきん)」という筋肉のトレーニング、もう一つは逆説的に響きを上げる目的です。
「響きを上げるトレーニング」というのは、音程が上がるにつれてどうしても喉頭が上がってしまう人に対して、「喉頭のポジションに関係なく響きは上げられるよ」と矯正するものです。
が、大抵のボイトレ難民は、ベロの力で喉頭を押しこんでしまっているので、結局舌根が咽頭を圧迫して狭くなり、そこに力が溜まる分響きも上げられなくなっています。
これを僕はモーモーさん状態と呼んでいます。めちゃくちゃ多いです。
そして、ボイストレーニングの目的は「いい声を出せるようになること」で、「腹式呼吸をマスターすること」でも「喉を下げること」でもありません。
気にしないでいい声を作るトレーニングに注力しましょう。
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ヘンテコな声続出、鼻腔共鳴
鼻腔は共鳴しません!これもググれば分かります
厳密に言うと共鳴しなくもない、ですが、「しない」と思っておきましょう。
鼻腔は空気が通るところです。空気が通れば通るほど、その分音の成分は少なくなります(声っぽさではなく息っぽさが優位になります)
そして鼻を通る空気は制御ききません。ただただ漏れていきます。
息が漏れると発音が曖昧になる、鼻声になる、声帯がくっつきにくくなる、何一ついいことはありません。
鼻腔共鳴を真に受けてただの鼻声になっている人いませんか?
正確には上咽頭
上咽頭というのは、のどち○この奥、喉と鼻腔の合流地点辺りを指します。
ここは共鳴します。むしろここの共鳴が重要です。
上咽頭で共鳴した音は頭蓋骨、上顎の骨、頬骨、鼻骨を「共振」させます。共鳴ではありません。
そのためには軟口蓋という、上顎の奥の方が上がった状態を作る必要があります。
軟口蓋が上がりやすい発音として、B、G、などがあります。
どちらも鼻に抜けると言えない発音です。鼻腔共鳴と間逆の要素だということが分かると思います。
ボイストレーニングで気をつけるのは「発音」と「ピッチ」です。
正しく発音ができて音程もバッチリ合っている。その時にどこが響いている感覚かは、人によります。
体感したこともない鼻腔共鳴を追いかけるのはやめて、正確な発音を目指しましょう。
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論外、裏声+声門閉鎖
全く別のトレーニング
裏声+声門閉鎖=ミックスボイス、なんて暴論、これも随分減ってはきましたが。
裏声+声門閉鎖は小梅太夫ボイスです。チャンチャカチャンチャン、チャチャンチャチャンチャン、あの声で歌いたいですか?
裏声+閉鎖のトレーニングはしなくはないですが、僕の中ではちょっと特殊な使い方で、「いい声で歌いましょう」のメニューには入りません。
特にミックスボイスというところに課題を置く場合は完全に忘れましょう。
声門閉鎖が弱い人は存在しません
咳をしてみてください。
多分全員できたと思います。
咳をする瞬間が、人が最も声門閉鎖を強く使う場面です。
咳ができれば声門閉鎖の筋力はあります。
閉鎖が弱い人は存在しません。
大事なのは使い方、呼気とのバランスの取り方です。
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まとめ:全部レッスンではやります
鼻腔共鳴を練習しましょう、はないですがw
喉を下げるトレーニングも、腹式呼吸のトレーニングも、閉鎖のトレーニングも僕はレッスンでめちゃくちゃやります。稀に「鼻狙ってみ?」ということもあります。
が、大事なのは「今生徒さんがどういう状態で」「その改善のためにどんなエッセンスが必要で」「エクササイズをおこなった時にどうなっていて」「それをその場で“そうじゃなくてこう”と言えること」が大前提です。
独学でそれをできますか?自分で何が足りないか、何を使い過ぎているか、エクササイズが上手くできているか、判断できますか?
じゃあやめておきましょう。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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講師 ジウコトモニタ
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