2020.12.23ミックスボイストレーニング
あなたの発声のタイプは?ミックスボイス練習に最も重要な“ボイスタイプ”の見分け方
ミックスボイスが出せない・・・
ミックスボイスがどんなものか分からない・・・
多くの人の悩みだと思います。
いくら頑張っても全然ミックスボイスにならない・・・
一向にミックスボイスの感覚が掴めない・・・
それ、練習の仕方が間違っています。
「え?ネットでプロのボイストレーナーが紹介していた練習方法なのに?」
もちろん、プロのトレーナーさんが長年の経験と知識を駆使して考案した練習法なので、どれも素晴らしい方法です。
ですが、それがあなたに合っているかどうかは全く別問題です。
そこで今回のテーマです。
↓今回のテーマ↓
ミックスボイス練習に重要な“ボイスタイプ”の見分け方
ここを見誤ると、一向に上手くならないどころか、逆に喉を傷めたり、発声が悪くなったりすることもあります。
最短でミックスボイスを手に入れるため、発声の劇的改善のために、是非最後までお読みください。
「偉そうに、お前誰やねん!」という方もいらっしゃると思うので、簡単に自己紹介しておきます。
ジウコトモニタ
ボイストレーニング歴15年、クリアボイス創業10年弱
これまでメジャーアーティストやTVタレント、芸人、アナウンサー、ラジオパーソナリティなど、声を使う仕事で活躍される方のボイストレーニングを数多く担当
その中で培ってきたノウハウで「僕にしかできないレッスンスタイル」を武器にクリアボイスミュージックスクールを立ち上げ、大阪で不動の人気を誇るスクールとなる
最近ではボイストレーナーの育成にも力を入れている
という感じで、ボイトレで失敗したくない人、あるいはすでに一度失敗している人は是非こちらの他のブログをお読みください。
それでは進めていきましょう。
主な発声のタイプ
発声のタイプは主に、以下のように分けられます。
発声のタイプ
・Pull Chest(地声張り上げ)
・High Larynx(喉が上がる)
・Light(or No) Chest(地声が軽い、もしくはない)
・Falsetto(裏声)
・Flip(ガクガクなる)
・Mix(ミックスボイス)
最後の「Mix」は、ごくごくまれに、元々ミックスボイスっぽい人がいます。
そしてこれらのタイプはどれか一つだけ、ということはありません。
「ミックスだけどハイラリンクス」、「プルでフリップ」などなど、無数にタイプはありますが、考え方としては、
どこが一番厄介か
どこから改善するのが手っ取り早いか
という点をチェックするのが良いでしょう。
そしてチェックポイントは、以前ご紹介した「ブリッジ」という部分です。
[参考記事:ボイトレで驚くほど上達する発声のチェックポイント]
では、一つ一つの見分け方を解説していきます。
Pull(地声を張り上げる)
まずはPull(地声張り上げ)タイプの見分け方です。
チェックポイントはこんな感じ
Pull(地声張り上げ)タイプの見分け方
・だんだん声が大きくなる
・母音がワイドになる(口が大きく開きすぎる)
常々言いますが、「声が大きい」のと「声が大きくなる」のとは意味が異なります。
だんだん声が大きくなるのはNGです。
また、Pullタイプの人は口を開けすぎる傾向もあります。
High larynx(喉が上がる)
次にHigh larynx(喉が上がる)タイプについて。
見た目で分かる人もいますが、骨格や筋肉のつき方の違いで見た目に変化がない人もいます。
チェックポイントは以下の通り。
Hgih larynx(喉が上がる)タイプの見分け方
・声が細くなる
・母音が狭くなる
・声が掠れる
三つ目の声が掠れるタイプの人は、High larynxの中でも特に癖がキツいタイプと言えます。
この場合は優先的に改善すべきですが、そうでなければ、他の部分の改善を先におこなっても大丈夫です。
Light(no) chest,Falsetto
ここでは二つのタイプを合わせて解説します。
Light(no) chestというのは、文字通り地声が軽い、ない、という状態。
一方Falsettoというのは、全体が裏声、という状態です。
この違いは以下。
Light(no) chestとFalsettoの見分け方
・低音が軽い→Light(no) chest
・低音が出ない→Falsetto
これは声帯の合わさり方に関係しています。
地声の状態では声帯は分厚く合わさり、ファルセットの状態では声帯が薄く合わさります。
なので、ファルセットタイプの人は、低音域でも声帯が薄くなってしまい、出しにくくなってしまうのです。
逆に、Light chestタイプの人は、ある程度低音に必要な合わさり方には近い状態と言えます。
言い方を変えれば、低音(チェストエリア)で分厚くなりすぎないため、ミックスボイスに近い状態と言えます。
※ただ、人によってはチェストが薄い分、音程が上がるにつれて息が多くなり、Pullしてしまうこともあります。
Flip(ガクガクなる)
これは見分け方は文字通り「ガクガクなるかどうか」ですが、どこでガクガクなるか、がとても重要になります。
どこでガクガクなるかのチェック
・1stブリッジでガクガクなる→Flip
・2ndブリッジでガクガクなる→Pull
ガクガクなるというのは、実は悪い状態ではありません。
声に張りを作る(地声を作る)甲状披裂筋(TA)と、声帯を引っ張って薄く伸ばす(裏声を作る)輪状甲状筋(CT)のバランスが上手くいかない状態がFlipです。
つまり、上手くいかないだけで、“バランスを取ろうとしている状態”と言えます。
ただし、2ndブリッジでFlipしてしまうのは、本来もう少し早めにバランスを取っていないといけないところを、TAにテンションがかかったまま2ndブリッジに侵入している、と言えます。
この場合は2ndブリッジのFlipを改善するのではなく、1stブリッジのPullを改善する必要があります。
ブリッジについても、上述の参考記事にて解説しておりますので、是非併せてご覧ください。
まとめ
これらのタイプを見誤ると大変なことになります。
最後のFlipで言えば、2ndブリッジでFlipしている(つまり1stブリッジでPullしている)のに、そのガクガクを改善しようとすると、よりTAにテンションがかかり、Pullがきつくなったり、裏返らないように頑張りすぎて喉を締めるHigh larynxを引き起こす可能性があります。
(Flipはしなくなったけど、Pullはするわ、喉は上がるわ、と、余計に発声の癖が強くなります)
ボイトレしても上手くならなかった
ボイトレしたら余計に声が出しにくくなった
という方(実は非常に多いです)、
このポイントを是非チェックしてみてください。
より詳しいチェック方法は、noteにて書いていますので、是非そちらもご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非他の記事もご覧ください。
また、レッスンのお申込みも随時おこなっております。
オンライサロン[Umi Manati]でも発声のお悩み相談を受け付けております。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
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