ジウコトモニタ(谷本恒治) クリアボイスミュージックスクール代表 数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、 TVなどでも紹介される。 発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、 現在も全国各地から受講生が集まっている。

こんにちはこんばんは。

大阪ボイトレスクール、クリアボイスミュージックスクールのジウコトモニタです。

これまで多数のプロのシンガーさんを含め、15年間で1万人以上のボイストレーニングを担当してきました。

 

そんな長年のいぶし銀の知識と経験に基づいたボイトレに関する様々なお話をしていく“ジウコラム”、よっぽどヒマですることがなさすぎてどうしようもない時にお読みください。

 

Twiiterでも毎日ボイトレマメ知識の他にレッスンで気付いたこと、日々意識することなどをツイートしてるんですが、なにせ文字数がたった140文字なので。。

 

歌い方を変えんでいいかんぬんのツイートを先日したけど、オーディション対策となるとちょいと違ったり。

「そのオーディションはこういうスタイルの方が好まれるからちょい変えてみ？」とかは言ったりするのねん。

— 大阪ボイトレ クリアボイス (@clearvoicemusic) April 8, 2022

 

こんな感じに。

ついでのフォローしくよろ。

 

ということで今回はオーディション対策についてお話しようかと思います。

 

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今回の内容はこんな感じ

1.まず基礎となる発声をしっかり作る

2.音色・発音の調節

3.意図を明確にする

 

 

その前に…

時々いらっしゃるんですが、

「明日オーディションなんで、練習しとこうと思って体験レッスンに来ました」

 

はっきり言います。

 

そんな突貫工事で受かるようなオーディションなんてねえし、そもそもそんな今日の明日で行けると思っているようなナメた意気込みで通用するような世界ではありません！

 

 

僕はこれまでに、たくさんのプロになった人、プロになれなかった人、プロとして長年に渡って活躍している人と接してきました。

その中に一人として「明日オーディションやし、せっかくやからボイトレ体験でも行ってみるか」というような人はいません。当たり前ですが。

 

「今日急遽オーディションがあることを知って、それの開催日が明日ってこともあるじゃん！」

 

そもそも明日開催されるオーディションを今日知るようなリサーチ力、そもそも本気でリサーチしていない心持ちで、どちらにしろ無理です。

 

 

というワケで一つ一つ見ていきましょう。

 

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1.まず基礎となる発声をしっかり作る

何よりも基礎が大事です。

もちろん、オーディションの審査員が「基礎が出来ているか」というところを見るとは限りません。

(場合によっては一次審査くらいの段階では主催の会社のバイトの子が審査員をやっていることもあるので、そもそも基礎が分かっているとも限りません)

 

ですが、「安定した歌声」「安定した声質」「聞き心地の良さ」という部分は、発声の基礎が作り出すものです。

 

音域が広い、声量がある、といった部分も武器の一つになり得ます。

自分の持ち味を活かすための基礎はしっかりと身につける必要があります。

 

レッスンでは、呼吸、喉頭のポジション、声帯の閉鎖力、口腔(特に軟口蓋)のフォームなど、発声、音色に必要なスキルを磨いていきます。

 

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2.音色・発音の調節

プロのシンガーになるために最も重要な要素はなんでしょう。

 

ピッチ？

リズム？

 

それは大前提です。

 

答えは「音」そのものです。

唯一無二の音であるか、聞き心地の良い音であるか、伝わる音であるか、という部分です。

 

例えばめちゃくちゃ音程が正確な、黒板を爪で引っ搔いた音。

 

聞きたいですか？

 

耳障りのよい声(耳障りを不安定にすることで印象を残す手法もありますが)、安定した音色というのが、音程やリズム以上に重要になります。

 

また、発音も重要です。

これも、あえて崩す場合もあります(英語っぽく聞こえたのに歌詞カードを見ると日本語だった、など)

 

ですが、歌詞を伝えるという点では、心地よく、かつ正しく人の耳に届ける必要があります。

 

当然ここでも発声の基礎が重要になってきますね。

 

母音＝声道の形

子音＝息の使い方

 

その“基礎”をベースに、あえて崩す、あえて曖昧に発音する、などのテクニックを使って曲を表現していきます。

 

 

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3.意図を明確にする

申し訳ないんですがここは詳しい内容は企業秘密です。

僕はあちこちのオーディションの現場を見てきましたし、審査員の仕事もしてきました。

 

その中で「審査員が見るポイント」というのがあります。

「バラードがウケる」

「韓流っぽいのがウケる」

 

いえいえ、そういうことではありません。

 

「続きを聞きたくなるかどうか」です。

 

この「続きが聞きたくなる歌い方」、あるいは「今のは何だったんだ？」と審査員が引っ掛かるポイントを作ることが必勝テクニックです。

 

そして続きを聞いた時に、「あぁ、さっきのはたまたまじゃなく、意図してやったんだな」と分かってもらえる歌い方を作るのです。

 

これはどんな課題曲でも同じです。

 

この「意図」を作るレッスンも、オーディション対策レッスンでの重要なポイントになります。

 

 

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最後に、元も子もない話をしておきましょう。

 

「オーディション」と名のつくものの97％はお金を搾取するためだけのものです。

こんな経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか？

 

「アナタ、合格です！おめでとうございます！

今後は弊社系列の事務所に入ってレッスンを受けてデビューを目指してください。

入所費用は40万円です」

 

目を覚ましましょうね。

アナタがデビューにふさわしい人材なら、会社がアナタにお金をかけて(製作費、宣伝広告費等)売り込んでいきます。

アナタが会社にお金を払うことに疑問を持ちましょうね。

(というか、なぜこういう類のものって40万なんでしょうね…)

気になる方は「ボーカルオーディション 詐欺」とかでググってみてください。

 

残りの3％のオーディションを見抜くスキルも、音楽業界という「大人の社会」で働いていくために必要です。

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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また、レッスンのお申込みも随時おこなっております。

オンライサロン[Umi Manati]でも発声のお悩み相談を受け付けております。

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