 |
|
ジウコトモニタ(谷本恒治)
クリアボイスミュージックスクール代表
数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、
TVなどでも紹介される。
発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、
現在も全国各地から受講生が集まっている。 |
カラオケで歌うと喉が痛くなる、声が枯れる、喉が締まる
こんな悩み、ありませんか?
この記事では、喉が疲れてしまった時の即効回復法から、そもそも喉を痛めない歌い方、カラオケ前の準備方法まで、喉のトラブルを完全解決する方法を総合的にご紹介します。
この記事で解決できること
・カラオケで疲れた喉を一瞬で回復させる方法
・喉が痛くなる、声が枯れる、締まる根本原因の理解
・カラオケ前の喉の準備方法(ウォーミングアップ)
・長時間歌えるようになるための正しい知識
本格的にボイストレーニングレッスンを学びたい方はコチラより今すぐお申込みを!
ボイストレーナー志望の方はこちら
なぜカラオケで喉が疲れるのか?根本原因を理解する

声が枯れる、喉が痛くなる主な原因
カラオケで喉が疲れる原因は大きく分けて以下の3つです。
1.声帯の摩擦が強すぎる
声帯は左右の筋肉が合わさって振動することで声を出しています。この合わさり方が強すぎると、まるで拍手を3分間し続けた時のように、摩擦で炎症を起こします。
拍手を思いっきりしてみてください。3分続けたら掌が痒くなってきますよね。これは左右の掌が激しくぶつかりすぎるためです。これが声帯で起こっているのです。
声は「肺から空気を送る」+「声門が閉じる」という二つの動きで発せられます。この二つの動きのバランスが悪いことが喉の痛みや声枯れを引き起こします。
2.息を吐きすぎている
子供の頃に吹いたリコーダーを思い出してみてください。
勢いよく息を吹きかけると「ピヒー!」
と音が上手く鳴らなかったですよね。
声帯はやや「ハ」の字気味についているので、下からの圧力には弱いのです。息を吐けば吐くほど、声帯は閉じにくくなります。閉じにくいと当然声は出にくくなるため、体はどう反応するか?
頑張って合わせようという力が過剰に働きます。
息は強い、声帯の摩擦は強い、という悪循環に陥るのです。
3.喉の筋肉が準備できていない(急に歌い始める)
普段使っていない筋肉を急に動かすとビックリしてつったり傷めたりします。小学生ぶりに友達といきなりサッカーをしたら、足が痛くなったり、場合によっては足をつったりしますよね。喉にも同じことが起こります。
特に(残念ながら)私たちが普段使っている日本語は、喉の発声に必要な筋肉をさほど使わずとも発音できてしまいます。
▶参考
発声に必要な筋肉は顎、舌、唇、軟口蓋、それから喉頭を支える筋肉。英語の発音では舌はthで前に、rで後ろに、母音ではeで喉を狭く、oで広くしたりと、とにかく喉の筋肉が動きます。
普段使っていない部分を”使わざるを得ない”歌で急に使うと、急にダッシュするのと同じようなことが喉に起こるのです。
「お腹から声出せ」という誤解
よく「腹式呼吸ができてないからだね」と言われますが、声帯を適切に使えていないことが原因だった場合、腹式呼吸ができているからこそ声が枯れるという可能性もあります。
大切なのは鍛えることではなくバランスを取ることです。
Aの力とそれに拮抗するBの力が均衡でない場合、①Aの力を緩めてバランスを取る、②Bの力を鍛えてバランスを取る、という二つの手法は全く異なります。
歩いている時に「足に力入れて!」って言われたら歩きにくくなるでしょう?腹式呼吸は、意識してなくても勝手に使う、というより、腹式呼吸を”使わずに”呼吸をすることは不可能なのでご安心を。
▶腹式呼吸に関する記事はこちら
本格的にボイストレーニングレッスンを学びたい方はコチラより今すぐお申込みを!
ボイストレーナー志望の方はこちら
目次に戻る
即効!疲れた喉を一瞬で回復させる方法BEST3

ではカラオケで疲れた喉を回復させる方法をご紹介していきます。
カラオケで疲れた喉を回復させる方法
・フン!と鼻から裏声を出す
・ホッとめちゃくちゃ低い音程で息を吐く
・ウッとめちゃくちゃ小さい声でつぶやく
方法1:フン!と鼻から裏声を出す
カラオケで喉が疲れてくる、高音が出しにくくなる時は「喉で息を受け止めすぎている」状態が長時間続いているためです。
例えば力仕事をしていて、重い資材を運ぶのに足腰の力だったり支点力点作用点の応用で体に負荷がかからないように持ったりしますよね。それをただただ片腕だけの力で持ち続けていたら腕がプルプルしてきます。
喉が疲れてくるのはこれに似た現象が起こっています。つまり息のコントロールや声門閉鎖、音程のコントロールなんかを、全て喉でおこなってしまっている状態です。
鼻から息を出そうと思ったら、喉で受け止めるとできません。鼻をかむ要領でフン!と息を吐き、その息に音を乗せる、というイメージでおこないます。裏声で、というのは声帯に負担がかかりにくいためです。
方法2:ホッとめちゃくちゃ低い音程で息を吐く(低音で喉を回復)
特に高音の曲を歌い続けると、舌骨上筋群(顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋、顎二腹筋)という筋肉に疲労が蓄積します。
これは、正しいフォームで発声が出来ていないと、この筋肉に頼って音程を支え続けるためです。よく喉が上がるなんて言ったりするのがこれです。
※喉が上がること自体は悪いことではありません。ただ、「上がってしまう」、あるいはその状態が長時間続くのはあまりよくありません。
めちゃくちゃ低い音程を出そうとすると自然と喉が下がります。その状態でなるべく声帯に負荷がかからないホッという発音で「なんか音っぽいのが混じった息」くらいの感覚で発声します。
これは舌骨上筋群のストレッチですね。
方法3:ウッとめちゃくちゃ小さい声でつぶやく(小さい声で声帯を復活)
「めちゃくちゃ小さい声で」というのがポイントです。
長時間歌い続けると声帯の筋肉(甲状披裂筋)も疲労します。腕立て伏せを続けると腕がプルプルしてくるのと同じです。
この緊張状態の筋肉に、柔らかく使うことを思い出させるような目的です。
めちゃくちゃ小さい声なので友達が歌っている間にバレずにおこなうことができます。またこれは、僕が推奨する「街中トレーニング」としても使うことができます。街中を歩きながら、通行人にバレないように「ウッ、ウッ、…」というだけで、日々の声帯トレーニングにもなります。
是非試してみてください。
本格的にボイストレーニングレッスンを学びたい方はコチラより今すぐお申込みを!
ボイストレーナー志望の方はこちら
目次に戻る
喉が閉まる・締まる時の対処法

喉が閉まる・締まる本当の原因
喉が閉まる、喉が詰まるといった感覚になる時は、大抵高音域を歌っている時ではないでしょうか。低音域で閉まっている人はそんなにいないのではないかと思います。
では、なぜ高音域で喉が閉まってくるのか?
それは、実は低音の発声に問題があるんです!
え?低音では閉まっていないんじゃないの?
間違った「喉を開く」が喉を閉める原因に
「歌う時は喉を開きましょう」
「喉仏を下げましょう」
こんな文句、見聞きしたことがあるかと思います。これが原因!
喉を下げる、喉の奥を開くとどうなるか。そこは咽頭(いんとう)と言って、低音域の周波数が増幅される空間です。
低音が増幅されるということは?高音は出しにくいよね?
なので、低音域で、極端に「喉を下げなきゃ…」と意識すると、音程を上げられなくなります。すると音程を上げようと、急激に咽頭を狭めようとする力が働きます。
これが喉が閉まる原因。
「声を出そう」という意識が強すぎる
「歌う」ということに、何か特殊なテクニックを要すると思って、かまえてしまっているかも知れません。
力を抜いて、柔らかい声を出すイメージが大切です。ため息をついてみる。はぁ…あくびをする。ふわぁ~…
声帯を閉じる、なんて意識していないですよね?そう。これらの状態では、声帯は「ふわっ」と閉じている状態。つまり、「ふわっ」と閉じれば十分声は出ます。
それに対して、カラオケなどで歌う時には、過剰に声帯を合わせ過ぎているかも知れません。声帯が強く合わさり過ぎていると、ミックスボイスの練習にも影響を及ぼしてしまいます。
▶ミックスボイスに関する知識はこちら
本格的にボイストレーニングレッスンを学びたい方はコチラより今すぐお申込みを!
ボイストレーナー志望の方はこちら
目次に戻る
カラオケ前の準備が重要!喉のウォーミングアップ方法

カラオケでいきなり歌ったり、久々に歌うとうまく声が出ないことがよくあります。それは「喉が起きていない」ことが原因です。
なぜ準備運動が必要なのか
特に重要なのが喉頭をあれこれ動かす筋肉。ざっくり「喉頭を引き上げる筋肉」と「引き下げる筋肉」です。
– 引き下げる筋肉は胸骨甲状筋といって鎖骨と喉頭を繋ぐ筋肉。コイツが活躍することで響きのある声になります。
– 引き上げる筋肉は舌骨舌筋といって、舌の付け根の筋肉と思っていただければよいかと思います。
これらが十分に温まった状態であれば、スムーズに歌えるようになります。
すぐできる喉の筋肉の温め方
今回は長期的なトレーニング方法ではなく、シンプルに「動かすだけ」の方法をご紹介していきます。
1. 顎、表情筋のウォーミングアップ
頬っぺたに手を当てて(動きを確認するために当てるだけです)、大きく顎、唇、頬を動かし「ウオアエイウオアエイ…」と連続で言ってみましょう。当てている手ごと動いていればOKです。
2. 舌のウォーミングアップ
舌を前後上下に大袈裟に動かして「イエイイエイ…」と連続で言います。いわゆる「イエーイ!」のイエイでOKです。引き上げ筋も使えるので一石二鳥です。
3. 胸骨甲状筋(引き下げ筋)のウォーミングアップ
今度は「引き下げ」ておきましょう。大袈裟に「ノウノウノウ…」と、特にオの母音で喉を深くするような感じで動かしましょう。顎もついでに動くのでこれまた一石二鳥。
4. おまけ:胸鎖乳突筋のウォーミングアップ
もう一つ、おまけと題したけど意外と重要なのが胸鎖乳突筋という筋肉。横を向いた時に耳の後ろから鎖骨に繋がる太い筋肉です。
これは呼吸補助筋といって、その名の通り呼吸を補助する筋肉です。ここが固いと呼吸が浅くなり、十分な呼気圧を作ることができません。
胸鎖乳突筋は「ウィッ!」と勢いよく発音し、その際に首に筋を立てます。首が大木の根っこのように見える感じです。
具体的な発声のエクササイズは今回は紹介していませんが、これだけでも十分スムーズに声が出てくると思います。是非やってみてください。
本格的にボイストレーニングレッスンを学びたい方はコチラより今すぐお申込みを!
ボイストレーナー志望の方はこちら
目次に戻る
「喉を開く」の正しい理解と実践法
よく聞く「喉を開く」というやつ。そのやり方、合ってますか?
一歩間違えれば、逆効果どころか、喉は余計に固くなって、ますます歌いにくくなります。
厄介なのが「埋まりこみ」
よく、ハイラリ(high larynx、つまり、larynx=喉頭がhigh=高い、ということ)と言われますが、それよりも厄介なのが喉頭が後ろ(奥)に引っ張られてしまう状態、いわゆる「埋まりこみ」です。
それには外喉頭筋(がいこうとうきん)というのが大きく関わってきます。
そしてこの外喉頭筋を正しく理解できていないと、ただやみくもに「喉を開く!」と練習しても逆効果になります。
外喉頭筋とは?
声帯は喉頭(こうとう)と呼ばれる軟骨(上に甲状軟骨、下に輪状軟骨)の中にありまして、甲状軟骨と後ろの披裂軟骨を繋ぐ形でついています。
声帯の筋肉(甲状披裂筋)や音程を変える輪状甲状筋や披裂軟骨を動かす筋肉を内喉頭筋(ないこうとうきん)、喉頭を動かす筋肉たちを外喉頭筋(がいこうとうきん)と言います。
この外喉頭筋が時に発声の邪魔をします。
「なんでそいつらは、わざわざ邪魔するようなところにあるの??」
ゴックンってやってみましょう。
喉頭が動くでしょう?そのためにあります。
なので、ゴックンってやるのに必要だけど、そいつが発達している分、発声の邪魔になるんですね。(飲み込む時に喉頭は動かないといけないけど、発声の時は喉頭は動かない方がいいので)
コイツらは「鍛える」のではなく、「柔らかくしてやる」ことが必要なんですね。
筋肉をほぐしつつ使いにくくするエクササイズ
それらの筋肉に力が入らないような練習法をとってやるしかありません。いくつかご紹介します。
ゴウゴウという発音
喉頭を引き上げる筋肉を弛緩、逆の動きを入れてあげるエクササイズです。
「オ」の母音で大袈裟に口を縦に開ける意識でおこないましょう。
無理やり喉下げエクササイズ
喉仏を下げられるだけ下げる(通常の発声で喉仏を下げる必要はありません。むしろ、下げようとすると違った弊害が出てくるので、その根拠と解説はまた別の機会に…)。そして「ホッ」と軽く息を吐く。じわじわ音程を上げていって、喉仏の位置が上がらないようにする(しつこく、この練習に限り、です)。咽頭収縮筋という喉頭の後ろの筋肉が伸びてくれます。
壁にへばりつき作戦
首が前に出てくるのを矯正するのに有効です。
壁にお尻、背中、両肩、後頭部をくっつけたまま発声(ご自身の苦手なエクササイズが有効的)。
ただ、これは、骨格の違いや背骨のゆがみ、筋肉の付き方によって、上手くいかない人もいる(声を出さなくても、壁にへばりつくこと自体が困難な人もいる)ので、そういう方は、壁にくっつく”テイ”で、後頭部だけ軽く壁に触れている、くらいでやってみてください。
まとめ
それではまとめておきましょう。
カラオケで喉が疲れる原因
– 声帯の摩擦が強すぎる(声帯を過剰に合わせすぎている)
– 息を吐きすぎている(息の圧力で声帯が閉じにくくなる)
– 喉の筋肉が準備できていない(急に歌い始める)
– 間違った「喉を開く」意識(低音で喉を下げすぎると高音で喉が閉まる)
疲れた喉を一瞬で回復させる方法
1. フン!と鼻から裏声を出す→喉で息を受け止めすぎている状態をリセット
2. ホッと低い音程で息を吐く→舌骨上筋群のストレッチ(喉下げストレッチ)
3. ウッと小さい声でつぶやく→声帯の筋肉に柔軟性を思い出させる
カラオケ前の準備(ウォーミングアップ)
– 顎・表情筋:「ウオアエイウオアエイ…」と大きく動かす
– 舌:「イエイイエイ…」と前後上下に動かす
– 引き下げ筋:「ノウノウノウ…」と喉を深くする
– 胸鎖乳突筋:「ウィッ!」と首に筋を立てる
最も大切なこと
大切なのは「鍛える」ことではなく「バランスを取る」ことです。
前述の喉を開く、腹式呼吸は、上手く歌えた人にとって、結果として、「そういえば喉が開いているな…」「そういえばお腹の力使っているな…」というものであって、その感覚が掴めていない人が変に意識をすると、かえってギコチない動きになることがほとんどです。
歩きながらふと考えてみてください。そういえば足の力使わないと歩けないでしょ?
(実際に、喉を開こうとして、お腹の力を使おうとして、上手く歌えている人を、この15年で見た事ないです!)
是非試してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非他の記事もご覧ください。
また、レッスンのお申込みも随時おこなっております。
ボイトレ通信講座[ジウ研ゼミ]でも発声のお悩み相談を受け付けております。
詳しくは下記リンクをご覧ください。

レッスン(対面/オンライン)ご希望の方はコチラ
ボイストレーナー志望の方はコチラ
クリアボイスミュージックスクール
講師 ジウコトモニタ
☎ フリーダイヤル 0120-103-326
(受付時間13:00~21:00、レッスン中は出られない場合もございます。ご了承ください)
✉ clearvoicemusic@gmail.com
<その他お役立ち情報満載!>