2024.07.22trainer's column
女性によく見られる発声の特徴とタイプ別トレーニングメニュー
当然、それらを改善する方法も違うんですが、まさかみなさん、ざっくり「ボイトレ」つって、同じような練習をしていませんよね?
一口にボイトレ、といっても、方法や目的は無限にあります。
ネットでたまたま見かけた練習方法を繰り返しても、もしかすると今のアナタにとって逆効果になってしまうこともあります。
今回は(比較的)女性に多い主な3つの発声タイプの紹介と、それぞれのトレーニング方法をご紹介していきます。
ジウコトモニタ(谷本恒治) クリアボイスミュージックスクール代表 数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、 TVなどでも紹介される。 発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、 現在も全国各地から受講生が集まっている。近年はボイストレーナーの 育成にも力を入れている。 |
この記事で分かること
・アナタの発声がどうなっているのか
・具体的にどんな練習が必要なのか
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低音が苦手だ…
低音が出しにくい主な原因
低音域に関しては、元々の声帯の長さによって個人差はあります。
が、ある程度は出せるはずです。
「低音が苦手だ」と感じている方の多くは、音程が下がるにつれて、喉が詰まった感覚、声が潰れていくような感覚はないでしょうか?
もしかすると、低い音を頑張って出そうとして、喉に力が入っている可能性があります。
だとすると実は逆効果です。
音程を下げようとすると、実は無意識に喉を下げようとする動きがみられる女性がかなりの数いらっしゃいます。
が、実際に喉を下げる筋肉、胸骨甲状筋を使えている人はまずいません。
つまり、(無意識に)イメージはするけど、必要な筋肉が反応しない分、不要な筋肉が「余計なお世話」をしてしまっている状態です。
改善方法
トレーニングとしては、最初のうちは「音程が下がっていなくても、下がっているつもりで柔らかく息を吐く」というのが重要です。
なかなか文字で表しにくいのですが、「あ゛ぁ゛~…」となっているのを、「は~…」にしてあげるイメージです。
慣れてきたら「下がっているつもり」から、徐々に本当に音程を下げていってみましょう。
この「あ゛」を「は」にするだけで2~3音下がった人もいるのでは?
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声がひっくり返る
声がひっくり返る原因
あちこちで散々言っていますが、声帯の閉鎖が弱い人はこの世に存在しません。閉鎖が弱ければ咳できません。
声がひっくり返る原因、特に女性で多いのは以下です。
女性に多い声がひっくり返る原因
・低音で舌の奥が落ちている
・軟口蓋が上手く上がらない
男性の場合は呼気が強い、低音で声帯を固めすぎている、などもありますが(女性でもなくはないですが)、女性の場合はほぼこのどちらかです。
僕の知る限りここに言及している記事、動画は見たことがないので、大抵の人は「は?どうゆうこと?」となっているでしょう。
まず、舌の奥が落ちている、というの状態。
試しに「エー」で何かワンフレーズ歌ってみてください。
どうでしょう?
この「エー」が、例えば学校で「今日は宿題があります」「え~」、という時の「え~」が理想です。
なんとなくその「え~」よりも重く聞こえる、暗く聞こえる、と感じる方は、おそらく舌の奥が落ちています。
細かい理屈は割愛して、この状態だと音程を上げていきにくいので、(無意識的に)声を裏返す(声帯を薄く使う)ことで音程を上げようとします。これが裏返る原因です。
もう一つ、軟口蓋というのは上顎の奥の柔らかい部分で、ここが綺麗に発声が出来ている時は上に引き上がるのですが、ここが上手く反応していない場合は鼻腔に息が流れすぎてしまいます。
鼻腔に流れる息はコントロールが効きにくいので、空気が通りすぎる→声帯の閉鎖を維持しにくくなることで裏返ってしまいます。
「バッ!」「ガッ!」を、あまり音色を作ろうとせず「ただの破裂音」という意識で発声してみましょう。
「ンバ!」「ンガ!」になる方は軟口蓋が上手く反応していない可能性があります。
※ンバ、ンガをトレーニングで使うこともありますがここでは「ン」がない方がよきです。
改善方法
舌の奥が落ちる方の場合は「イエイ」という発音で練習してみましょう。
「エ」は前述の「え~」の音色を意識します。それでいて前後を「イ」で挟むと、ベロの動きがとても忙しくなるのが感じられると思います。
このトレーニングで舌の奥が落ちないように前にポジショニングする癖、その時の音色を覚えていきます。
軟口蓋が上手く反応しない方は、理想は「バッ!」「ガッ!」なんですが、初めは無声子音摩擦音から、徐々に負荷をかけていきましょう。
子音の種類
・無声子音摩擦音…s、f
・無声子音破裂音…t、k、p
・有声子音破裂音…b、g
軟口蓋の感覚は慣れるまで難しいかもですが、上手く言えなかったら一つ戻る(無声子音破裂音→無声子音摩擦音に戻る、など)、という風に根気よく練習してみましょう。
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声が枯れやすい
声が枯れる原因
声が枯れる原因は、声帯が激しくぶつかりすぎて腫れてきたり、呼気が流れ過ぎて乾燥してきたりすることです。
これに関しては詳しく書いた記事もあるので是非併せてお読みください。
試しに「音を出さずに」「ハ…」と息を吐いてみましょう。
イメージは「ただの口呼吸」です。
どうでしょう?
無音で息が吐けたら正解です。
「ハ」と息が擦れる音が鳴る人は声が枯れやすいかもです。(程度によりますが、結構鳴る人は要注意)
改善方法
僕が推奨する方法は「ぼんやり“ン”」という発声方法です。
イメージは声をフェードインさせる感じです。
最初は難しいですが、「フェードインぽくなってる」くらいでおkです。
また、ンはいわゆるハミングですが、ハミングのポイントは「口の中をぺちゃんこにする」です。
モーモーさん厳禁です。
このぺちゃんこな状態(=喉、舌に力みがなくなりやすい状態)で、フェードインさせようと思うと、当然息も押し出しにくいし、声帯も閉じすぎにくいので、呼気と閉鎖のバランスが整いやすい、とてもいいトレーニングです。
バランスを整える、という部分ではどのタイプの方も是非やってみてください。
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まとめ
・低音苦手女子は…
「あ゛」ではなく「は」
・ひっくり返り女子は…
舌が原因→「イエイ」、軟口蓋が原因→「s、f、k、t、p、b、g、」の順で
・声が枯れる女子は…
口の中ぺちゃんこでハミングフェードイン
もちろんこれすらも、世界中の女性の発声が3タイプしかないことはありません。細かい違い、骨格や筋肉量の近いによって、もっと細かいトレーニングが必要になってきます。
行き詰ったら是非プロの指導を受けることをお勧めします。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非他の記事もご覧ください。
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クリアボイスミュージックスクール
講師 ジウコトモニタ
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