2023.01.16腹式呼吸トレーニング
ボイトレにおいて超重要な“呼吸”の正しい理解
はい、まず信用できねぇっす。
熱心なトレーニーはお分かりだと思いますが、いまだに腹式呼吸の妄想に捉われる情弱な方のために…
人は普段から腹式呼吸です!
冒頭のそれは「歩く時は足を使いましょう!」と言っているのと同じで、小泉〇次郎語録に入れてもいいくらいの「は?」なフレーズです。
では、何故このような「は?」がまかり通る世の中になったのでしょう?
先日、スーパーカリスマボイストレーナー、ayami先生と“呼吸”、“息”について対談したんですが、その内容をもう少し掘り下げようかと思います。
ジウコトモニタ(谷本恒治) クリアボイスミュージックスクール代表 数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、 TVなどでも紹介される。 発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、 現在も全国各地から受講生が集まっている。 |
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人は元々腹式呼吸です
呼吸の仕組み
呼吸は横隔膜の収縮によって肺が下に引っ張られる「腹式呼吸」と、肋間筋が肋骨を引っ張ることで肺が横に引っ張られる「胸式呼吸」の2種類を同時に使って呼吸をしています。
何十年もかけて地獄のようなトレーニングを積むと、どちらか「だけ」を使うことは可能かも分かりませんが、基本的には同時に両方を使ってしまいます。
そして人は平均して8:2の割合で腹式呼吸を使っています。
なので、腹式呼吸がどうたらを意識する必要はありません。
どこから吸おうが一緒
よく「鼻から息を吸うと腹式呼吸になります」と言います。
どこから入るかと呼吸筋の動きは関係ないと思うんですけど…
また、「仰向けに寝転んだ状態で呼吸すると腹式呼吸になります」なんてのも。
寝転んだら背中を固定されるんで、前に体が膨らむしかなくなるだけでしょ?
いい加減目を覚まそうぜ。てか、ググったら出てくることくらいは知っておこうぜ。
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発声時に必要な呼吸のコントロール
大切なのはバランス
情弱腹式信者は、たいていこうも考えてしまっています。
はい、残念。
実は(特にポピュラーミュージックにおいて)、歌唱時に息はほとんど使っていません。
いや、使ってるけど、どないやねん!
息の「量」は全く必要ありません。
大事なのは呼気圧と声門閉鎖のパワーバランスです。
仮に3:3でベストな発声とすれば、息を5にすれば声門閉鎖も5にしないとバランスは取れません。
アクセルベタ踏みにしながらサイドブレーキ引いているようなものです。
吸う意識は“初めは”いるかも
もちろん、「おはよう」と言うよりも、「うーすべーにいーろのー」と言う方がキーも高いしフレーズも長いです。
なので、「おはよう」と言う分よりはたくさんの空気を肺に取り込んでおかなければいけません。
しっかり吸う意識はしましょう。
これまでにいくつかそれ関連の記事を書いているのでそちらをご参照くださいまし。
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実は必要な息と不要な息がある!
必要なのは“量”ではなく“圧”
非常に品がないのですが、僕はこの話の例えによく「屁」を出します。
あ、実際に屁を出すのではなく、屁の仕組みを例に出す、という意味です。
ブッ!
って、相当ヤバいヤツでしょ…
屁をこく時に、周りにバレないようにここうと思ったら、そ~~っとこきますよね?
逆に誰もいない場所でスカッとしたい時はん!と気張って「ブッ」とこきます。
何の違いか?
これが空気の「圧」です。スピードとも言えます。
前述の通り、ある程度たくさん吸えていた方が圧はかけられます。
これが「必要な息」です。
不要な息とは?
逆に「不要な息」というのもあります。
それは、意図せずに出ていってしまう息、コントロールが効かない息です。
大事なのは声門閉鎖と呼気圧のバランスという話をしました。
イメージではバランスを取っているつもりでも、勝手に息が漏れていくと、バランスは取れなくなります。
僕は「ロスする息」と言ったりします。
このロスは止めなければなりません。
ロス息の種類
ここで出てくるのが胸式です。
なんちゃら呼吸、とか言いますが、まず吸うことに関しては、8:2で腹式を使っているのであれば、もっとたくさん空気を取り込もうと思えば2しか使えていない胸式も使えた方がいいですよね?簡単にたどり着く答えです。
ただ、胸式“呼”はやっかいです。
肋骨が萎むと、不用意に体は息を押し出してしまいます。
このロスは止めましょう。
肋骨キープに関しては参考記事で解説しているので割愛して、
それができたら肋骨を「絶対に萎まさないように」フーーーーっと息を吐いていってみましょう。
ゆーっくり「フーーー」と吐くと、横をキープされている分、吐き切るのに下の方の空気を使っていかないと出てこなくなります。
この時に横隔膜が戻っていき、肺が下から空気を押していく動きを「勝手に」使います。
逆に言うと、勝手に使うようにできているので、使わざるを得なくなるまでほうっておく、のが正解です。
よくお腹をベコベコ、ムダに動かす人がいますが、この動きで「使わなくていい段階で」下から押し出す動きもロスする息の一つです。
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まとめ
- 人は元々腹式呼吸です
- 吸う時は(初めは)使えるとこ使っていっぱい吸いましょう
- 吐く時はロスしないように肋骨キープ、不用意にお腹に力を入れない
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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