2020.07.27trainer's column
全くのボイトレ初心者から始めるにあたって-非合法的?ボイトレ法
「ボイトレ未経験なんですけど、大丈夫でしょうか?」
これ、よく体験レッスンのお問い合わせをいただいた際に聞く内容。
未経験の状態から経験するから経験者になるワケで…
僕も若かりし頃、バンドでスタジオに入って、見学に来ていた先輩に
「んー…、ボイトレ行ったら?」
と言われたクチで…
では、ボイトレ未経験の方が、一体ナニから始めればいいのか。
大阪は梅田のボイトレスクール、クリアボイスミュージックスクールのボイストレーナー、谷本恒治ことジウコトモニタです。
今回はコレ。
他言厳禁!非合法的ボイトレ法!
1.まずボイトレを始めた時に意識すること
これはズバッと二つ。
2.チェストボイス(地声)~ヘッドボイス(裏声)を繋げる
正直、「以前にボイトレ通っていました」という方が体験レッスンに来られて、音域が狭い、チェストとヘッドが繫がっていない、という方はザラにいます。
えっ?むしろこれ以外に何をやっていたの??
と思ってしまいます。
この二つをトレーニングする理由は、
音域を広げる→実際に歌う曲の音域はもっと狭いので、それだけラクに歌えるようになる
チェストとヘッドを繋げる→そもそも声帯を自然に使えるとそうなっているから(繫がっていないということは、それだけ“不自然な使い方”をしてしまっているから)
です。
声帯を自然に使えるようにして、音域を広げ、自由にコントロールできるようになる。
えっ?むしろこれ以外に何やるんすか??
逆に、初めにやってはいけないこともある。
2.腹式呼吸
仮にどこかボイトレスクールに体験レッスンに行ったとして、
「声を大きくしましょう!」
「腹式呼吸をしましょう!」
これ言われたら
そこはやめておきましょう!
特にボイトレ=まず腹式呼吸、みたいな、アホの一つ覚えな何十年も前のメソッドにはうんざりです。
参考までに。
ちなみに「腹筋鍛えなさい」もあり得ない話です。
(さすがにコレを言う先生はもはや歴史上の人物かと思いますが…)
これまた参考までに。
2.「○○だけど△△だ」を意識する
時々名前を出して非常に申し訳ないです。。一応、大ファンだということは言っておきます。。
ブルーノ・マーズ。
「ハイラリンクス(喉頭が上がる)だけどレジスターリング(チェスト~ヘッドの移動)が上手い」
この「だけど」が重要。
これ、言い方を変えてしまうと、
「レジスターリングは上手いけどハイラリンクスだ」
になってしまう。
言ってることは同じでも、導き出される答えが変わってしまう。
(ここまで上手かったらやることは一つだが…)
「ハイラリンクス???」
という方はコレをご参照くださいませ。。
例えばこんなタイプ
☑喉頭の位置→高い
☑音域→広い
☑地声成分→弱い
つまり、ハイラリンクスで高音は出ているけど裏声っぽい、という感じ。
このタイプの人に
「音域は広いけどハイラリンクスだ」
と考えると、エクササイズは喉頭を下げる系がメインになってしまう。
でも、大抵の場合、こういったタイプの人は、喉頭を上げる(無意識)ことによって高音を出す感覚を身に付けた人だったりするので、喉頭を下げるトレーニングをすると、高音を出す感覚を見失ってしまう可能性があります。
ではなくて、こう考える。
「ハイラリンクスだけど高音は出せている」
そうなると、おこなうエクササイズとしては、一旦ハイラリンクスは上手く利用してやって、裏声っぽい高音域を強く鳴らす系をメインにすることが考えられます。
判断はどちらも正しいけど、導き出す答えによって結果は全く変わってしまいます。
これが「ボイトレ行ったけど上手くならなかった」っていう原因です。
3.「○○だけど」を無視した“積極的な”トレーニング
冒頭に書いた通り、ボイストレーニングの目的は、①音域を広げる、②チェストとヘッドを繋げる、という2点です。
その中で、進めていく流れとしては、
強化しながら改善していく
ということです。
この「強化」と「改善」、二つのバランスは重要ですが、クリアボイスでは基本このスタイルです。
とにかくまず「広げる」「繋げる」トレーニングをし、「○○だけど音域が広がった」「○○だけど繫がってきた」を作っていきながら、そのクオリティを高めるために「○○だけど」を改善していく。
(まあ、同時進行ではありますが…もちろん、「○○だけど」があるためになかなか強化できない場合は改善を先にやらないといけません…)
「何よりもまず改善!」と考えてしまうと、上のような逆効果をまねく場合もあるし、何よりも「△△だ」の、“その人の良い部分”を見落としてしまう危険があります。
恋人でも、嫌な部分ばかり目についてしまうと、その人の良い部分を見れなくなって、その人自体を嫌いになってしまったりするでしょ?
自分の長所を見つける、そのことで自信を持って歌えるようになる。
このことも、歌の上達に大きく役立つ要因だったりします。
よく生徒さんにも「レッスンや自主練、カラオケ行った時でも、録音して聞くようにしいや」と言ったりします。
その目的は、改善点を見つけるということも大いにありますが、「自分の好きな部分を見つける」というのも大事な目的です。
「あれ?案外この歌い方、好きかも…」
みたいなのが見つけていけると、練習もより楽しくなりますよ。
4.まとめ
地道にクセを改善→安定してきたら強化、というのが「合法的」とするならば、今回のお話は「非合法的」な手順ではありますが(もちろん間違ってはいません。言葉のアヤです)。
合法的に進めると必ず不具合が生じます(出せてた音域が出せなくなった、声が枯れやすくなった[←コレもめちゃめちゃ多い]などなど)。
昔動画で上げた「ミックスボイスに裏声練習は意味がない!」的な動画も同じ。
ミックスボイスの習得が目的なのに、ミックスボイスの練習をしないでどうするの?と。
こないだTVでみやぞんがインラインスケートを片足で滑る練習をしていて、先生が「まずは反対の足で補助をして…」って言ったのに対して、
「いや、最初から片足でやっていいですか?ボーリングが上手くなるためにはボーリングを練習するでしょ?土手で石転がさないでしょ?」って言ってて。
まさにそれ!
是非効率のいい練習方法を見つけてください。
分からなければいつでも体験レッスンにお越しくださいまし。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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また、YouTube、Twitterでも歌い方、発声の解説やってますんで、是非そちらも覗いてみてくださいね。
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クリアボイスミュージックスクール
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