2020.03.10trainer's column・ミックスボイストレーニング
ミックスボイス練習曲おすすめ3選(男性編)
こんにちは。
大阪梅田のボイトレ・ボーカルスクール、クリアボイスミュージックスクールの三流ボイストレーナー、谷本恒治ことジウコトモニタです。
誰が三流やねん!
今回は、ミックスボイス練習にピッタリな曲をご紹介。
正直、この記事を書くにあたって、「ミックスボイス練習曲」と僕もググってみたのですが…
…って感じ。
はぁ…
な感じ。
「そりゃネット記事だけで上手くなる人がいないワケだわ…」
その理由も交えてご紹介。
目次
- ○ ミックスボイスは最初にこれを知っておかないと絶対にできない!
- ・ミックスボイス習得に不可欠な換声点
- ・ミックスボイスとミドルボイスの違い
- ・ミックスボイスはつまり…
- ○ ミックスボイスの練習しがいがある曲
- ・ミックスボイス練習曲その1:口笛(Mr.children)
- ・ミックスボイス練習曲その2:鱗(秦基博)
- ・ミックスボイス練習曲その3:Winter Fall(L'Arc~en~Ciel)
- ・(オマケ)2ndブリッジ強化ソング:シュガーソングとビターステップ(UNISON SQUARE GARDEN)
- ○ 最後に
ミックスボイスは最初にこれを知っておかないと絶対にできない!
ミックスボイスのおすすめ練習曲としてネットに上がっている曲やアーティスト、「これがミックスボイスです」って言われたところで、分からんよね?
だって人によって声が違うんだもん。
例えば稲葉さんの声を聞いて、「なるほど…高音でエッジの効いたトーンがミックスボイスか…」
平井堅さんを聞いて、「え?これもミックスボイスなの?稲葉さんと全然違うけど…」
何のこっちゃ分からんよね?
それを、「これがミックスボイスです」と言われても、
「あんた、ほんまに分かってんのか?」
と思わない?
ミックスボイス習得に不可欠な換声点
ミックスボイスで歌えるようになるには、換声点(かんせいてん)というものを理解する必要があります。
カッチョよく言うと、ブリッジとかパッサージョとか言われます。
説明が嫌いな人はスルーで、もうちょい詳しく知りたい方は下のリンクよりどうぞ。
ミックスボイスとミドルボイスの違い
「ミックスボイス、またはミドルボイスとは…」
これ、間違い。
人の言い方ってところはあるけど、頭の中で整理しやすいように分けて考えた方がよい。
先ほどのブリッジと言われるもの。
これはTAとCTのバランス(だけではないが、ややこしくなるのでこの程度の理解に留めておいた方がよい)が大きく変動するエリア。
※「やっぱり知りたい!」と思ったら上のリンクを…
で、そのブリッジを境界線に、チェストやらヘッドやらがある。
つまり、チェスト→1stブリッジ→ミドル→2ndブリッジ→ヘッド
で、このブリッジをボヤケさせるものがミックス。
と解釈する方が、練習はスムーズにいくハズ。
ミックスボイスはつまり…
一口にミックスボイスの練習っていうけど、つまりは、
1stブリッジと2ndブリッジの両方の練習が必要ということ。
なので、稲葉さんの声の出し方を真似る、平井堅さんの声の出し方を真似る、のではなく(それはそれで、とても良い練習ではある)、
ブリッジ近辺で何をすべきかを意識しないといけない。
言い換えれば、ブリッジ近辺の行き来が多い曲=練習しがいのある曲ということになる。
ミックスボイスの練習しがいがある曲
先ほどからしつこく登場するブリッジというもの。
ミックスボイスというと、2ndブリッジばかりに気を取られがちだけど(“高い声を地声っぽく出すことがミックスだ”という間違った解釈が蔓延しているので…。ちなみに高い声を地声っぽく出すことはベルティングと言って、また別というか、ミックスの次の段階の話)、案外1stブリッジの出し方も肝。
かといって、1stブリッジだけを練習すると、チェストが強く鳴り過ぎるかも知れない。
なので、1st~2ndまでの行き来が多い曲が練習に最適と言える。
早い話が、レンジ(音域。チーンではない)が広い曲。
ではご紹介。
ミックスボイス練習曲その1:口笛(Mr.children)
これからミックスボイスを練習していく、って段階の方でも、「途切れなーいようにー」の「なー」の音(A4、hiAと言ったり)は乗り越えなくてはならない壁。
このA4が、いわゆる2ndブリッジの入り口ら辺。
(粉雪/レミオロメンの一番高い音もA4だけど、結構伸ばさないといけないので体感的にはまだこっちの方が…)
それでいて、Bメロ「口笛を~響かせるよ」辺りが1stブリッジを行き来するメロディ。
なので、ここでチェスト寄りになってしまうとサビのA4はまず出せない。
ミックスボイス練習曲その2:鱗(秦基博)
個人的には秦基博さんをミックスボイスだとは思わない(否定ではなく。そもそも、ミックスボイスで歌わないといけないという決まりがあるワケでもない)。
ただ、ラスサビのトップはB4(hiB)。これはチェストボイス!では絶対に出せないので、プルチェスト気味のミックスと言えよう。
この曲は綺麗に階段を上がっていくんで、練習はしやすいかな(簡単、という意味ではなく、練習に最適な音の並びという意味)
「オー(1stブリッジ)きみに今ー(完全にミドルボイス)会いたいんだー(ひたすらミドルボイスをキープ)会いにゆー(2ndブリッジ)くよー(1stブリッジ)」
という感じ。
そして意外な落とし穴は、出だしの「かきあげーた」の「げー」の音。
ここですでに1stブリッジ通り過ぎかけの高さなので、ここをチェスト!といくと後々大変。
ミックスボイス練習曲その3:Winter Fall(L'Arc~en~Ciel)
カッケエー。。
hydeさんの特徴は何と言ってもレンジが広い(チーンではない)。
トップは「つつーむかーらー」のB4(hiB)
割かし2ndブリッジ終わりかけ=ヘッドボイス寄りのミドルボイスを意識しないといけないのがポイント。
そして急に高くなったりするので、低音域、Aメロでいかに柔らかく出すか(それこそhydeさんの物真似をすると良いかも)がキーとなってくる。
チェストが強いことでお悩みの方であれば、この曲で、サビはヘッド!と意識してから、鱗、口笛に挑戦するのもあり。
(オマケ)2ndブリッジ強化ソング:シュガーソングとビターステップ(UNISON SQUARE GARDEN)
これは強烈。
もう少し高ければ、完全にヘッドボイス!でいいし、もうちょい低ければ、チェストが強くなってキツイ!ってとこ。
延々とB♭4、B4が連発するので、ヘッドヘッドすると薄っぺらくなるし、チェストチェストすると持たないし、って言う超難しい高さ。
この延々2ndフブリッジの行き来で、CTとTAのバランスの強化ができれば無敵。
条件は、やっぱりまずヘッドボイスを安定させることかな。
最後に
いかがでしたでしょう?
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
これらの解説が、アナタのミックスボイス練習のお役に立てれば幸いです。
ブログの他にもYouTubeで詳しいミックスボイスの解説、練習方法などの動画をUPしているので、良かったらそちらもご覧くださいませ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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