2020.03.09ミックスボイストレーニング
アナタのミックスボイス、正しく出来ていますか?-自分で出来るミックスボイスの確認
[こちらの記事は2020年9月30日に内容追加・更新しています]
ミックスボイスが出来ているのか、自分でよく分からない…
こんなお声をよくいただきます。
実際に、「これがミックスボイス」というのは、素人の方には分かりにくいもの。
失礼ですが、我流で「僕(私)ミックスボイスが出せます」という方で、きちんとミックスボイスが出来ている方はほとんどいません。
今回は、自分でも「これがミックスボイス」と体感できるチェック法、トレーニング法をご紹介していこうと思います。
是非最後までご覧ください。(この下に目次を貼っておきますので、「これはクリアできている」というところは飛ばして、必要な部分だけお読みいただいても大丈夫です)
申し遅れました、ワタクシ、大阪梅田のボイトレスクール、クリアボイスミュージックスクールのボイストレーナー、谷本恒治ことジウコトモニタと申します。
ボイストレーニング、特にミックスボイスに特化したトレーニングを行うことを得意とし、述べ数千人、プロのシンガー、タレント、アイドル、芸人、アナウンサー、ラジオDJなどのレッスンを担当してきました。
その中で培ってきた、「決めつけや押しつけではなく、一人一人にきちんと当てはまるレッスン」というものを、この記事や動画で少しでも感じ取っていただければ幸いです。
では、本題に入っていきましょう。
目次(タップするとジャンプします)
まずはアナタのミックスボイスをチェック
・ミックスボイスが出来ているかどうかの基準は○○が出来ているか
・上手く出来ない人はココをチェックしてみよう
ミックスボイスに必要な練習方法
・実は“改善”の前に“強化”
・具体的な強化トレーニング方法
正しいフォームへ修正
・ミックスボイスの正しいフォームとは?
・具体的なフォームの改善方法
最後に
まずはアナタのミックスボイスをチェック
・ミックスボイスが出来ているかどうかの基準は○○が出来ているか
冒頭にも書きました「我流の“僕ミックスボイス出来ます”の人がほぼ出来ていない」という理由。
それは、地声を張り上げていなければミックスだ、と思っている人が多いということです。
つまり、全部ただの裏声になっているだけ、という状態。
そう聞くと、「え?そんなの違うに決まってんじゃん?」と思う方も多いと思いますが、意外と気づかずにここに陥っている人もいるのではないでしょうか?
高音域に達すると、体感としてはもちろん裏声(ヘッドボイス)になっていきます。
でも肝心なのは、低音域に戻ってきた時に、きちんと地声(チェストボイス)に戻れているか、が肝心です。
・上手く出来ない人はココをチェックしてみよう
なので、「自分のミックスボイス、どうかな…」と思う方は地声(チェストボイス)の発声を確認してみましょう。
まずは地声(チェストボイス)だけで出せる音域でしばらく練習して、その時の声の響き、体感を覚えておきます。
そしてそのあと、またミックスボイスの練習に戻り、先ほどの地声(チェストボイス)の響き、体感を低音域で作れているかをチェックします。
しっかりと地声(チェストボイス)が作れた上で、ミックスボイス、つまり裏声(ヘッドボイス)へ切り替わることなく移動できているかをチェックします。
こんなチェックの方法をやってみてください。
[動画:自分で出来るミックスボイス判定]
ミックスボイスに必要な練習方法
・実は“改善”の前に“強化”
「そもそもミックスボイスって何なの?」
そんな方も多いと思います。
他にミックスボイスの詳しい解説記事もあるので、そちらをご参照いただければと思うのですが…
簡単に言ってしまえば、「本来の声帯の自然な運動」ということです。
つまり、どこかで地声(チェストボイス)から裏声(ヘッドボイス)にコロッと切り替わってしまうことの方が不自然なんですね。
個人の感じ方によって違うとは思いますが、僕の体感を解説した動画もあるので、そちらもご参照ください。
[動画:ミックスボイスの感覚が分からないアナタへ]
で、色々ネットを見て、やれ「喉を開く」だとか、やれ「腹式呼吸」だとか、“改善方法”を一生懸命見てた方もいらっしゃるかと思います。
それがダメなんです!
結果、「なんだかミックスボイスが裏声っぽい」となっていませんか?
私たちが最終的に目指すことは、「ミックスボイスを出すこと」ではなく、「どんな音程でも気持ち良く歌えること」です。
「練習では出せるけど、歌になると使えない…」
では意味がないんです。
[動画:ミックスボイスが歌になると使えない]
・具体的な強化トレーニング方法
では具体的なトレーニング方法を見ていきましょう。
先ほど、「ミックスボイスは地声(チェストボイス)から裏声(ヘッドボイス)まで、切り替わることなくスムーズに行き来できること」と書きました。
なので、練習方法としては、何せ“行き来”です。
何を行き来するかと言うと、“ブリッジ(換声点)”と呼ばれる部分です。
ここを上手く行き来できないと、ミックスボイスにはたどり着けません。
これは実はコツらしいコツはなく、ただひたすら慣れるだけです。
ひたすら2週間ほどやればなんとなく繫がってくるはずです(個人差あり)。
それには、音域の広いスケール(音階)で練習する必要があります。
それが“1.5オクターブスケール”と呼ばれるものです。
広い音域を一気に行き来することで、ブリッジ(換声点)をなくしていきます。
[練習音源:1.5オクターブスケール]
女性用
男性用
発音は比較的喉の負担が軽いような、si,fi,ki,などから、徐々に声帯の閉鎖を助けるような、mum,bub,など行うとよいでしょう。
正しいフォームへ修正
・ミックスボイスの正しいフォームとは?
練習というのは、どこかでフォームが乱れたりするものです。
(筋トレでもウエイトを上げるとフォームが乱れるように)
なので、トレーニング→フォームのチェック→トレーニング→フォームのチェック、を繰り返します。
トレーニング(強化)もせずに、フォームのチェック(改善)ばかりしていても意味がないのです。
では、“ミックスボイスのフォーム”とはなんでしょう?
それは、不必要な力が入っていないことです。
「足は肩幅に…」「少し顎を引いて…」なんていうフォームは、実はまったく発声には関係ありません。
ここで言う“不必要な力”というのが、“外喉頭筋”と呼ばれるもので、首、舌、顎と喉頭(声帯がある軟骨)とを繋ぐ筋肉です。
外喉頭筋に関しても、めちゃくちゃ詳しく書いている記事があるので、お時間ある時にご覧ください。
・具体的なフォームの改善方法
では、その外喉頭筋に力が入らないようにする改善エクササイズはどのようなものがあるのか。
スケールは引き続き、慣れないうちは1.5オクターブスケールひたすらでオッケーです。
発音はgoog,geeg,gow(グッ、ギッ、ゴウ)などが理想です。
ガギグゲゴの発音は(特にゴウは)、ベロ、顎をしっかりと動かす発音なので、外喉頭筋の弛緩に最適です。
(母音がa,e,だと、声帯へのプレッシャーが少し強くなるので、外喉頭筋弛緩目的ではあまり使いません)
[動画:喉締め完全攻略メニュー]
ただ、他の記事でもよく書いていますが、やみくもに「喉を開く」「喉を下げる」とやるのは逆効果。
こんなことも注意して行ってください。
[動画:喉を開く練習の最終兵器]
最後に
いかがでしたでしょうか?
発声のタイプは一人一人違うので、必ずしも全ての方法論が当てはまるとは限りませんが、少しでもお役に立てれば幸いです。
是非根気よく練習してみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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また、YouTube、Twitterでも歌い方、発声の解説やってますんで、是非そちらも覗いてみてくださいね。
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クリアボイスミュージックスクール
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