2021.04.01ミックスボイストレーニング
地声が弱い(低音が苦手な)女性の方必見のボイトレ練習法
低い声が苦手…
地声が弱い…
実は「高い声声が出ない」と悩む男性と同じくらい、こららの悩みを抱えた女性は多いかと思います。
実は案外簡単な方法で改善できるんですが、何故かみなさん、その方法と真逆の方法で練習をしてしまっているんですね。
「一向に低音の発声が改善されない…」
そりゃそうでしょ、と。
大阪梅田のボイトレスクール、クリアボイスミュージックスクールのボイストレーナー兼代表、ジウコトモニタです。
↓今回のテーマ↓
地声が弱い(低音が苦手)という女性のための練習法
おそらく「全く逆のことやっていた!」となるかと思いますので、是非最後までお読みください。
「偉そうに、お前誰やねん!」という方もいらっしゃると思うので、簡単に自己紹介しておきます。
ジウコトモニタ
ボイストレーニング歴15年、クリアボイス創業10年弱
これまでメジャーアーティストやTVタレント、芸人、アナウンサー、ラジオパーソナリティなど、声を使う仕事で活躍される方のボイストレーニングを数多く担当
その中で培ってきたノウハウで「僕にしかできないレッスンスタイル」を武器にクリアボイスミュージックスクールを立ち上げ、大阪で不動の人気を誇るスクールとなる
最近ではボイストレーナーの育成にも力を入れている
という感じで、ボイトレで失敗したくない人、あるいはすでに一度失敗している人は是非こちらの他のブログをお読みください。
それでは進めていきましょう。
まず、今回の要点をまとめておきます。
Point
①(女性の)低音が苦手な主な理由
②低音発声を改善する方法
意外とシンプルに進めていきたいと思います。
①(女性の)低音が苦手な主な理由
これは男性と女性で少し違ったりします。
ここでは女性の場合のお話をさせていただきます。
女性の低音が苦手なパターンは2つです。
一つは外側の甲状披裂筋の過緊張です。
甲状披裂筋は声帯の筋肉で、外側と内側に分かれています。
この筋肉が収縮することで声帯が縮まり、張りと厚みを作ることで地声っぽいトーンが生まれます。
ところが厄介なことに、力が入れば入るほどいい、という訳ではありません。
特に外側の甲状披裂筋は、ある程度緩んでいる状態でないと声帯は綺麗に振動してくれません。
女性の方で(元々男性に比べ、キーが高いのに)無理に低音を出そうとして潰れた感じの声になってしまう人はこれが原因です。
そしてもう一つの原因は、声帯が薄い状態です。
声を作るのには左右の声帯の間を空気が通り、パタパタと振動することが必要です。
そしてより安定した声、地声のような芯のある声を出すには、声帯が合わさる面積が重要になります。
これをモーダルレジスターといい、文字では表しにくいのですが、声帯が分厚く合わさるか薄く合わさるか、という違いです。
特に低音域では分厚く合わさるモーダルレジスターが必要になりますが、薄く合わさる(ファルセットレジスター)状態だと芯のある声にはなりにくいというのが低音発声が苦手な原因の一つです。
比較的低音域でも裏声っぽい、という方はこのパターンの可能性があります。
②低音発声を改善する方法
上記で説明した二つの状態で、無理に地声感を出そう(=声門閉鎖を強めよう)とするのは逆効果です。
前者のパターン、甲状披裂筋の過緊張が原因の場合、閉鎖を意識するのは、そこにさらに甲状披裂筋を緊張させるということです。
これはかえって危険、酷い場合には発声障害を引き起こすのでやめておきましょう。
後者のパターン、声帯の合わさる面が少ない、ファルセットレジスターになっている場合も、同じく声門閉鎖を狙いにいくのはベストな選択とは言えません。
おそらく女性の場合はほとんどの方が、声帯をくっつけにいってもくっつかないと思います。(男性は無理に閉じればくっつきますが、単純にファルセットの強い版になります。僕は小梅太夫発声と呼んでいます)
ここで必要な練習は、外側の甲状披裂筋の弛緩とモーダルレジスターを作ることです。
練習方法は、「ホッ!」という発音で一発OK。
ポイントは鎖骨に息を当てる感覚です。
鎖骨めがけて、太い息をズバッと吐きます。
この時、「声」ではなく「音のついた息」という意識が重要です。鎖骨に手を当てて発声した瞬間に振動が伝わればOKです。
この練習のカラクリは、鎖骨に息を当てるというのは、実際に鎖骨が響ている訳ではなく、振動しているだけなんですね。
なぜ振動するかというと、そのすぐ上の声帯が振動することで、つられて振動する(共振)のです。
つまり、鎖骨にまで振動が伝わるくらいに声帯がしっかりと振動している=モーダルレジスターになっている、ということです。
この発声のまま高音域まで上がっていく練習ができれば、低音発声はクリアです。
女性の方、低音は「鳴らさず吐く」という意識を心がけましょう。
(男性は少々違う練習も必要ですが、別の機会に…)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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