ジウコトモニタ(谷本恒治) クリアボイスミュージックスクール代表 数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、 TVなどでも紹介される。 発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、 現在も全国各地から受講生が集まっている。

こんにちはこんばんは。

大阪ボイトレスクール、クリアボイスミュージックスクールのジウコトモニタです。

これまで多数のプロのシンガーさんを含め、15年間で1万人以上のボイストレーニングを担当してきました。

 

今回は簡単にミックスボイスの感覚を見つける方法をご紹介したいと思います。

 

こんな方にオススメ
・ミックスボイスが上手く出せない
・声が裏返ってしまう
・地声を張り上げてしまう

 

こんなアナタはもしかするとミックスボイスがとても難しいテクニックだと先入観を持ってしまっているかも…

少し考え方を変えるだけでミックスボイスは簡単に見つかります！

今回は長期的なトレーニングではなく、短期間でミックスボイスのコツを掴む、といった内容です。

それでは紹介していきましょう。

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今回のポイント
1.ヘッドボイスからミックスボイスを見つける
2.ヘッドボイスとファルセットの違いを理解
3.フォームの確認

 

1.ヘッドボイスからミックスボイスを見つける

多くの人は、低音(チェストボイス＝地声)から上がっていってミックスボイスに繋げようとして上手くいかないのではないでしょうか？

もちろん、チェストボイスからもヘッドボイス(裏声)からも両方のアプローチができないといけません。

 

ただ、(僕の経験上)多くの人が実はチェストボイスで声帯に過剰にテンションがかかりすぎています。

声帯の筋肉は甲状披裂筋(TA)と言い、声に張りと厚みを作るのに重要な役割を果たしていますが、力が入りすぎてもいけないという繊細な器官なんです。

その辺の解説はコチラの記事に任せます↓

ミックスボイス練習で気を付けるたった3つのこと｜これであなたのミックスボイスは爆上がり！

ようは、地声(チェストボイス)と裏声(ヘッドボイス)を“ええ感じに”ミックスしないといけないけど、地声側の力が強すぎるために上手くいかない、という状態です。

 

なので今回は裏声(ヘッドボイス)からミックスボイスを見つけていきましょう。

 

こんな感じです↓

 

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2.ヘッドボイスとファルセットの違い

ここで重要になってくるのが「ヘッドボイス」と「ファルセット」の違いです。

めちゃくちゃざっくり言うと、綺麗に響いた裏声か粋っぽい裏声か、という違いです。

 

チェストボイス～ミックスボイス～ヘッドボイス、と、一本に繋がった状態を作るには声帯の合わさり方が重要になってきます。

これまたざっくりと…

 

チェストボイス、ヘッドボイス、ミックスボイスの声帯の状態
チェストボイス…甲状披裂筋にテンションがかかった状態
ヘッドボイス…筋肉は薄く引き伸ばされ、靭帯にテンションがかかった状態
ミックスボイス…その中間の状態

 

これらは(これまたざっくり)「どこにテンションがかかっているか」の違いで、声帯の合わさり方(振動する面積、声帯が接地する面積)にはそう違いはありません。

 

ところがファルセットというのは、声帯の一部分だけが振動するような状態なので、上記の三つの状態とは違う種類の発声になるんです。

なので、ファルセットからミックスボイスへは繋がらないのです。

 

同じ裏声でも、ファルセットではなくヘッドボイスをしっかり出せるように練習しましょう。

 

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3.フォームの確認

では、ファルセットにならずに芯のあるヘッドボイスを出すために何を気をつければよいのでしょう？

 

それは、息漏れのない発声のフォームです。

 

息が漏れる＝声帯は合わさりにくくなる＝息っぽいファルセット発声になる

という感じです。

なので無理に声帯をくっつけるのではなく、息が漏れない状態を作ってあげましょう。

 

ではどうするのか？

 

まず大前提は軟口蓋が上がっていることです。

軟口蓋とは、のどち○この少し手前の部分、上あごの後ろのほうです。

鏡を見ながらあくびをするとグイッと上がるのが確認できると思います。

 

この軟口蓋が上がることで鼻腔への空気の流れを制限してくれます。

 

 

もう一つは体の支えです。

これまた詳しい解説はコチラに任せます↓

【2021年下半期】ミックスボイス練習をひとまとめにしました

何せ、体は息を吸うと膨らむ、萎むと勝手に吐くので、“萎まないように気をつけておく”だけでOKです。

 

このフォームで上の動画の練習をもう一度やってみてください！

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