2025.01.05trainer's column
【発声が鬼のように整う】オススメのボイトレ法|超簡単!
ただ、リスクなくどんな人でも比較的成果を上げられるいくつかのパターンは存在するので、それを今回は紹介していくよ。
長年ボイストレーナーをやっていて、本当に発声のタイプは十人十色。一人として同じタイプ、という人を見たことがないです。
だからこそ、「こういうタイプにはこんな練習」みたいな“科学的根拠”とやらが全く役に立たない訳だけども。
(科学的根拠はそんじょそこらのトレーナーより詳しいです)
なので、当たり障りのない、というと言葉がよくないですが、リスクを減らして手っ取り早く成果を上げやすいパターンをご紹介。
ジウコトモニタ(谷本恒治) クリアボイスミュージックスクール代表 数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、 TVなどでも紹介される。 発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、 現在も全国各地から受講生が集まっている。近年はボイストレーナーの 育成にも力を入れている。 |
この記事で分かること
・独学でのボイトレのやり方
・ボイトレで気を付ける点
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まずは“ある程度歌える”こと
順番が逆になってる人、結構多いです
最近は減ってはきましたが、いまだに多いのがこういうパターン。
「ミックスボイスが出せるようになりたいです」
これ、「速く走れるようになりたいです」と同じ。
速く走れるようになって何するの?キャッチャー、ゴールキーパーなら必要ないよ?
歌のデモを送ってきて「これ、ミックスボイスになってますか?」
いやいや、その前に何の曲か分からんくらいにメロディーが分からんし、歌詞も何言ってるか分からんよ?
まず歌おうぜ。
音程を頑張って捉える、が、その時どうしても高音で喉が疲れる、声が枯れる。
じゃあそれを改善しましょう、がボイストレーニング。
順番間違えてまっせ?
まずは“歌う”トレーニングをしましょう
“歌う”ことそのものにミックスボイスは全く必要ありません。無関係です。
安定した歌声を作る、疲れにくい声の出し方を身に付ける、音域を広げる、こういった際に、ミックスボイスが必要になる可能性はあります。
が、“歌う”のに必要なのは「音程」と「リズム」です。それ以外に何もありません。
めっちゃパーフェクトなミックスボイスでめっちゃ音痴、であれば本末転倒です。(あり得ない状態ですが例として)
上手く音程が取れていない人は音感トレーニングから始めましょう。
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安定した声には安定した体作りを
しっかり吸うことを習慣づけ
卓球選手の足ってめちゃくちゃ太いの知ってました?
卓球に限らず、どのスポーツでも言われるのが下半身の強化。
ボイトレ、発声でいうと呼吸です。
特に歌う時には、日常生活よりもたくさん空気を取り込む必要があります。
胸郭を広げて(後程解説)たっぷりと空気を取り込む癖付けをしましょう。
たくさん吸ってあまり吐かない、が基本
歌う時に必要なのは、空気の「量」ではなく「圧」です。
圧のかかった強い空気をキープしようと思うと、「なるべくたくさん使わない」が理想です。
風船をイメージしてみてください。
パンパンに膨らんだ風船は固くなります。これが風船の中に「圧」がかかった状態です。
ところが風船の空気が抜けていくと、ゴムはブヨブヨになっていきます。これが「圧」が逃げていく状態。
歌う時に必要なのは、たくさん吐くことではなく、「圧」をキープすることです。
これに関してはあちこちに紹介しているので、いくつか抜粋して。
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滑舌トレーニング
歌にも“滑舌”は必要!
“滑舌”と聞くと、話し声、話し方のトレーニングのイメージがありますが、実は歌唱にも滑舌は不可欠。
なぜなら歌は「歌詞を届ける」という目的があるからです。
しっかりと歌詞の内容が届かないといい曲も台無し。正確な発音の技術を身に付けることでより歌の表現の幅が広がります。
発音には「母音」と「子音」があります。
母音はアイウエオ、子音はそれ以外(tとかkとか)です。
それぞれのポイントを解説した動画があるので参考にしてみてください。
実はボイトレは“発音”しかない
歌にも滑舌は必要、というお話をしました。
が、この母音、子音の“発音”、実はこれがボイトレそのものなんです。
一体どういう意味?
正しく発音ができるか、その発音の仕方で正確に音程が狙えるか、ボイトレはこれしかないです
もう少し詳しく。
レッスンでは(トレーナー側からみて)エクササイズのチョイスが重要になってきます。
例えば軟口蓋が上がりきらずオープンネイザル(鼻にかかった声)気味だとするとp、k、t、などの破裂音。
喉に引っ掛かる、いわゆる“喉声”の場合はしっかりと息を流すf、s、などの摩擦音。
といった風に“発音のチョイス”が必要です。
つまり、その発音が持つ特性を利用して発声を整えていくという狙いがあります。
言い換えると、発音が正しくできれば発声は正しくできていると言えます。
「ボイトレは“何をやるか”ではなく“どうやってやるか”だよ」
発声を整える、ということ自体が滑舌のトレーニングにもなるのです。
3つの発音の仕方
ボイトレ用語でオンセットと言われます。訳すと「音の始まり方」というニュアンスです。
オンセットには3種類あり、その3つをしっかりと使い分けられるようにならなければいけません。
オンセットに関しては動画の方が分かりやすいかもわかりませんね。
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喉の負担を軽減するトレーニング
いわゆる“喉歌い”解消
先ほど“喉歌い”には摩擦音、というお話をしましたが、喉が緊張状態にあってはなかなか上手くいきません。
どうしても声を出す瞬間に力が入ってしまうものです。
なのでまず声を出す前に、喉が“ただ空気が通っているだけ”という状態を作れることが重要です。
これには僕は“ため息”を推奨しています。
声を出す、ボイトレだ、ということは一切忘れ、ただため息をつく(この「ボイトレだ」を頭から取っ払うのが実は難しい)
もう少し詳しいトレーニング寳保はこちらで紹介しています。
負荷のかかりにくい裏声の練習を
まず前提として、裏声練習がミックスボイスに繋がることはほぼ100%ありません。
が、ミックスボイスのためではなく、声帯にかかる負荷を軽減した状態でフォームを整えるという目的で裏声での練習はとても重要になってきます。
もちろん、歌の中でも裏声(ファルセット)が出てくる曲はたくさんあります。
安定した裏声を出せるようになるのも、歌唱力UPに不可欠です。
「高音地声!」と躍起にならず、綺麗に裏声を響かせられるようにトレーニングしましょう。
裏声トレーニングの意義などについてはこちらでもご紹介しております。
まとめ
発声を鬼のように安定させるには…
1.呼吸トレーニング(スポーツでいう下半身の部分)
2.滑舌トレーニング(歌詞の表現はもちろん、発声=発音)
3.裏声トレーニング(負荷の少ない状態でフォームを安定)
もちろん冒頭にも書きましたが、リスクの少ない内容ではあります。その分、基礎の基礎、底辺の部分でしかありません。
(底辺がしっかりするだけで激変ですが)
そこから個別の癖の改善、これらの練習が上手くいかない時の対処法は、必ずマンツーマンでのレッスンが必要になってきます。
ケチって独学で続けて拗らせる前に、「プロの」トレーナーの指導を受けることをお勧めします。
また、トレーナー志望の方は、どのように生徒さんに伝えていくのか、生徒さんの声の何を聞けばいいのか、トレーナー養成スクールで丁寧に伝授していきます。是非そちらの方もご活用ください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非他の記事もご覧ください。
また、レッスンのお申込みも随時おこなっております。
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詳しくは下記リンクをご覧ください。
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