2019.11.05trainer's column
ボイストレーニング?ボーカルトレーニング?
こんにちは。
大阪梅田のボイトレ・ボーカルスクール、クリアボイスミュージックスクールの谷本恒治ことジウコトモニタです。
今回は「ボイストレーニング」と「ボーカルトレーニング」について。
全くボイトレをかじったことのない方は「何がちゃうねん?」となるかと思うので、それをお話していこうかと。
たいした話じゃないので、めっちゃ短くなりそうな予感…
(結果、めっちゃ長くなりましたとさ…)
目次
- ○ ざっくり分けて3つのステップがあるっす
- ・①ブレストレーニング
- ・②ボイストレーニング
- ・③ボーカルトレーニング
- ○ ボーカルトレーニングよりボイストレーニングを重要視する理由
- ・発声もそこそこに歌ってばっかりのレッスン、経験ありません?
- ・お金もらってるからには、お金払わないと教われないこと教えます
- ○ ではどんな風にレッスンが進んでいくのか
- ・ボイストレーニング(ブレス含む)
- ・ボーカルトレーニング(ボイストレーニング含む)
- ・レコーディング(ボーカルトレーニング含む)
- ○ まとめ
ざっくり分けて3つのステップがあるっす
大きくざっくり分けて、
①ブレストレーニング
②ボイストレーニング
③ボーカルトレーニング
となるです。
まあ、この順番にやっていくとも限らんし、ボイストレーニングの中にブレストレーニングが入ってくるパターンもあるし、色々。
とにかく、以下で詳しく説明していくっす。
①ブレストレーニング
声は息が声帯に当たって振動して音になるです。それが上の空間で大きくなって、舌の形、口の形によって発音が変わって言葉になるです。
つまり、
息→声帯→音→共鳴腔(ここで舌の形はめちゃ影響するが…)→声→口の形(ここも影響するが、今はおいといて…)→言葉
でふ。
なので、いくら声帯が強かろうが、しっかりと口を開けてようが、安定した息を送ってやらんと声は出んワケでふ。
その、「安定した」息(の圧力)を作るトレーニングですな。
喉が締まる、ひっくり返る、息が漏れた声になる、なんて人は、声の問題ではなく、息の問題がほとんど。
ただし、ここで「お腹から声出せ」は丸っきり間違っているということだけは念頭に置いてくださいまし。
②ボイストレーニング
安定した息を作れたらもう終わったも同然。
今度はそれに声を乗せるだけ。
締まる、抜ける、ひっくり返るというのが、息の問題だったのであれば、息が安定すれば喉の負担は当然減る。
ここでは(安定した息が使えている前提のもと、)声帯を(そしてその上の空間を)自然に使えるようにしていくトレーニング。
よく「鍛える」とか言うけど、鍛えるというのは、筋肉を肥大させるために行う動作であって、何も歌うのに筋肉を肥大させる必要はないのでふ。
なので、あくまでも「自然に使う」のと、「普段使いきれていない筋肉を使う」というのがボイストレーニングの目的。
なので、向き不向きもなければ、センスや元々のポテンシャルも関係ない。誰もが必ず成果が上がるものでふ。
③ボーカルトレーニング
安定した息で自然に声帯を使えたら、今度はそれを歌に活かしていく。
ここでボーカルトレーニングというのは、二つのアプローチがある。(ウチは、という話。他のスクールさんは知らん)
a)ボイストレーニングで使えた通りに声帯(含む体全体)が使えているか
b)ボイストレーニングで体感した発声法はさておき、どのように歌えば「ぽく」なるのか
という二つ。
a)は、例えば「マンマンマン…」と発声すれば上手いこといった。けど、歌詞が「マンマン」なワケはないし、音階もややこしくなる。
メロディに乗って、言葉が変わってもその感覚を意識できるか、という部分。
一方b)は、「その曲をかっちょ良く歌うには」という部分。例えばメロディが2ndブリッジにさしかかるとして(「何それ?という方は下のリンク記事見てね)、「正しく発声すればヘッドだけど、ここはチェストアプローチで行きたいよね」だったり、「強いヘッドで出るけど、ここはあえてカッスカスのファルセットの方が雰囲気出るよね」など。
あるいは、口の開け方、語尾の切り方、トーンコントロールなどの表現テクニックの部分。
なので、「ボイストレーニングがある程度クリアできた上で」という認識でふ。ウチは。
ブリッジの話が出てくる記事。他にも色々書いたものがあるので色々見てくださいまし
ボーカルトレーニングよりボイストレーニングを重要視する理由
ボイストレーニング(ブレストレーニング含む)とボーカルトレーニング、どちらに重きを置くのか。
それは文句なしにボイストレーニングでふ。
何故って?
ボイストレーニングスクール(ボイトレ)だから。
では、具体的に述べていくでふ。
発声もそこそこに歌ってばっかりのレッスン、経験ありません?
ウチはこれには超絶アンチ。
実際にほんとに、ほんとにたくさんのボイトレ経験者の方がウチに来られて、「以前はどんなことを指摘されて、どんな練習してましたか?」と尋ねると、まあもれなく「なんか、最初に声出して、あとはずっと曲を歌ってたんで、発声のどこが悪いとか言われませんでした」と返ってくる。
これ、もう超絶アンチ。
ボイトレ未経験の方は「何で?」と思うかも分からないんで、僕の得意な野球に例えて(野球が得意ではなく、野球に例えるのが得意、という意味)
アナタが「野球が上手くなりたい!」と思ったとしよう。
で、野球教室を探して通う。
ところがそこでは、バッティングフォームやスローイング、走塁、グラブ捌きなどの指導が一切なく、紅白戦ばっかりやる。
で、「今の場面はバントだよね」とか、「あそこはバッターを歩かせないとね」とかばかり言われる。
さて、野球が上手くなると思いますか?
答えは明白だよね。
ボイトレスクールで(「ボイトレ」と名乗っているのに)ボイトレをしないのは、生徒さんがどんな発声をしていて、それに対してどんなアプローチをすればいいかが分かっていないからだと、断言できる。批判失礼。
お金もらってるからには、お金払わないと教われないこと教えます
では、全くボイトレとか経験ない方に質問でふ。
高い声を難なく出せますか?(はい いいえ)
いいえの方、その原因は何ですか?
分からんよね~。
いくら紅白戦ばっかやらされて、その中で「そこは強打でしょ!」と教えられても、強くボールを打つ方法(ミートポイントやボールに対するバットの角度、その時に必要なバッティングフォームや力の使い方など)を教わらないと、「そうか、強打か…」とは理解できても「では、どうやって?」が見つからない。
もっと言えば、「そこは強打でしょ!」は、年中野球中継みてりゃなんとなく覚える。そんなこと教わるためにお金を払う必要はない。(もちろん気づいてなかったり、その発想がなければレッスンの中で教えるが)
それよりも、「落合の内角打ちは芸術的だけど、じゃあ自分でやれ、と言われればできない」という、“体のどの部分をどう使うか”、“落合のフォームにたどりつくために、どこの力が邪魔しているのか”を教えることこそが、お金を頂いている意味だと思っている。
なので、ウチではしっかり「ボイストレーニング」に時間を割きます。器用な子であれば、レコーディングして一緒にに聞いて、「ここの所、次のレッスンまでにもう少し詰めておいで」で済ますこともある。あくまでも“その子が歌いたかった歌い方(潜在意識の)”を引き出してやりたいから。「こう歌いなさい」とは基本的には言わない。
ではどんな風にレッスンが進んでいくのか
では、実際にクリアボイスでどんなレッスンを行っているのか。
これまた、よく生徒さんに「そんなに情報出しても大丈夫ですか?」と言われる。
大丈夫。レッスンのレシピを丸々公開しても、絶対にマネできない自信あるから。えへ。
ボイストレーニング(ブレス含む)
ここでは「落合がどうやって内角を打っているのか」をしこたまやっていく。
人それぞれに「元々持っているフォーム」というのがある。
特に、頻繁にカラオケに行くような子の場合、少々発声に良くないクセがあったとしても、「そのフォームである程度歌えてきた」という“実績”があるので、基本的にはそこを置いておきつつ、改善・強化していく。
例えば、締め付けが強い子であれば、“締め付けはしんどいけど、それで高音を裏声にならずに出してきた”という実績がある。なので、頭ごなしに「締め付けを取りましょう」といっても、体が受け付けなかったり、そうできたとしても今度はひっくり返る、裏声しか出せなくなる、(そしてその声のトーンが自分で「この声で歌いたいワケじゃないんだけど…」と、実感を持てなくなる)といった現象が起きる。
なので、比較的今の「スタイル」を崩さずに、改善できるところから改善していく。
具体的なレッスン内容は「レッスンレポート」とか、他の記事でも書いているので色々見てくださいまし。
ボーカルトレーニング(ボイストレーニング含む)
主にはボイストレーニングで得た体感を、歌の中でも活かせるか、というトレーニング(ウエイトは個人差あり)
例えばある曲のトップの音でどうしても裏声っぽくなる。
それをボイストレーニングでしっかりTA(下のリンク記事見てね)を使う意識をつけていく。
で、もう一回歌ってみる。
「さっきの“マンマン”というエクササイズの時に感じてた、“もう少し声帯が合わさる感”が、曲を歌うとちょっと薄れたよね?」
みたいな感じ。
その中で「エクササイズでは声帯をくっつけにいったけど、このフレーズはあえて抜いた方がぽくない?」とかは出てくる。
で、ボイストレーニング⇔ボーカルトレーニングをひたすら繰り返す。
(オリジナル曲の子であれば、多少のボーカルディレクションもおこなう)
レコーディング(ボーカルトレーニング含む)
ボイス、ボーカルともに仕上がってきたら、レコーディングを行う。
かっちり録ってみて、一緒にプレイバックして意見交換をする。
ここでも基本的には「こうじゃない?」とか「こうでしょ」と言うと、生徒さんからすれば相手はプロなので、納得いってなかったとしても「そうっすね…」と言ってしまう。
なのでまずは「自分で聴いてどう?」と尋ねる。
「この部分がなんかこう、上手く言えないけど、詰まった感じというか…」みたいな意見が出れば、
「確かにそうかもね。それはね…」とそうなっている原因と、「なのでこんな意識で歌ってみ?」と解決策を提案する。
でもう1テイク。
みたいな感じで、「一緒に」歌を(歌声・スタイル)を作り上げていく。
完成した音源を改めて聴いて、「ここが良くなったね」という部分や「それがいけるなら、次はこういう課題に挑戦していこうね」みたいな感じで次のレッスンに挑んでいく、といった感じ。
まとめ
と、こんな感じでボイストレーニング(ブレストレーニング)、ボーカルトレーニング(レコーディング)という内容をレッスンでおこなっております。
また好きな野球に例えて。
ブレストレーニング→素振り
ボイストレーニング→ティーバッティング
ボーカルトレーニング→打撃投手を立ててバッティング
レコーディング→紅白戦
ライブ(発表会)→オープン戦
みたいな感じかな。
興味がある方は、素振りから紅白戦までを3回のレッスンでやってるイベントがあるので(初回の方のみ)是非。
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