2023.06.19trainer's column
カラオケ上達だけじゃない!喉を鍛えるメリットは?
カラオケが上手くなりたい…
でも、そのためにわざわざ「ボイス」の「トレーニング」って、なかなか腰が重い…
そう思ってらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
いえいえ!声を鍛えることはめちゃくちゃ大事なことです!
ヒトカラなどで長時間歌い続けることはもちろん、日常生活でも「喉」は下手しぃ一番動かしている筋肉ではないでしょうか?
今回は歌うだけじゃない、喉を鍛える「ボイストレーニング」のメリットをご紹介していきます。
ジウコトモニタ(谷本恒治) クリアボイスミュージックスクール代表 数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、 TVなどでも紹介される。 発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、 現在も全国各地から受講生が集まっている。 |
今回の記事で分かること
・喉を鍛える重要性
・喉を鍛えることで得られるメリット
・ほうっておくと危険!?喉の筋肉の衰え
本格的にボイストレーニングレッスンを学びたい方はコチラより今すぐお申込みを!
時間や場所を選ばず好きなだけボイトレ!月額制の通信講座はこちらから!
歌うだけじゃない!喉の筋肉を鍛える重要性
喉にはこんなにいっぱい詰まっている!
ところでみなさん、「喉」って一体どこを指すのでしょう?
正確には喉頭(こうとう)と言って、舌骨(ぜっこつ)という舌の骨と気管の間を「喉」と定義します。
ここには甲状軟骨(こうじょうなんこつ)、輪状軟骨(りんじょうなんこつ)、披裂軟骨(ひれつなんこつ)があり、その周りにたくさんの筋肉があります。
もちろん声帯もこの中にあります。
細かい理屈はこちらに任せて…↓
喉頭は他の骨や軟骨と違い、関節で繋がっておらず、宙ぶらりんの状態です。
それらを支える筋肉、声帯を動かす筋肉、音程を変える筋肉など、やたらと複雑にできています。
その分、トレーニングも慎重にならなければいけません。
特に必要な喉のトレーニング
私たちは日頃、常に声を出しています。
が、実は年齢を重ねるごとに声は出しにくくなっていきます。
例えば高齢になると、階段の昇り降りが辛くなっきたりしますよね?
毎日階段の昇り降りをしているのに?
そうなんです。
毎日使っている筋肉でも衰えはくるんです。
厳密には筋肉の成長は20歳をピークに減退していきます。
そうなんです。
なので、現状を維持するだけでも、加齢と共にトレーニングの質や量は上げていかないといけないのです。
下りのエスカレーターを上っているような状態です。
加齢とともに、エスカレーターの速度は上がっていく。それに伴い、頑張って上り続けなくてはいけないのです。
当然、トレーニングというのは方法を間違えれば筋膜や靭帯を傷めたり、修復に時間がかかったりします。
ボイストレーニングもどんどん必要になってくるのと同時に、方法を間違えると声が出しにくくなったり、ひいては日常生活にも悪影響を及ぼすリスクがあります。
でも、どうやって適切なトレーニングか判断すればいいの?
次のチャプターで見ていきましょう。
本格的にボイストレーニングレッスンを学びたい方はコチラより今すぐお申込みを!
時間や場所を選ばず好きなだけボイトレ!月額制の通信講座はこちらから!
ボイストレーニングで鍛える場所
発声器官としてのトレーニング
まずは発声に関するトレーニングです。
これはアラフィフの僕が顕著に衰えを感じる部分です。
一番は口蓋帆挙筋(こうがいはんきょきん)という筋肉。
確かに聞きなれない筋肉だと思います。
私たちは“言語”を話します。
こんにちは
おはよう
いい天気ですね
これらの「発音」はどうやって作られるのでしょう?
歯や舌や唇を使って「息の破裂や摩擦」(子音)を作り、顎や舌や唇の動きで「周波数の調節」(母音)を作り、言葉として相手に伝えます。
「周波数」に関しては少々マニアックになるのでまたの機会に…
この「息の破裂や摩擦」(子音)が、当然“口の中”に空気が通らないと作れないものです。
逆に言えば、“鼻に空気が通ると子音の発音ができなくなる”ということです。
そして“鼻に空気が通る”のをある程度コントロールするのが口蓋帆(こうがいはん)、軟口蓋(なんこうがい)の役割です。
ここが上に引き上がることで鼻腔への空間を制限し、子音の発音を作ることができます。
この口蓋帆、軟口蓋を引き上げる筋肉が口蓋帆挙筋です。
僕の経験上、40歳位を境に、軟口蓋が上がりにくくなってきます(日常の会話では気づきません)。
軟口蓋が上がらない→息が漏れる→それを防ごうと喉を締める
という悪循環が生まれます。
口蓋帆挙筋に関しては、アラフォー、アラフィフに限らず、若年層の方でも使い慣れていなくて、鼻声になっていたり(オープンネイザル)、それを無意識に嫌がって喉を締めていたりする人はかなり多いです。
逆に言えば、ボイストレーニングは口蓋帆挙筋さえクリアすればほとんどのオープンネイザルも喉締めも改善されるのです。
オープンネイザルの解説、トレーニング方法はコチラです。
オープンネイザル?クローズネイザル?
正しい発声フォームと軟口蓋の関係
もう一つ、胸骨甲状筋(こうこつこうじょうきん)という筋肉。
これまた馴染みがないかと思います。
先ほど書きましたが、喉頭は首の中で宙ぶらりんになっています。
この胸骨甲状筋は、鎖骨から甲状軟骨を下に引っ張っている筋肉です。
喉頭には引き上げ筋と引き下げ筋があり、胸骨甲状筋は引き下げ筋にあたります。
この筋肉は歌う時にそこまで活発に使う筋肉ではないのですが、ハイラリンクス(喉頭が上がる)のを抑止してくれる筋肉で、非常に重要な筋肉です。
喉頭のポジションに関してはそれだけで記事が3つくらい必要なので動画での解説をご覧ください。
さらにもう一つ…なんか大変ですね…
発声に直接関係はない筋肉なんですが、胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)という筋肉です。
首を少し横に向けると耳の後ろから鎖骨にかけて浮き出る筋肉です。
これは呼吸補助筋(こきゅうほじょきん)といって、特に吸気に使用している筋肉です。
長年パソコン仕事をしている人、スマホを見る時間が長い人は首が常に前に出ている状態なのでこの胸鎖乳突筋が固くなります。
胸鎖乳突筋が固くなると呼吸が浅くなり、結果、豊かな声を出すことができなくなります。
十分な気圧を作れないと、また別の力が頑張って手伝おうとする、それがまた無理な発声に繋がります。
若い頃はその「無理な発声」でも出せていたのが、声帯の粘膜が傷んできたり、筋肉が衰えてくると、「あれ?若い時は歌えたのに…」ということが増えてきます。
心当たりがある方は早急に、若い方も「気づかぬうちに負担をかけている声の出し方」を今のうちに改善しましょう。
胸鎖乳突筋のストレッチをこちらでご紹介しているのでやってみてください。
(ストレッチは自己責任でお願いいたします)
発声器官以外のトレーニング
実は喉頭はもう一つ重要な役割をしています。
それは嚥下です。
食べ物を飲み込む時のゴクンです。
何かを飲み込む時に喉仏に手を当ててみてください。
一気にグンッと上がるかと思います。
これが嚥下の動きで、喉仏が上がる時に、喉頭の上の喉頭蓋(こうとうがい)という軟骨が喉頭を蓋することで、飲み込んだものが気管に入らず、食道に流れるようにできています。
高齢になってくるとこの嚥下のタイミングが合わなくなってきたり、上手く喉頭が上がらなくなって、飲み込んだものが気管に入ってしまい、ゴホゴホとむせたりします。
こうして咳き込むことで誤嚥したものを吐き出せればいいのですが、高齢になると咳をする筋力も衰え、上手く吐き出せず、それが原因で肺炎を起こします。
今や誤嚥性肺炎は日本三大疾病に含まれます。
「ハイラリンクスはいけない」「喉は下げましょう」なんて風潮がありますが、この引き上げ筋のトレーニングもとても重要なのです。
正しい喉頭のポジションに関してはこちらをご覧ください。
本格的にボイストレーニングレッスンを学びたい方はコチラより今すぐお申込みを!
時間や場所を選ばず好きなだけボイトレ!月額制の通信講座はこちらから!
ボイトレしないとこんなに怖い!
声帯は鍛えられる?
何やらおどろおどろしいタイトルですが、ボイトレ、ボイストレーニングをしないと声が出しにくくなるどころか、生命にも関わる問題になってきます。
先ほど誤嚥性肺炎について少し触れましたが、咳をする力があればある程度は防げます。
咳は声帯が完全に閉鎖した状態で肺から圧をかけ、一気に解き放つことでできます。
声帯は内側から筋肉、靭帯、粘膜という3層から形成されます。
つまり、直接触れ合っているのは粘膜です。ご存知の通り、粘膜を鍛えることはできません。
ただやみくもに声帯を鍛えるというトレーニングは、失敗すれば粘膜を傷めつけてしまいます。
おじいちゃんおばあちゃんどころか、僕の知っているシンガーで若かりし頃に無理な歌い方を続け、25歳の時点ですでにしゃがれ声になっている方もいます。
声帯の筋肉は確実に鍛えるべき筋肉ですが、かなりリスクも伴う繊細な部位なのです。
長く健康に声を出し続けたい方は必ずプロのボイストレーナーの指導の元トレーニングすることをお勧めします。
発声に重要な役割を担う甲状披裂筋のトレーニング方法
思うように声が出ないことは何よりストレス
僕は若い頃は毎日のトレーニングは10~15分程度でした。
そして40歳を越えたあたりから、「なんか声が出しにくい…」と、日常的に悩みを抱えるようになりました。
恥ずかしながら、レッスンでも騙し騙し声を出していました。
そこで感じたのは何より「ストレス」です。
上手く歌えないとかのレベルではなく、ご飯屋さんで店員さんを呼ぶのも上手く出せない。
家族と会話をするのも、「できれば声を出したくない」と思うほど、声を出すのが一苦労でした。
それが年単位で続き、いよいよ言語聴覚士に相談するか、という時に、「その前にボイストレーニングを受けよう」と、昔教わっていた先生のレッスンを受けました。
結果、先生の判断は「筋肉を使わなさすぎ」でした。
「若いうちは一日15分で十分だったかも分からんけど、今はそうはいかない。使うべき筋肉は使いましょう」と。
今は毎日1時間~1時間半程度発声や歌唱のトレーニングをしています。
「先生でもそんなに練習するんですか!」と驚かれますが、そうではなく、「それくらいやらないと追いつかない」んです。
下りエスカレーターが、自分が思っているよりも早くなってて、それに気づいていなかったんですね。
おかげ様で今では30代の頃より音域も声量もUPしています。
逆に言えば、適切に鍛えられれば、何歳になっても筋肉は向上するのです!
アラフォー、アラフィフの方、まだまだ諦めずにいい歌声を取り戻しましょう!
そしてアラサーの方、これから訪れる急な下りエスカレーターに今から備えましょう!
本格的にボイストレーニングレッスンを学びたい方はコチラより今すぐお申込みを!
時間や場所を選ばず好きなだけボイトレ!月額制の通信講座はこちらから!
まとめ
ボイストレーニングの重要性
・声の筋肉は下りのエスカレーター(しかも段々スピードは速くなる)
・口蓋帆挙筋、胸骨甲状筋、胸鎖乳突筋は特に鍛えましょう!
・声帯のトレーニングはリスキー、必ずプロの指導を
・適切にトレーニングすればいくらでも伸ばせます!
僕の二の舞を踏んで欲しくないので、是非今から一緒に始めましょう。
本格的にボイストレーニングレッスンを学びたい方はコチラより今すぐお申込みを!
時間や場所を選ばず好きなだけボイトレ!月額制の通信講座はこちらから!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非他の記事もご覧ください。
また、レッスンのお申込みも随時おこなっております。
ボイトレ通信講座[ジウ研ゼミ]でも発声のお悩み相談を受け付けております。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
レッスン(対面/Skype)ご希望の方はコチラ
ボイトレ個別レッスン、限定動画配信、月額制のボイトレ通信講座はコチラ
LINE公式アカウントでもボイストレーニングの無料動画を公開中!
クリアボイスミュージックスクール
講師 ジウコトモニタ
☎ フリーダイヤル 0120-103-326
(受付時間13:00~21:00、レッスン中は出られない場合もございます。ご了承ください)
✉ clearvoicemusic@gmail.com
<その他お役立ち情報満載!>
New Article
Archive
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月