こんにちは。

大阪梅田のボイトレ・ボーカルスクール、クリアボイスミュージックスクールの三流ボイストレーナー、谷本恒治ことジウコトモニタです。

 

先日、某歌番組で某俳優さんが歌ってたんだけど。

全然上手く聞こえねぇ！！

 

いや、実は上手いんだけど、上手く「聞こえない」

何故か。

そこで三流ジウコはあることに気づいたのであった。

「そうか！逆にここだけ気を付ければ上手く聞こえるのか…！」

早速いってみよう。

目次

• ○  発音を気を付ける！以上！
• ・子音の発音
• ・母音の発音
• ○  安定感！
• ・いわゆる腹式呼吸
• ・圧の作り方
• ○  まとめ

発音を気を付ける！以上！

こんだけ。

「えっ！？そんだけ！？」
そう。たったこんだけ。

こんだけ意識すれば、やれピッチ（音程）だ、やれリズムだ、やれなんちゃら呼吸だ(ほんまこれ、やめようぜ！)、必要なし。もちろん、トレーニングも必要なし。

子音の発音

そもそも日本語には子音・母音の概念がない。
がしかし、どこで息を破裂させ、どんな口の形をするかで発音は変わるので、ジャパニーズと言えど、この子音の存在は無視できない。

特に、ｋ、ｔ、ｐは気を付けたい。
初めはわざとらしく、「k-a(＝か)」、「t-a(＝た)」と、子音と母音を分けるように発音する練習をして、子音の存在(息の破裂)をしっかり意識しよう。

Umi先生がめちゃめちゃいい動画を上げていたのでご参考に↓

母音の発音

某番組で歌ってた某俳優がコレ。批判するワケじゃないけど(本業は俳優だし。あ、菅田将暉ではない。菅田将暉はめちゃめちゃ上手い)、母音の発音が不格好だった。

確かにリズムもいい、ピッチも抜群、そしてレンジ(音域)もめちゃめちゃ広い。なんだったら、そんじょそこらのシンガーよりもピッチ、リズム、音域すべてにおいて上。
だけど、発音が不格好なので上手く聞こえない。

これはシンプル。口を縦に開ける。以上。

不格好(失礼)な人は口が横に開いている可能性が高いかも。
「あ」が「え」に近くなっていたり、「お」が「あ」に近くなっていたり。

「ぼくのこころ」
を、口を横に開けて言ってみよう。

「ばかなかから」

一気に下手っぽくなるっしょ？

逆にオペラ歌手みたいになってしまう人は、口を縦に開けすぎているかもなので、そんなときは横にも開ける意識をしてみるとよいかも。

安定感！

声は、肺の底から空気圧が声帯にかかり、振動させることで作られる。

すなわち、空気圧が弱いと声は弱くなる

これも、ピッチもリズムも発音も良いのに、「なんか上手く聞こえない」という原因になる。

いわゆる腹式呼吸

おなかから声出して！

これは腹式呼吸を上手く“使えていない”状態

お腹から声を出す
↓
空気の圧力を体外へ押し出す
↓
圧力はどんどん弱くなる

で、
お腹の力が弱いからだ…
と本末転倒な答えにたどり着く。

大切なのは圧をキープすること。

圧の作り方

大事なのは「一定の圧力」。
これが不安定になると、声も揺れたり、弱っちくなったりする。

しっかりと「圧」のかかった空気で声帯をしっかり振動させてやることが必要。

こんな感じ↓

まとめ

以上を完結にまとめておくでふ。

1. 子音…k,t,pなどの破裂音を特に意識


2. 母音…口の奥を縦に開ける


3. 腹式呼吸…息の「量」ではなく「圧」を意識

逆にこれだけ意識できていれば、少々ピッチやリズムが悪くても、歌に説得力は生まれる。


発音に関しては、元々持っている発声のクセによっては難しく感じる人もいるかも知れないので、まずはボイストレーニングをしっかり受けることをオススメするでふよ。