2022.05.04trainer's column
歌の表現力とは?|表現力UPに欠かせないテクニックを大公開!
ジウコトモニタ(谷本恒治) クリアボイスミュージックスクール代表 数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、 TVなどでも紹介される。 発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、 現在も全国各地から受講生が集まっている。 |
こんにちはこんばんは。
大阪ボイトレスクール、クリアボイスミュージックスクールのジウコトモニタです。
これまで多数のプロのシンガーさんを含め、のべ1万人以上のボイストレーニングを担当してきました。
そんな長年のいぶし銀の知識と経験に基づいたボイトレに関する様々なお話をしていく“ジウコラム”、よっぽどヒマですることがなさすぎてどうしようもない時にお読みください。
今回は表現テクニックです。
わたくしジウコ、発声の理論を説いたり、ボイストレーナーさんにも指導したり、ガチガチの発声ヲタに見られがちですが、案外ガッツリ歌唱レッスンもやってます。
それには、「発声を活かした表現」と「発声はある程度度外視した表現」と二つあるワケですよ。
この「発声」と「表現」のバランスがとても大事マンブラザーズ。
簡単にできる表現テクニック
1.ブレスも音楽の一部
2.歌詞に合わせた声の使い分け
3.アレンジに合わせた声の使い分け
この豪華3本立てでお届けしてまいります。
1.ブレスも音楽の一部
吐くから吸うのではない!
みなさん、ブレス(息継ぎ)は、「息が足りないから吸う」ものだと思ってませんか?
ちな、僕はスキマスイッチさんの「かなで」をブレス一回でワンコーラス歌えます。えへ。
でも途中何回も吸います。
なぜか。
ブレスも音楽の一部だからですよ。
例えばその「かなで」だと、
かーいさーつのーまえーつーなーぐてーとてーーーーーーいつもーのざーわめーきー
ではなく
かーいさーつーのーまえーつーなーぐてーとてー(ハッ)いつもーのざーわめーきー
と歌う方がノリが出ますよね?
いわば「弾み」をつけるもの
「よいしょ!」
というのを、
「あ、よいしょ!」
というような感じ。
弾みをつけたり、細かく刻むことでリズムを表現できたりするワケです。
これを踏まえて、細やかなリズム、ノリが求められる所は細かくブレスを入れる、
逆に、大味な感じが求められるところはロングトーンを多用する、
といった感じでリズムの表現にブレスは重要な役割を担っています。
2.歌詞に合わせた声の使い分け
言葉を届ける邦楽の文化
特に邦楽には「言葉をメロディーに乗せて届ける」という文化があります。
なので「言葉」を大事に発声していきましょう。
もちろん曲調、セクション(Aメロ、とかサビ、とか)、ジャンルにもよりますが、以下のことを気を付けるだけで表現力はグンと上がります。
歌詞を届ける歌い方の基本的な考え方
・事象を表す言葉=サラッと歌う
・感情を表す言葉=伸ばさず話すように歌う
好きな子に話す時をイメージしよう
例えば好きな人に告白する時、
「好きだーーーー」
とは言わないですよね。
「好きだ…」
とポツリと呟くように伝えると気持ちが伝わりやすくなります。
(物理的な距離にもよりますが…)
3.アレンジに合わせた声の使い分け
隅々まで音を聞くこと
楽曲には「アレンジ」というものが加えられます。
イントロを派手に、とか、コードを変えたりとか、盛り上がり盛り下がりを作ったりする作業です。
曲の良し悪しを決めるのは、一番は歌い手の力、次にアレンジ、その次に歌詞(語感、響き)、最後にメロディーです。
(個人的見解)
正直、メロディーそのものは大したことがなくても歌の力とアレンジで良い曲に聞こえるようになります。
(個人的見解)
「涙がキラリ☆」に学ぶ
音源や歌詞をここでは転載できませんが、ものすごく分かりやすい曲が、スピッツの「涙がキラリ☆」です。
ベースはハーフシャッフルビート(ここでは説明は割愛)の曲ですが、
Aメロ
8分音符を細かく刻むことでハーフシャッフルのノリを演出。ベースラインも休符を上手く使って“ハネ”を強調しています。
それに合わせて草野さんの歌い方も「めんざんめてーすんぐんのこうんもりがー」と、少しモタッとした歌い方をしているのが分かると思います。
Bメロ
8ノリは続くのですが、もう少しレガートな感じに変化していきます(ギターの白玉コード(割愛)が増えます)
同じく草野さんの歌い方もモタッと感を残しつつ若干流れるような歌い方に変化していきます。
サビ
ここからは大味というか、4分ノリになることで“ハネ”の感じがなくなります(タッカタッカ、のタの部分を刻んでいくため)
そして草野さんの歌い方も「おーなーじーなーーみーーだがきらりーー」とレガートなニュアンスになります。
ただし、キメの部分はアレンジに合わせて「だっったんならー」と、“ハネ”て歌います。
このように、歌を「楽器パート」の一部として楽曲のアレンジに参加するんですね。
この曲をカラオケで歌う時は是非意識してみてください。
YouTubeチャンネルではたくさんのボイストレーニングメソッドを紹介していますんで、よければ参考にしてください!
さらにLINE公式アカウントでは、より掘り下げた内容のボイトレ動画を公開しています。
もちろん無料登録なので、是非お友達追加してご覧ください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非他の記事もご覧ください。
また、レッスンのお申込みも随時おこなっております。
オンライサロン[Umi Manati]でも発声のお悩み相談を受け付けております。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
レッスン(対面/Skype)ご希望の方はコチラ
ボイトレ個別相談、限定動画配信、月額3,300円のオンラインサロンはコチラ
LINE公式アカウントでもボイストレーニングの無料動画を公開中!
クリアボイスミュージックスクール
講師 ジウコトモニタ
☎ フリーダイヤル 0120-103-326
(受付時間13:00~21:00、レッスン中は出られない場合もございます。ご了承ください)
✉ clearvoicemusic@gmail.com
<SNSフォローお願いいたします!>
ジウコのnote
Twitter
YouTube
LINE
New Article
Archive
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月