2019.09.19喉を開く、通る声を作るトレーニング
【発声改善】一瞬で通る声が出るようになる!【カラオケ上達のコツ】梅田ボイトレ クリアボイス
こんにちは。
大阪梅田のボイトレ・ボーカルスクール、クリアボイスミュージックスクールのボイストレーナー、谷本恒治ことジウコトモニタです。
レッスンに来られる方の中で圧倒的に多いお悩みがコレ。
「声が通らない!」
心配ご無用。このブログを読み終えた時には通る声になっているでしょう。
ではどーぞ。
目次
- ○ 口の中はメガホンの役割!
- ・きょうめい??
- ・ピンポイントで意識する共鳴する部分
- ○ 息の瞬発力!
- ・体育の先生が吹く笛を思い出してみよう
- ・安定した空気圧を作れれば安定した声は出る
- ○ では実際に声を出してみよう
- ・ただ笑うだけっす!
- ・軟口蓋が意識できたら他の発声でやってみよう
- ○ まとめ
口の中はメガホンの役割!
声帯は喉の奥の方にあり、そして小指の爪くらいの大きさで、さらにサランラップくらいの薄い粘膜です(粘膜は、です)。
そりゃあ、この音だけならえらく小さいですよね?
これを自分の体に備わっているメガホンの機能を使って大きくしてあげることで、通る声が作られます。
きょうめい??
声帯で鳴った音(喉頭原音=こうとうげんおん、と言います)は、声帯から上の空洞(声道=せいどう、と言います)の中で響いて大きく分厚くなり、舌や口の中の形を変えて言葉を作っています。
声帯から舌の付け根辺りまでを咽頭(いんとう)、舌の付け根から口の中を口腔(こうくう)、鼻の奥を鼻腔(びくう)と言い、これらの共鳴腔(きょうめいくう)を使って音色が変わります。
※声が通らないことでお悩みの方は、鼻腔共鳴は意識しないでください!息漏れを起こす原因となる可能性もあり、声が通りにくくなったり滑舌が悪くなったりすることもあります。
トンネルの中で声を出すと、壁に声が当たって跳ね返ってきますよね?それの超広いバージョンがやまびこ。ということは、この共鳴腔が広い方がトンネルは大きく(あるいはメガホンは大きく)なるので、声は大きくなります。
ただ、注意したいのは、口の先を大きく開け過ぎると、かえって音は跳ね返らないので、あくまでも「共鳴腔」を広く使う意識で。
ピンポイントで意識する共鳴する部分
咽頭やら口腔やら、でも口の先はなんやら、…って、あれこれ意識するの、大変ですよね?
なので、ピンポイントに「ここだけでいい!」という所をご紹介。
それが、軟口蓋(なんこうがい)・硬口蓋(こうこうがい)というところ。
舌の先で、上顎を前歯の裏からなぞっていってみてください。
前歯のすぐ後ろはボコボコしてますよね?
次に、急にベコッとへこんでいるところがありますよね?そこが硬口蓋。
さらに進むと徐々に柔らかくなっていきますよね?そこが軟口蓋。
そのくぼみが、特に中高音域を大きくしてくれる所です。ここを響かせるイメージで声を出してやれれば、通る声がすぐに出せます。
息の瞬発力!
常々言いますが、発声に、特に通る声を出すのに必要なのは、息の「量」ではなく「圧」です。
ここを勘違いしてむやみやたらと息を押し出そうとすると、喉を傷める原因になりますので。。
体育の先生が吹く笛を思い出してみよう
体育の先生が吹く笛、強い空気を「フッ!」と吹きかけますよね?
逆に、弱~く息を吹くと、「ヒョロヒョロヒョロ…」と頼りない音が鳴ります。
声帯振動と原理は違いますが…(どないやねん!)
イメージしやすいかと思いまして…
なんにせよ、声帯をしっかりと振動させないと安定した声は出せません。
その声帯振動には、息の「量」ではなく「圧」が影響します。
声帯振動の原理についてフラ多記事も書いているので、詳しく知りたい方は下記リンクをご参照ください。
「めんどくせーから、早く方法教えろよ!」という方は次へどーぞ。
安定した空気圧を作れれば安定した声は出る
当然、「圧」を作るには、体にたくさんの空気を取り込む必要があります。
ということは、「しっかりと息を吸う」というのが大前提。なんちゃら呼吸とか気にする必要はありません。
できれば初めはゆーっくりと吸うところから(一気に吸おうとすると逆に空気が入らない場合もあります)、「もう吸えない…」ってところまで吸ってみましょう。
そして徐々に吸う量が変わらないように、徐々に吸うスピードを上げていきます。
これだけで必要な呼吸筋はしっかりと動いてくれます。
最終的には、瞬間的にたくさん吸える方が〇。というのも、歌の間で取れるブレスのタイミングというのはわずかなので。
呼吸の仕組みについてさらに詳しく知りたい方はコチラを。「めんどくせーから…」の方は次へどーぞ。
では実際に声を出してみよう
ここまでで、「しっかり吸って“圧”を作り、軟口蓋で響かせる」ということを説明してきました。
では具体的にどーやるの?
やってみましょう。
ただ笑うだけっす!
高らかに笑ってみましょう。
ハッハッハッハッ!
これでOK。
このハヒフヘホの「h」の子音は、軟口蓋に息が当たらないと発音できません。そして笑う時と言うのは「ハッ!」と鋭い息を使うので、圧も作れています。
よく「私(僕)、腹式呼吸ができないんです…」という人いますが、そんな人にはいつも「笑ったことあるよね?」と答えています。
軟口蓋が意識できたら他の発声でやってみよう
「fee(フィー)」でいってみましょうか。
「f」の子音は、下唇を派手少し噛むような形で、息を吐こうとするけど派手止められている、という状態を作り、これで「圧」を作っています。
そして「ee(イー)」の母音は、舌が引っ込みにくいので(オとかは下が後ろに引っ込みやすく、軟口蓋辺りは狭くなる人もいます)、軟口蓋、硬口蓋(こっちの方が響くかも)が響いている感覚を掴みやすいです。
そして、「f」と息を吐くのと「ee」が披裂軟骨(ひれつなんこつ:詳しくは下記リンクをどうぞ)が近づきにくく、声帯が緊張しにくい発音なので、自然な振動を作れます。
ポイントは、少しあくびを我慢しながら「フィー」と「フェー」の間くらいを意識することです。
まとめ
上手くいきましたか?
「f」とかは、日本語にない発音なので始めはギコチないかと思いますが、「圧」、「軟口蓋」を意識して、慣れてくれば徐々にいろんな発音、高さでやってみてください。
っていう動画を貼っておきます。
クリアボイスミュージックスクール
谷本 恒治
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