2019.09.05trainer's column
【これが知りたかった!】自宅でできる簡単ボイトレ
こんにちは。
大阪梅田のボイトレ・ボーカルスクール、クリアボイスミュージックスクールの谷本恒治ことジウコトモニタです。
「ジウコ先生」って…
「Umi先生」ってカッコいい響きよな…
「ジウコ先生」って…
ということで、今回もまたボイトレ先生がボイトレに行かなくてもできる練習方法を紹介してしまいます。そら儲からんわ!
目次
- ○ 実はボイトレレッスンでも大きな声を出す練習はしない!
- ・肝心なのは「パワー」ではなく、「リラックス」
- ・リップロール(リップバブル)の重要性
- ・タントリル(タングトリル)の重要性
- ○ それでも近所迷惑を気にする方には
- ・めちゃくちゃ効果的なブレストレーニング
- ・誰も知らない(?)外喉頭筋トレーニング
- ○ まとめ
実はボイトレレッスンでも大きな声を出す練習はしない!
家で発声練習をするにも、近所迷惑を気にする人もいますよね?
でも、家で家族とも喋るだろうし、電話もするだろうし。声は出すよね。
話し声くらいの大きさで十分練習はできます。
肝心なのは「パワー」ではなく、「リラックス」
もちろん、声を大きくする練習法はあるし、ウチでも声量UPトレーニングをレッスンで行うこともあります。
が、イコールパワー、ではありません。
ボイストレーニングの基本は、「使うべき筋肉は正しく使って、使わない方がいい筋肉はなるべく使わない」ようにすること。結果、共鳴腔が広くなる、声帯振動が大きくなる、つまり声が大きくなる、ということはあるけど、ボイトレ=声を大きくすること、ではありません。もちろん声が大きい=歌が上手いでもありません。
野球で言えば、スイングスピードは速いけど選球眼が悪い、みたいな。野球に例えるの好っきゃな~。
ようは、カラオケやライブなどで、「普段通りのリラックスした状態」を作れるようにするのがボイトレ。だから大きい声を出さなくても(話し声以上に力を加えようとしなくても)OK。
ちなみに音程を上げて行くにつれて声が大きくなるのは発声的にもNG。高音域で声が通りやすい周波数があって、これは音響学的な話になるのでまた。
リップロール(リップバブル)の重要性
で、やっぱり外せないのはリップロール(リップバブル)。
この練習も正しく説明してくれているサイトはあまり見かけません。
「リップロールの目的は声帯のリラックスです」
いや、そうだけど。
それって、「素振りの目的はバッティングのリラックスです」みたいなもんで、説明にはなってないよね?好っきゃな~。
リップロールは口を閉じて(ほどよく息は出てますが)、声帯の上と下の空気圧、つまり、肺から口の先の空気圧を均一にしてやることで、自然な声帯振動を作ってあげるための練習です。どういうことか具体的には下にリンク貼っておきます。
力を加える、例えば息の力を強めればボフッっと出ていき、振動しなくなるし、声帯にグッと力が入ればヴッっと息は止まってしまう。
なので、リップロールは大きい声よりもむしろ話し声レベルで出来ないといけない練習です。多分家でも全然できます。
タントリル(タングトリル)の重要性
次にタントリル。
これもリップロールと同じ目的ですが、個人的にはこちらの方が息の流れが上手くいっていないと出来ないかと。リップロールのリンク記事でも書いてる、動画でもやっているけど、案外リップロールは喉で止めてしまっていても鳴らせてしまう人がいる。けど、おそらくタントリルは喉で止めると出来ない。
さらにもう一つ、舌の先を使う=舌の先が上に上がることで、舌の奥が下がりやすい、つまり、ハイラリンクスを改善しやすい、という狙いもあります。(ハイラリンクスって?という方は下のリンク記事をご覧ください)
あとは若干の滑舌トレーニングにもなったり、万能トレーニングかな。(滑舌の問題は舌の問題だけではないので、またおいおい…)
それでも近所迷惑を気にする方には
それでも隣の部屋にオカンがいたらリップロールが聞こえたら恥ずかしいよね?(多分隣の家には聞こえない…ハズ…)
僕は団地だったので、さすがに家では出来なかった。
なので、僕が家でやっていた練習をご紹介。
めちゃくちゃ効果的なブレストレーニング
その方法は、息だけで練習する!
これまた別記事に書いてますが(下にリンク貼っておきます)、発声、歌に大事なのは空気(息)の「量」ではなく、「圧」。
この圧を鍛えるには、「空気を通しにくい状態」を作ってやること。空気抵抗を作ってやる、と言うか…
で、歯を閉じて「スッ!」という息を作ってやる。
これは色んなパターンでやってたっけな。
1.スーーーーーーッ、とひたすら一定に強く吐く
誰も知らない(?)外喉頭筋トレーニング
がいこうとうきん…
聞いたことある方、いらっしゃるでしょうか?
外、に対して内喉頭筋とうのが声帯やその開閉にかかわる筋肉。輪状甲状筋、甲状披裂筋、輪状披裂筋…まあ、ここでは置いておいて。あ、下にリンク貼っておきます。
で、この外喉頭筋、飲食物を飲み込むのになくてはならない存在なのですが、発声には邪魔になったりするからやっかい。
ここでは割かし声に影響する筋肉をトレーニングしてみましょう。
あ、トレーニングというよりは、固くなると発声の邪魔をしおるんで、柔らかくしてやる、言わばストレッチ的な感じです。
まずは胸鎖乳突筋。
コイツは喉頭に直接関わっていないで、中には発声に関係ない、というトレーナーさんもいらっしゃるけど、個人的にはここが固いとゴッツ声が出しにくい。
と、咽頭収縮筋や茎突咽頭筋に力が入ってくると首が前に出てくるので、コイツをしっかり鍛えてやるとそれに抗ってくれるので非常に役に立ちます。
下のリンク参照。
そして胸骨甲状筋。
コイツは喉頭を引き下げてくれる筋肉で、色々他にも書いておりますが、喉頭を下げて歌う必要は一切ありませんが、極端に上がるのは甲状舌骨筋、茎突咽頭筋に力が入ってるかもなので、同じくそれに抗う筋力をつけておいてやる感じ。
こちらも下のリンク参照。
最後は顎二腹筋・顎舌骨筋。
タントリルでも少し改善されるけど、こっちも効果的。声出さずにできるし。舌の先を下の前歯に付けて(舌とか下とかややこしい!)ローリングローリング。
舌の奥の両サイドが伸びる感覚ないでしょうか?
この3つ、例えばカラオケで歌い過ぎて疲れて来た時にも、友達が歌っている間にコッソリやってやるだけで少し復活します。オススメ。
まとめ
案外できるっしょ?
また別記事でガッツリ練習法を書こうかと思いますが、「ガッ」とか「バッ」とかは、必然的に声が大きくなりやすいんで自宅では難しいかと思いますが、これだけでもだいぶ違ってくると思います。
あとはハミングとかかな。口を閉じるんでそんなに大きくならない。これも下にリンクを。(これのやり方はまた近々詳しく…)
是非お試しあれ。
クリアボイスミュージックスクール
谷本 恒治
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