2019.10.27trainer's column
“声を鍛える”って、ドコを鍛えるの?|ボイトレ完全攻略ブログ
こんにちは。
大阪梅田のボイトレ・ボーカルスクール、クリアボイスミュージックスクールの谷本恒治ことジウコトモニタです。
ボイトレ…ボイス(声)のトレーニング(鍛錬)
。。。
どうやって声を鍛えるんでしょ…?
やっていきましょう。(以下、理屈とイメージが共存します)
目次
音程を変える筋肉
歌を歌う(会話でもそうだけど)時に、音程が色々変わりますよね?
この音程を変える筋肉というのが「輪状甲状筋(りんじょうこうじょうきん)」というヤツ。
喉の軟骨の下の輪状軟骨と上の甲状軟骨(喉仏があるトコ)を繋いでいる筋肉。
声帯は上の甲状軟骨の中にあって、この輪状甲状筋が収縮すると甲状軟骨が引っ張られて、それに影響を受けて声帯がニョキっと伸びる。ゴムを張ったり緩めたりなイメージ。これで音程を変えてるんだね。
鍛え方
当然、日常会話でそんなにハイトーンを使うワケではないので、どちらかというと使い慣れていない筋肉かも。
なので、積極的に鍛えてあげる必要がある。
これは単純。裏声でいいので、高い声を出す練習をする。
できれば男子は3オクターブ、女子は2オクターブ半くらいは出せれば比較的どんな歌でも歌えるようになる。
注意点
下にも書くけど、甲状披裂筋(声帯筋)が頑張りすぎると固くなってしまって、輪状甲状筋が声帯を引っ張れなくなってしまうので、はじめはThe・裏声!で大丈夫。
声、というより、「ただだしているだけの音」を意識して、綺麗に鳴らす(掠れたりしないように)
違う種類の練習も入ってはいるけど、この動画でやってる「ウィー」とかが声帯筋が頑張り過ぎないで輪状甲状筋に働きかけやすい練習でふ。
鋭さを作る筋肉
エッジ感と言いますか。
甲状披裂筋(こうじょうひれつきん)という筋肉。ざっくり声帯筋。
声帯は三層からなっていて、粘膜ー靭帯ー甲状披裂筋、でふ。
披裂軟骨というのが2枚の声帯を近づけてなんとなく合わさる。この段階では「なんとなく」合わさっているだけなので、甲状披裂筋が収縮するとピタッっと完全に合わさる仕組み。
力強く声帯を振動させるには、ある程度この筋肉に張りが作れていないといけないのでふ。
鍛え方
「ハッ!」と息を止める。
以上。
原材料、コーヒー。以上。(知らんか…)
何か重たいものを持ち上げる時に「ハッ!」と息を止めるよね?それが甲状披裂筋が頑張っている状態。
もちろん、息が止まるので、声を出す時には「適度に」頑張っている状態が必要。
なので、ここでは「声を出す」ことよりも、鍛えるために「息を止める」という方に意識を向けてみる。
(声を出そうと意識すると息を押し出そうとする力が働くので)
注意点
まあ割かし高い確率で喉が締まる(声帯ではなく、喉頭の周りの筋肉が固くなる)。
下の動画みたいに「ア」の形で「ン」という練習をしてみると分かりやすいかな。「ア」を鼻の奥で鳴らす感じ。
これで、「ン」と聞こえてたのが、「ア」に近づいてきたら、喉で止めてしまっているというサイン。
その状態で続けると逆に声帯に負担をかけるのでやめておこう。
「ア」を「ン」にする動画。ついでに良かったらフォローしてねん
厚みを作る筋肉
コレがイマイチはっきりと解明されていない部分だけど、おそらく輪状咽頭筋(りんじょういんとうきん)。
※2019年10月の時点。さらに医学・発声学が進歩、進化して、解明された時に違うかも知れない。ただ、上の輪状甲状筋など然り、どっちみち「あ~、今輪状甲状筋誓ってるわ~」と意識できるワケではないので、雰囲気で捕らえてOKかと…
甲状披裂筋が張りを作ると声帯が分厚く合わさるイメージ、でも輪状甲状筋が音程を上げようとするとせいたが薄く伸ばされる。
音程を上げつつも甲状披裂筋にテンションがかかると上手く音程を作れなくなる。
そこでこの輪状咽頭筋が間接的に甲状披裂筋を(逆方向に)引っ張ることで音程を上げつつ厚みをキープしつつ、という状態が作れる。高音で地声っぽく発声するのに必要な状態でふ。
鍛え方
いかに甲状披裂筋(声帯)が力まないか。いかにいき(音)が重たくならないか、が肝。
これには「有声子音」という発音が効果的。
m,n,b,g,など
これらは声帯がくっついてから息を吐く発音になるので、比較的声帯の厚みをキープしやすい。
母音も「ア」だと比較的薄くなりにくいかな。
注意点
声帯が分厚くなろうとすると、下の方にテンションを感じるので、どうしても声が重たくなるリスクがあったりする。
なので、まずは裏声(ヘッドボイス)をしっかり作って、その時の響くポイントを意識することが重要(上あごの奥の方。発音によるけど)
もう一つは「厚み、厚み…」とイメージが強すぎると、甲状披裂筋自体に力が入るので、そうすると上がれなくなるか、上がるために声帯を薄くして抜いてしまうかになる。
なので、ここでは「ガッ」という発音を、ねちっこく「ンガッ」という言い方にしてみる。
「ン」がなくなってきたら声帯が固くなっている。「ガ」が「カ」になってきたら声帯が薄くなってきている状態。
ただ、後者の方は繰り返し続ければ解決するかな。前者の場合は一つ前のエクササイズに戻ってみたり低いところだけでやってみたり。
まとめ
コレに限らずだけど、「鍛える」って動作には必ず“リスク”が伴うことをお忘れなく。
練習にリスクはつきもの、というワケではなく、フォームが違えば逆効果に働く可能性もあるということ。
例えばベンチプレスは大胸筋を鍛えるトレーニングだけど、しっかりとブリッジを作れていないと肩を痛めてしまうし、ランニングにしてもフォームが乱れると膝を痛める。
しばらくトライしてみて、喉に違和感を感じたら、もしかしたらやり方が違っているかも分からんので、その時はすみやかに中断してくださいまし。
ツイッターのDMなりYouTubeのコメなりで、「これやったらこんな状態になるんすけど、何が原因でしょ?」みたいに質問してくれればお答えしますんで。
興味があったら「とりあえず一回だけ」で全然OKなんで、お気軽にレッスンにお越しくださいまし。
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