2025.09.08喉を開く、通る声を作るトレーニング
声枯れ、喉歌いを“秒”で解消するボイトレ法

カラオケで数曲歌うと声がガサガサに枯れる…(昔の僕)
高音を無理に歌うとすぐに喉が痛くなる…(昔の僕)
そんな方を救済する、“秒”で喉歌いを解消するボイトレ法をご紹介します。
【こんな方におすすめ】
・知人に「喉歌い」だと言われたことがある/その自覚がある
・すぐに声が枯れる/喉が痛くなる
・日常生活でも、夕方には声がガサガサになっている
あなたのカラオケライフ、ひいては日常生活をも激変させる大きなヒントがここにあります。
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ジウコトモニタ(谷本恒治) クリアボイスミュージックスクール代表 数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、 TVなどでも紹介される。 発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、 現在も全国各地から受講生が集まっている。近年はボイストレーナーの 育成にも力を入れている。 |
“喉歌い”の改善ポイント
“喉歌い”の定義
“喉歌い”の定義は、呼気が喉に引っ掛かった状態を指します。
前回記事で詳しく書いていますので、そちらも併せてお読みいただくとより理解が深まります。
つまり、「喉に引っ掛からない息の使い方」を身に付けないといけません。
(と、文字にするとなにやら複雑そうですが…)
声帯振動の原理を理解
【声帯振動の原理】
肺から空気が送られる
↓
声門を通って気道~口腔/鼻腔から体外へ
(これが呼吸の状態)
声門が“近づく”ことで呼気が左右の声帯に当たり、振動
(これが喉頭原音という“声の素”)
↓
口腔内で顎、舌、唇などを使って“文字”にする
(これが発声の状態)
つまり、空気は声門が開いた状態で通る→呼吸、声帯が“近づいた”状態で通る→発声、どちらも声門を通らないといけません。
“喉歌いの改善”
“喉歌い”の人の発声
もう少し大袈裟にいうと、例えばパピプペポ(Pの子音)。
Pは唇で息を破裂させることで発音できます。これを、“唇をめがけて息を吐く”という状態とイメージしましょう。
これが“喉歌い”の人は、“喉をめがけて息を吐いて”しまっている状態と言えます。
“喉歌い”改善ポイント
ですので、“喉歌い”を改善するには、1.喉を通り過ぎる、2.発音(子音)を作る場所をめがける(Pなら唇)という練習が必要です。
【“めがける”ポイント】
・P、M…唇
・S、F…歯
・K、T、N、L…上顎
息をたくさん使う発音で
練習の手始めとしては、“息をたくさん使う”発音が良いでしょう。そのためには“摩擦音”を使います。
【破裂音】
P、K、T、など
【摩擦音】
S、F、など
今回はSの発音を使って練習していきましょう。
ウォーミングアップとして、歯を閉じて「S------」と息を吐いてみてください。
一定の強さで吐ければOKです。この練習だけでも呼吸筋のトレーニングになるのでおすすめです。
繰り返しおこなって、「前歯をめがけて吐いている」とイメージしましょう。
やっぱり自主練はリスクがある…失敗を避けたい!という方はこちらから。
トレーニング
EX.1 高速スィスィ
先ほどのS---をキープしたまま、「スィ」という発音をしてみましょう。
「she(シー)」ではなく「see/sea(スィー)」の発音です。
Sーーーと吐きながら高速で“一瞬音を紛れ込ませる”というイメージで「スィスィスィスィ…」と発音してみましょう。
喉で止める/喉を使う暇を与えないようにして、“喉歌い”を解消する目的です。
EX.2 スィで高音まで
上手くいったらそのまま(音を紛れ込ませただけの発音の仕方)で、音階に合わせて「スィスィ…」と発音してみましょう。
「スィ」と「スィ」の間は息が喉で止まらず、ずっとs---の状態をキープです。
色んな音階でチャレンジしてみましょう。
男性用のスケールです
こちら女性用
EX.3 Z---
さて、難易度が上がります。
またまたS----という息を使い続けたまま、今度はそのまま音を“混ぜて”みましょう。
S----→Z----になる感じです。
「ズーーー」に聞こえたら息は喉に引っ掛かっています。
「ズーーー」ではなく「Z---」です。
こちらは「Z---」と「V---」を実践した動画です。
この音色になるように繰り返し頑張ってみましょう。
やっぱり上手くいかない、逆にもっと難易度を上げたい、という方はこちらから。
まとめ
【“喉歌い”とは?】
呼気が喉に引っ掛かった状態
【改善方法は?】
喉をめがけず、発音を作る場所(P…唇、S…前歯、など)をめがける
【具体的な練習方法は?】
EX.1 高速スィスィで喉を使う暇を与えない
EX.2 その状態で“音を紛れ込ませる”レベルでスケール移動
EX.3 Z—を「ズーー」じゃなく言えるように
響かせるポイントは発音や高さによったり、練習方法も現状の発声の状態によって進め方に個人差は出てきます。
より本格的にトレーニングをしたい方は是非レッスン(対面/オンライン)へ。
指導方法を学びたいボイストレーナー、トレーナー志望の方はボイストレーナー養成スクールへ。
あなたの“本気”に出会えることを楽しみにしております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非他の記事もご覧ください。
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クリアボイスミュージックスクール
講師 ジウコトモニタ
☎ フリーダイヤル 0120-103-326
(受付時間13:00~21:00、レッスン中は出られない場合もございます。ご了承ください)
✉ clearvoicemusic@gmail.com
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