2021.01.12ミックスボイストレーニング
ミックスボイスを手っ取り早くマスターするボイトレ法
ミックスボイスが出したい!
てか、ミックスボイスって何?
こういった方も実はまだまだ多いかと思います。
この情報化社会において、「言葉は知っているけど、具体的に何なのかは分からない」ということは、それだけ明確に解説された記事がないからだと思います。
つまり、解説している人もぼんやりとしかわかっていない場合があるということです。
そんなぼんやりしたミックスボイスの仕組みが明確になり、自分でも操れるようになったら…
大阪梅田のボイストレーニングスクール、クリアボイスミュージックスクールのボイストレーナー兼代表、ジウコトモニタです。
今回のテーマはコチラ↓
ミックスボイスを手っ取り早くマスターする方法
これまで「なんか聞いたことはあるけど…」程度だったあなたも、上手くいけばほんの少しの練習でミックスボイスをマスターすることができます。
(実際、僕のレッスンを受けていただいている生徒さんでも、ほぼ100%の人が一か月もあればミックスボイスのコツがなんとなく掴めるようになります)
簡単に自己紹介しておきます。
ジウコトモニタ
ボイストレーニング歴15年、クリアボイス創業10年弱
これまでメジャーアーティストやTVタレント、芸人、アナウンサー、ラジオパーソナリティなど、声を使う仕事で活躍される方のボイストレーニングを数多く担当
その中で培ってきたノウハウで「僕にしかできないレッスンスタイル」を武器にクリアボイスミュージックスクールを立ち上げ、大阪で不動の人気を誇るスクールとなる
最近ではボイストレーナーの育成にも力を入れている
という感じで、ボイトレで失敗したくない人、あるいはすでに一度失敗している人は是非こちらの他のブログをお読みください。
それでは進めていきましょう。
ミックスボイスとは何か?
「ミックスボイスとは地声と裏声を混ぜた声です」
こんな表現を“いまだに”使う人がいます。
地声と裏声は混ざりません。
これは、「押しながら引きます」「歩きながら止まります」みたいなことです。物理的に不可能です。
ただ、ニュアンスとしては分かります(どないやねん!)。
しかし、ボイストレーニングというのは、ニュアンスで人に教えるものではありません。
声帯は、外側から粘膜、靭帯、筋肉、という三層で形成されています。
この筋肉の部分を甲状披裂筋(Thyroarytenoid Muscle、以下TA)と言います。
筋肉は力が入ると収縮します。
このTAが収縮することで、声帯に厚みと張りができ、芯のある声が出せます。
これがチェストボイス(地声)です。
そして私たちは声に“音程”を付けることができます。
この音程を変える筋肉が、輪状甲状筋(Cricothyroid Muscle、以下CT)と言います。
甲状軟骨(男性で言うと喉仏のある軟骨、この内側に声帯がついています)と、その下の輪状軟骨を繋ぐ筋肉で、CTが収縮することで甲状軟骨を前下方向に引っ張り、間接的に内側の声帯を引き伸ばします。このことで音程を変えることができます。(ギターの弦を引っ張っていくような感じですね)
声帯は引き伸ばされることでTAは薄くなっていきます。
TAが薄くなり、靭帯部分のみが振動した状態、
これがヘッドボイス(裏声)です。
音程を徐々に上げていく⇒TAは徐々に薄くなっていく…
では、どこまでがチェストボイスで、どこからがヘッドボイスですか?
徐々に、なので、明確な境界線は本来ないはずですよね?
これがミックスボイスです。
つまり、ミックスボイスとは、チェストボイス、ヘッドボイスの境界線がなく、自然に低音~高音まで繋がった“状態”のことです。
ミドルボイス?ミックスボイス?
もう一つ、「ミドルボイス」という言葉も聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
実はこれには明確な定義はありません。
「ミドルボイス、またはミックスボイス…」と説明しているトレーナーさんもいます。
これは、人それぞれの解釈があっていいのではないかと思います。
ですが、僕は頭の中を整理するため、そして後述しますが、声の裏返り、地声の張り上げを改善するための理解として、この二つの意味を分けています。
ミドルボイスとミックスボイスの定義
・ミドルボイス…声区(ボイスレジスター)の一つ
・ミックスボイス…低音から高音まで繋がった状態
声区(ボイスレジスター)というのは、先ほど出てきた、チェスト、とか、ヘッド、とかです。
先ほど、「ミックスボイスは繋がった状態」と書きました。
ですが、当然、「ここは地声っぽく聞こえるな」とか「ここは裏声っぽく聞こえるな」という部分があります。
これが「声区」です。
簡単に言えば、TAとCTが常にバランスを取り合っている状態がミックスボイス。
そして、TAが優勢の声がチェストボイス、CTが優勢であればヘッドボイス、といった感じです。
ざっくりとした表現で言えば、TAとCTが互角、という音域がミドルボイスです。
声の裏返り、張り上げの原因
高音で裏返る、あるいは張り上げる、といった人、非常に多いですよね?
これはなぜかというと、上記の「ミドルボイス」の存在がないからです。
本来、音程が上がるにつれて、TAは薄く伸ばされていかないといけないところを、まだまだ分厚く(短く)いようと頑張ってしまっている状態です。これが張り上げ発声です。
そうすると音程を上げられなくなってくるので、急激にスポッと力を抜いてTA=0、CT=100、の状態になってしまう。これが声の裏返りです。
こういったタイプの人は、ミックスボイス、そしてミドルボイスの考え方が必要です。
特にこのミドルボイス、つまり、「早めにチェストチェストした状態を脱出し、ヘッドボイスへ向かう準備をする」という意識が必要です。
ミックスボイスの手っ取り早い練習方法
お待たせしました。
決して引っ張ったわけではなく、ミックスボイスが何か理解できていないのに、ミックスボイスの練習ができる訳ないからです。
「スタンガリーというスポーツ(そんなものありません)の練習をしましょう!」
って言われても、何を練習したらいいのか分からないのと同じです。
手っ取り早い練習はたったの二つです。
まずは先述の、「早めのリリース」という練習。
ポイントは、「なるべくTAに負荷がかかりにくい発音をチョイス」することです。
こんな感じでやってみましょう。
Twitterでも似たようなトレーニングを紹介しています。
地声を張り上げてしまう人用のエクササイズ。
「イー」という発音は(言い方にもよるが)、アに比べて声帯が近づきにくく、TA(声帯の筋肉)にテンションがかかりにくい。
ってのを利用して、1stブリッジ前後(曲のサビくらいで出てくる高さ)の発声をスムーズにするっす。女性用のキーはリンク貼っときま。 pic.twitter.com/MPu4KyZpMq— 大阪ボイトレ クリアボイス (@clearvoicemusic) January 6, 2021
まずは「低音から高音まで繋がった状態」を身に付けます。
そこに“声感”というか、より歌声で使えるミックスボイスにしていくトレーニングがコチラです。
この二つでミックスボイスが何なのか、体感できると思います。
是非試してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非他の記事もご覧ください。
また、レッスンのお申込みも随時おこなっております。
オンライサロン[Umi Manati]でも発声のお悩み相談を受け付けております。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
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