2021.02.26ミックスボイストレーニング
ミックスボイス最強トレーニング3選|これだけやってたら絶対ミックスボイスになります
ミックスボイスが出せるようになりたい…
カラオケで高い声が苦手な人、歌うと声が枯れる人、そういった方で色々と「カラオケ 声が枯れる」、「高い声 出し方」なんてグぐった際に、一度はこの言葉にたどり着いたことがあるのではないでしょか?
そう、
ミックスボイス
です。
何やらこの幻想的な言葉に翻弄されている方も多いはず。
しかしながら、このカッコいい響きに騙されているだけで、実は簡単なんです。
大阪梅田のボイトレスクール、クリアボイスミュージックスクールのボイストレーナー兼代表、ジウコトモニタです。
今回のテーマはコチラ↓
ミックスボイス最強トレーニング3選
ミックスボイスがいつまでたっても出せない、どんな練習をすればいいのか分からない、といった方に、ベスト3のトレーニング方法をご紹介します。
“トレーニング”と書きましたが、特別鍛えないといけない訳ではなく、「本来持っているアナタの声帯の機能(それがミックスボイス)を適切に使ってやる」というだけのことです。
簡単に自己紹介しておきます。
ジウコトモニタ
ボイストレーニング歴15年、クリアボイス創業10年弱
これまでメジャーアーティストやTVタレント、芸人、アナウンサー、ラジオパーソナリティなど、声を使う仕事で活躍される方のボイストレーニングを数多く担当
その中で培ってきたノウハウで「僕にしかできないレッスンスタイル」を武器にクリアボイスミュージックスクールを立ち上げ、大阪で不動の人気を誇るスクールとなる
最近ではボイストレーナーの育成にも力を入れている
という感じで、ボイトレで失敗したくない人、あるいはすでに一度失敗している人は是非こちらの他のブログをお読みください。
それでは進めていきましょう。
そもそもミックスボイスとは?
ミックスボイスが上手く出せない人のほとんど(僕はもれなく100%だと思っています)は、「ミックスボイスという言葉に翻弄されているだけ」です。
なんか、響きもカッコいいので、特殊な訓練を積んだツワモノだけが許されるテクニックだと勘違いしているんです。
実はそうではなく、“本来声帯が持っている機能”、“発声に関わる筋肉を適切に使えた状態”がミックスボイスです。
言わば、歩くことを「直立二足歩行」とわざわざ難しく言っているだけです。
軽く発声の仕組みをまとめておきましょう。
発声に関係する筋肉(内喉頭筋)
甲状披裂筋…甲状軟骨の内側から披裂軟骨に繋がる筋肉(声帯の内側の筋肉)。収縮することで張りと厚みを作る
輪状甲状筋…甲状軟骨と輪状軟骨を繋ぐ筋肉。収縮することで声帯を間接的に引き延ばすことで音程を変える
外側輪状披裂筋…収縮することで披裂軟骨を内転させ、声帯を近づける
後輪状披裂筋…収縮することで披裂軟骨を外転させ、声帯を遠ざける
横・斜披裂筋…収縮することで声帯を近づける
「へぇ~」くらいで大丈夫かと思います。詳しく知りたい方はnoteに記事がありますのでそちらをご参照くださいませ。
ここで重要なのが甲状披裂筋(以下TA)と輪状甲状筋(以下CT)です。
TAが収縮する⇒声帯が分厚くなる⇒地声に寄る
CTが収縮する⇒声帯が薄く引き伸ばされる⇒裏声に寄る
これが地声、裏声の仕組みです。
この二つの拮抗バランスによってを出すことができます。
つまり、TAとCTは互いに逆方向へ引っ張る力を持っていることになります。
いわば綱引きをしている状態ですね。
綱引きはどちらか一方が手を離すと成立しません。つまり、常に互いが支えあい反発しあうことで(TA7:CT3、TA5*CT5、といった感じに)バランスを取り合っています。
では、低音から徐々にCTが収縮し初め(同時にTAがCT側に力を委ねていき)、音程が上がっていく(声帯は張っている力が強くなる分振動が早くなり、音程が上がる)。CTの方が優勢になれば裏声になる。
では、どこからが裏声?どこまでが地声?
それが本来は境目が存在しないはずなんです。
常にTAとCTが拮抗バランスを取りながら徐々に音程が上がっていく、徐々に8:2、7:3、6:4、5:5、4:6、3:7、2:8、…裏声、なので、境目がある方が不自然なんです。
そう。
ミックスボイスが出せない、という方は、「わざわざ難しい出し方」をしているんです。
なので、「ミックスボイスの練習をしましょう」は、「特殊な発声法を身に付けましょう」ではなく、「声帯を適切に使いましょう」というだけなんです。
まずはこちらをご覧ください。
まず初っ端から地声と裏声を分けて考えてはいけません。その時点でミックスボイスからは遠ざかります。
自転車に乗る練習をする時に、腕の力、足の力、と別々にトレーニングしましたか?
自転車に乗るのに、特殊なトレーニングはいらなかったでしょ?
という話です。
それでも上手くいかなかったら?
特に男性の方はチェスト(地声)のエリアが広いので、苦戦する方も多いと思います。
つまり、チェストが広い=TAを普段から使いすぎていてCTとのバランスが悪い、という状態です。
これでよく並のボイストレーナーがやることは、「裏声の練習をしましょう」というヤツです。
TAが強すぎる⇒CTを鍛える=TAもCTも強くなる=互いに反発する力がより強くなる=ミックスボイスからさらに遠ざかる
これ、是非覚えておいてください。絶対に上手くいきません。
そうではなくて、TAの過緊張が原因であれば、TAを緩めるトレーニングをしないといけません。
何度も言いますが、ミックスボイスは「TAとCTの適切なバランス」です。
バランスが悪いTAを適切に使ってやることが必要です。
ということでこちらをご覧ください。
別の動画でも解説していますが、例えば張り上げ発声の人。
張り上げる=TAが強すぎる、なんですが、張り上げて高音を出すのと、ファルセットで高音を出すのとで言えば、張り上げる=TAが分厚い状態で高音を出す方がCTもその分頑張らないといけません。
つまり、CTは過剰なTAに対して適切に使えているということです。
じゃあ、TAの使い方を変えればいいよね?という話です。(大抵のボイストレーナーさんがこの理屈を知らないです)
裏声(ヘッドボイス)の失敗
もう一つ重要なポイントがあります。
それは、裏声(ヘッドボイス)をどんな風に出しているか、です。
裏声の種類
ヘッドボイス
ファルセット
違いは声帯の接地面にあります。
ヘッドボイスはモーダルレジスターと言われ、ある程度声帯の接地面が多い状態です。
一方ファルセットというのは声帯の接地面が少なく、息っぽい裏声です。
体感として、ファルセットの方が高音は出しやすいのではないでしょうか?
これは接地面が少なくなることで、振動の回数を稼げるからです。(音の高さを決める要因の一つに“振動の速さ”があります)
ですが、このファルセットはミックスやチェストの発声時と声帯の合わさり方が違うので絶対に繋がりません。
裏声の練習をする際には(ミックス、チェストにつなげるなら)、モーダルレジスターのヘッドボイスが出せているかが重要になります。
そこでこちらをご覧ください。
まとめ
まとめておきますと、ミックスボイス練習の手順としては、
ミックスボイス練習の手順
①自転車に乗るなら自転車に乗る練習をする(チェストとヘッドを分けて考えない)
②その上でクオリティUPのためにハンドル操作、ペダル操作のトレーニング(チェスト、ヘッドのクオリティ)
が理想です。
ただし、その人の発声の状態によって順序は様々です。
自分にはどんな練習が合っているんだろう…?と気になる方はお気軽に体験レッスンにお越しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非他の記事もご覧ください。
また、レッスンのお申込みも随時おこなっております。
オンライサロン[Umi Manati]でも発声のお悩み相談を受け付けております。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
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講師 ジウコトモニタ
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