2021.02.17お知らせ
ボイトレスクールに通っても上手くなりません!
ボイトレに通っても全然上手くならない…
これはめちゃくちゃあるあるです。
というか、ほとんどのボイトレスクールに通っても上手くなりません。悲しいかな。
「お金を払っているのに上手くならないって、詐欺じゃないの?」
残念ながら、詐欺ではないんです。
なぜなら、大半のボイトレスクールは、「あなたを上手くすること」に対してお金を取るのではなく、「自分が知っている理論を伝えるだけの講義」に対してお金を取っているからです。
「ウチが教えるべきことは教えているでしょ?」というのがスクール側の言い分です。
なので、その「教えるべきこと」とやらが「あなたに合っているかどうか」「それであなたの発声が変わったかどうか」については考えられていないビジネスなんです。
「一年通ったけど、“腹式呼吸”しか言われなかった」
「何を質問しても、“いや、喉を開けばいいんだよ”としか答えてくれなかった」
これは実際に「ボイトレに長年通ってたけど全然変わらなかったので違うスクールを探している」と、ウチに体験レッスンに来られた際に生徒さんがよくおっしゃる内容です。
ちなみにそういった方のレッスンを担当すると一瞬で上手くなります。
それは、その生徒さんに「上手くなる資質」があったからです。
つまり、質問をしたり、「これはなんだかおかしいぞ?」と疑念を抱いたりできるということは、それだけ自分の発声を客観視できているからです。
こういった人が上手くならない訳がないんです。
でも大抵のボイトレスクール(僕の体感では9割は軽く超えます)では、生徒さんの資質を見極めることもせず(そのスキルがない可能性もありますが)、「腹式呼吸、この言葉を使っておけばいいだろう」程度のレッスンを展開するので、生徒さんからすれば「詐欺ではないか?」になるんですね。
ガッツリ批判ですが、こちとらめちゃくちゃ研究してめちゃくちゃ自分で体現して、めちゃくちゃ経験積んできたので、世間に「ボイトレなんて行っても変わんないっしょ?」という風潮が蔓延すればハタ迷惑な訳ですよ。なのでガッツリ批判します。
前置きで1000文字近く使ってしまいましたが、それでは、ボイトレ、ボイストレーニングで重要なことは何でしょうか?
それをお話していきたいと思います。
生徒さんの目的目標を理解
これが全くなされていないのが現状です。
サービス提供の基本はこうです。
サービス提供の基本
顧客満足度=店側が提供する内容ー顧客が求めるもの
つまり、顧客が100を求めたものに対し、100のサービスを提供すると、100-100で顧客満足度はゼロです。
ボイトレでよくあるパターンです。
顧客(生徒さん)が求めるもの:喉が上がる癖を治したい
店側(スクール)が提供するサービス:喉を下げるトレーニング
これ、顧客満足度はゼロです。
何故かって?
何故喉を下げたいんですか?
喉を下げたら何が得られるんですか?
まず、生徒さん自身がこれを分かっていないことが非常に多くみられます。
ウサイン・ボルト選手は上体を大きく左右に振って走っていました。
普通はランナーにとっては良くない癖です。
でも世界一を取りました。
じゃあ、よくね?
ボルト選手の目的は上体を真っすぐにすることですか?
違いますね?速く走ることです。
その結果、状態を揺らすという方法を見つけたのです。
ボルト「状態が左右に揺れる癖を治したいんですけど…」
コーチ「いや、君の体形、骨や筋肉の付き具合から見て、その走り方がベストだよ。その走り方がケガに繋がるわけではないから、そのままでいこう」
これがコーチの仕事です。
ちなみに、喉を上がる癖を治すのに、喉を下げる練習をするのは超絶無意味です。
理由が気になる方は一度レッスンにお越しくださいませ。
「あなたの喉が上がる原因は〇〇にあるんですよ。なのでそこを練習しないと意味がないよ」
これが言えるボイストレーナーは極めて絶滅危惧種に近いくらい少ないです。
生徒さんとトレーナーとの意思の疎通
これもなかなかされていないです。
意地悪な僕は「以前ボイトレを受けていた」という方が体験レッスンに来られた際にこんな質問を投げかけます。
「そこではどんなことを指摘されて、どんな練習をしていましたか?」
もれなく100%返ってくる答えがこれです。
「え~っと、リップロールやって、それから曲歌って、“ここはこう”とか・・・」
つまり、生徒さん自身が「何をやっていたのか」全く分かっていないんですね。
何をやっているか分からない、練習にもなっていない練習を続けて、上手くなるはずがありません。
もちろんこれは生徒さんには全く非がありません。完全にトレーナーの責任です。
何度も言いますが詐欺ではないんです。
蛇口をひねれば出る水が富士山の5合目に行くと150円で売っているようなものです。それはそれで適正価格なんです。
ボイストレーニングで必要なのは以下の通りです。
・トレーナーが生徒さんの目的目標を理解する
・その上で生徒さんに必要なスキルを提案する
・現状と課題、ゴールを共有する
こうやって見ると「なんだか大そうな話しだな…」と感じる方もいらっしゃるかも分かりません。
そうなんです、大そうな話なんです。
それだけ声を出す筋肉は繊細な部位なんです。
なのでトレーナーは筋肉の仕組みを正しく理解し(プロなんだから当然なのですが、残念ながら…)、適切なアプローチをする。
そして生徒さんがそれを理解し、自分自身で改善ポイントを自覚することが重要です。
ボイトレの醍醐味
もしかすると、「なんだかクリアボイスってマニアックなボイトレスクールなのかな…」と感じる方もいらっしゃるかも分かりません。
でもよく考えてみてください。
あなたが書道を習っていたら?
一般人が知らない書き方、書体を知っているでしょう。
あなたが野球をやっていたら?
一般人が投げられない、フォークやスライダーを投げられるでしょう。
あなたがミニ四駆が趣味だったら?
一般人ができない改造ができるでしょう。
あなたがボイトレをやっていたら?
一般人が知らない発声法、知識がないとおかしくないですか?
プロになる訳ではなくても、友達と草野球をして、スライダーで三振を取ったら楽しいですよね?
カラオケで歌えなかった曲がミックスボイスで歌えるようになれば楽しくないですか?
ボイストレーニングスクールとは、ボイスをトレーニングするスクールです。
いい加減、何をやっているか分からないレッスンにお金を払うのはやめましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非他の記事もご覧ください。
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