ジウコトモニタ(谷本恒治) クリアボイスミュージックスクール代表 数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、 TVなどでも紹介される。 発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、 現在も全国各地から受講生が集まっている。

こんにちはこんばんは。

大阪ボイトレスクール、クリアボイスミュージックスクールのジウコトモニタです。

これまで多数のプロのシンガーさんを含め、15年間で1万人以上のボイストレーニングを担当してきました。

 

今回はミックスボイスの感覚が掴める声区ごとのポイントをご紹介したいと思います。

 

こんな方にオススメ
・ミックスボイスの感覚が分からない、掴めない
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今回のポイント

1.「ブリッジ」を理解
2.各「声区」での意識

 

2.ブリッジを理解

ブリッジとは、換声点、パッサージョとも呼ばれ、甲状披裂筋(TA)と輪状披裂筋(CT)のバランスが取りにくくなるエリア、という意味です。

よく「地声と裏声の切り替わるところ」と言われたりしますが、そうではありません。

 

補足
チェストボイス(≒地声)
↓
1stブリッジ
↓
ミドルボイス
↓
2ndブリッジ
↓
ヘッドボイス(≒裏声)

甲状披裂筋とは、声帯の内側にある筋肉で(これまた≒声帯筋)、収縮することで張りと厚みを作り、チェストボイス“寄り”な音色になります。

一方輪状披裂筋とは、甲状軟骨(喉仏のある軟骨)とその下の輪状軟骨を繋ぐ筋肉で、収縮することで甲状軟骨を傾け、その動きによって声帯を引っ張って薄く伸ばし、ヘッドボイス“寄り”な音色になります。

 

この二つの筋肉(それぞれ逆方向に作用する筋肉)がバランスを取って私たちは声を出しているのですが、この筋肉のバランスが取りにくいところが“ブリッジ”です。

 

一般的にブリッジは以下の辺り

 

ブリッジ(あくまでも参考程度に…)
1stブリッジ…男性E4～、女性A4～
2ndブリッジ…男性A4～、女性D5～

あくまでも参考程度に、です。

 

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2.各「声区」での意識

それはパーキングエリア。

声区というのは文字通り、声の“エリア”のことです。

 

1stブリッジまでを“チェスト(ボイス)エリア”、1stブリッジ～2ndブリッジの間を“ミドル(ボイス)エリア”、2ndブリッジ～3rdブリッジまでを“ヘッド(ボイス)エリア”という風な呼び名です。

 

※3rdブリッジ以降のお話はまた機会があれば…
※ここでは“チェスト”“ミドル”という名称は、声の音色の区分ではなく、単にエリアの区分としています

 

そしてこのエリアとエリアを、切り替わることなくスムーズに行き来できる状態(全体)のことを“ミックスボイス”と言います。

 

※チェストエリアとミドルエリアの混ざる部分を“ミックスエリア”と呼ぶボイストレーナーの方もいらっしゃいます。定義は比較的、そのトレーナーさんぼとの“説明の便宜上”というニュアンスが強いと思うので、大まかなイメージで捉えられればよいかと思います

 

ざっくりと感覚で言うと、

チェストエリアは比較的地声要素が強い体感

ヘッドエリアは比較的裏声要素が強い体感

ということができると思います。

 

なので、

ミドルエリアでは地声の用をを含みつつ、裏声に近づいていくことを意識していないといけない

 

と言えるでしょう。

 

当然、同じエリア内でもチェストエリアの極々低い音域と、ミドルエリアギリギリ手前の音域とでは、同じ体感ではないはずです。

 

つまり、

a)地声感をある程度意識しながら徐々に薄めていくことを意識

b)多少の地声感を残しながら徐々に裏声に近づけていくことを意識

c)体感としてはヘッドボイスに近いけどまだ“鳴り”感をキープした状態からいかに抜いていくかを意識

 

というa)～c)の3段階を、急に変化するのではなく、“徐々にグラデーションをかけていく”トレーニングが必要になります。

“点”で捉えるのではなく、“線”で捉えるイメージです。

 

こちらの動画を参考にトレーニングしてみてください。

 

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もちろん、現在の発声の状態によってトレーニング方法は変わります。

「こんな声(の音色)がミックスボイス」という固定概念に捉われず、声帯及び発声に関わる筋肉を適切に使えるようにすることを目的としてトレーニングをおこなってください。

 

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