2021.07.18ミックスボイストレーニング
ミックスボイス練習で気を付けるたった3つのこと|これであなたのミックスボイスは爆上がり!
こんにちはこんばんは。
大阪梅田のボイトレスクール、クリアボイスミュージックスクールのボイストレーナー兼代表、ジウコトモニタです。
ミックスボイスが一向に出せるようにならない!
突然でびっくりしました?
今回はそんな方に向けて、ミックスボイスの練習で気を付けるポイント3つをご紹介します。
そうです、たったの3つです。
これだけ気を付けて練習すればアナタのミックスボイスはグンと!
「偉そうに、お前誰やねん!」という方もいらっしゃると思うので、簡単に自己紹介しておきます。
ジウコトモニタ
ボイストレーニング歴15年、クリアボイス創業10年弱
これまでメジャーアーティストやTVタレント、芸人、アナウンサー、ラジオパーソナリティなど、声を使う仕事で活躍される方のボイストレーニングを数多く担当
その中で培ってきたノウハウで「僕にしかできないレッスンスタイル」を武器にクリアボイスミュージックスクールを立ち上げ、大阪で不動の人気を誇るスクールとなる
最近ではボイストレーナーの育成にも力を入れている
ということで、ミックスボイス練習で失敗したくない人、
ミックスボイス練習ですでに失敗している人、
「ミックスボイス、ナニソレ、オイシイノ?」という人、
是非最後までお読みください。
結論から書いておきます。
ミックスボイス練習で気を付けるべき3つのポイント
1.ミックスボイスの定義を理解する
2.スケールの効果を理解する
3.発音の効果を理解する
マジでたったこれだけです。
マジで恋する5秒前です。
これでアナタのミックスボイスはグンと!
1.ミックスボイスの定義を理解する
まずミックスボイスの定義をきちんと理解しておかないと、練習もへったくれもなくなります。
サッカー選手になりたいのに、バスケをサッカーだと思ってガムシャラに練習していてもサッカーは上手くなりません。
同じように、アナタがミックスボイスを誤解していると、当然アナタが思うミックスボイス練習はミックスボイス練習ではなくなります。
ここでミックスボイスの定義をまとめておきましょう。
ミックスボイスの原理
甲状披裂筋(Thyroarytenoid Muscle=TA)…声帯を収縮させることで厚みと張りを作る(チェストボイスに寄る)
輪状甲状筋(CricoThyroid Muscle=CT)…声帯を伸ばすことで音程を上げる(ヘッドボイスに寄る)
つまり、TAが優勢になると声帯は分厚くなり、チェストボイス(地声)っぽさが生まれる、
逆にCTが優勢になると声帯は薄く伸ばされ、ヘッドボイス(裏声)っぽさが生まれる、
この二つの筋肉が互いに共存しあっている“状態”をミックスボイスと言います。
なので「高音を地声っぽく出すのがミックスボイス」と勘違いしている人があまりにも多いですが、その考えだとサッカーの練習をしないといけないのにバスケの練習を続けることになります。
※TAとCTのバランスに関しては、正確にはもう少し複雑なんですが、説明すると長くなるのとチンプンカンプンになるので割愛します
※本来ミックスに入っている高さでチェストで頑張りすぎてポキッとヘッドに裏返ってしまう、ここをミックスで歌えるようになることで、「裏声で出していた所を地声っぽく出せるようになる」ということはありますが、「地声っぽく出すことそのもの」がミックスボイスという訳ではありません。
なので、チェストボイスとヘッドボイスがどちらもある程度出せることがミックスボイス習得の条件です。
だってチェストとヘッドのミックスだから。
全部裏声の人、あるいはやたらとどこまでも地声で出せる人、
これはミックスではありません。(どこまでも地声で出せるならそれでよくね?とは思います)
2.スケールの効果を理解する
次にスケールの理解です。
と、その前に、ミックスボイスの(スタンダードな)練習の手順を知っておく必要があります。
上にも書きましたが、「チェストとヘッドのミックス」なので、チェストボイス、ヘッドボイスが出せることが大前提です。
一般的な声区(ボイスレジスター)をご紹介しておきます。
ボイスレジスター
男性:~E4辺りまで=チェストボイス、~A4辺りまで=ミドルボイス、~E5辺りまで=ヘッドボイス
女性:~A4辺りまで=チェストボイス、~D5辺りまで=ミドルボイス、~A5辺りまで=ヘッドボイス
※個人差あり、なのと超絶ザックリです
※真ん中の声区を「ミドルボイス」、全体の繋がった状態を「ミックスボイス」と定義しています
つまり、男性であればE4までをしっかりとチェストボイスで出せること、女性であればA4までをチェストボイスで出せることが必要です。
これより低い音程で裏返ってしまう人はチェストボイスを鍛える必要があります。
逆に、男性でいうとB4辺り、女性でいうとE5辺りをヘッドボイスで出せないと、ミックスボイスはなかなか厳しいかも分かりません。
(ヘッドボイスで出せない高さはミドルボイスでも出せない、ミドルボイスで出せない高さはチェストボイスでも出せない)
なのでしっかりとヘッドボイスの練習をする必要があります。
各レジスターを鍛えるためには、そのレジスターに長く滞在するようなスケール(音階)での練習が必要です。
チェストボイスを鍛えないといけないのに、一気に高音まで駆け上がるスケールを使ってもあまり効果は得られません。
よく使うのが5トーンスケールです。
男性キー
女性キー
これらは主にチェストボイスを鍛えるスケールですが、ヘッドボイスで使いたい方は男性は女性キーで練習、女性は男性キーのオク下で練習してみてください。
※ヘッドボイス域で5トーンをあまり使わないのはチェストボイス域よりも声区が狭いため
逆に、チェスト~ヘッドまでを繋げる練習であれば、チェスト⇔ヘッドを一気に行き来するようなスケールが必要です。
こちらがその一般的なスケール
男性キー
女性キー
スムーズなレジスターリング(声区の移動)ができてきたら、今度はその境目(ブリッジ)を鍛える練習をします。
チェストとミドルの境目を少しチェスト寄りに踏ん張って鍛える、あるいはミドルとヘッドの境目で張り上げてしまわないように意識する、といった感じです。
ブリッジでとどまるようなスケールはコチラです。
男性キー
女性キー
少し長くなったのでこのチャプターをまとめておきましょう。
スケールの効果を意識した練習です。
ミックスボイスの練習の手順
1.まずチェストとヘッドがしっかり出せること(5トーンスケール)
2.それらを繋げる練習(1.5オクターブスケール)
3.ブリッジの強化(オクターブリピートスケール)
これであなたのミックスボイスはグンと!
3.発音の効果を理解する
最後は発音の効果です。
なんとなくYouTubeとかで「ボイトレ」とか「ミックスボイス」とかって検索したことがある人は、
ネイネイ…
マンマン…
グーグー…
とかってトレーナーがデモしているのを見たことがあるのではないでしょうか?
それらにはそれぞれきちんと目的があります。
しかし残念ながら、その一つ一つの目的を説明してくれている動画は少ないです。
(もちろん動画の長さの都合上とかだと思われます)
ところがこの発音のチョイスがミックスボイス上達の大きなカギを握るんです。
ざっくりと発音の種類分けです。
発音の種類と効果
<有声子音>
・m、n…唇や舌で息の流れを制限する→声門閉鎖を狙う
・g、b…発音する瞬間に声帯が合わさる→チェスト強化、ベルティング
<無声子音>
・f、s…息を強く吹く→声帯の過緊張を弛緩する、喉の詰まりを取る
・p…息の流れを一旦止める→軟口蓋を上げる<母音>
・a、e…声帯が近づきやすい→チェスト強化
・u、i…声帯が近づきにくい→ヘッドへのリリース
挙げればキリがないので、ざっくりとこんな感じです。
例えば中音域で裏返る、薄くなる、といった時はガッとか、地声を張り上げてしまう時はスィーとか、という感じ。
という風に、その時の目的や課題に応じて発音とスケールを選択することでより効率よくミックスボイスに近づくことができるのです。
あ、
これであなたのミックスボイスはグンと!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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