2020.07.08ミックスボイストレーニング
ミックスボイスは裏声?地声?-これからミックスボイスを練習する人へ
ミックスボイスって、結局ナニモノ?
ミックスボイスって、裏声ベース?地声ベース?
結論(個人的見解)から言います。
目次(タップするとジャンプします)ミックスボイスを出している感覚は“裏声”
練習は“地声”からミックスを見つける方が早い
不思議な話ですが…
クリアボイスミュージックスクール、ボイストレーナーの谷本恒治ことジウコトモニタです。
Umi先生と共に、定期的にコラム的なことを書いていこうと思います。
生徒さんは、今一度ボイストレーニング、ミックスボイスの定義、目的などの再確認に、
生徒さんじゃない方、これからボイトレスクールを探そうと思っている方は、スクール選びの参考にしていただければ幸いです。
冒頭にも書きましたが、まだミックスボイスが完璧に習得できていない生徒さんからよく聞かれます。
「ミックスボイスを出している時ってどんな感覚ですか?」
その度に決まってこう答えます。
「裏声やで」
もちろん高さにもよります。(が、F4辺りからはすでに、“裏声”とまでは言わないにしても“地声”な感覚はありません。だから“ミックス”と言うのだろうけど…)
ここで、実際の定義は別として、レッスンなどでの説明の便宜上、以下のような分類にさせていただきます。
2.なので、低音=チェストボイス、中音=ミドルボイス、高音=ヘッドボイスという
3.ちなみにその上はスーパーヘッドボイス、ホイッスルボイスという
(が、個人的にはスーパーヘッドⅠ、スーパーヘッドⅡ、ホイッスル、という感覚)
4.それらが一本に繋がった状態を“ミックスボイス”という
としましょうよ。
なので、
ミドルボイス=声の“エリア”のこと
ミックスボイス=声帯の“状態”のこと
という違いですかね。
つまり、こう。
チェスト(地声)とヘッド(裏声)が繫がらないのは、ミドルボイスをすっ飛ばしているから
と考えると分かりやすいかな。
おっと、ここで???となっている人もいるかと思うので、改めて“声区”、その変わり目、“ブリッジ(パッサージヨ)”について
2ndブリッジ(ミドル⇔ヘッド)…男性:A4~C5、女性:D5~F5
3rdブリッジ(ヘッド⇔スーパーヘッドⅠ)…男性:E5~G5、女性:A5~C6
以上省略…
ちなみに僕は調子がよくてB5までしか出ません…
どうか「ホイッスル教えてください」という生徒さんが来ませんように…ハラハラ
上の区分を見て頂いたら一目瞭然だと思います。
改めて生徒さんのよくある質問。
「ミックスボイス出している時ってどんな感覚ですか?」
例えば「粉雪/レミオロメン」
こなーゆきーねえ こころまーでしーろくー そーめらーれたーならー
TOPの音はA4。
もう2ndブリッジ入ってるよね?
ということはミドルでもかなりヘッド寄り、ヘッドと言っても過言ではないミドルだよね?
これが上の答えに繋がります。
「裏声やで」
じゃあ、ミックスボイスは“裏声(ヘッドボイス)”から練習すればいいのか?
ところがどっこい、そうではない!
(とも限らない…)
実際に、モロ裏声!で粉雪を練習して、
「これがミックスボイスになるんやろうか…?」
と疑問を抱いた方は多いハズ。
というのも、“モロ裏声!”と“ヘッドボイスがベースとなったミドルボイス”では、種類としては“裏声”だけど、体感として決定的な違いがあります。
それがコレ。
2.鼻腔が振動する感覚があるか
3.喉への負担はないが“鳴っている”という感覚があるか
つまり、息を支えていない、“抜けた裏声”、言い方を変えればファルセットになっていては、ミドルボイスを見つけることは難しいと思います。
割かし、“裏声から練習しましょう”がセオリーだったり、実際に僕もそうやって教えていた時期もあります。
レジスターリング(声区の移動)が遅い=張り上げタイプ
→裏声の練習
レジスターリングが早い=ファルセット、フリップ(ひっくり返り)タイプ
→地声の練習
というのは確かに理にはかなっています。
が、やっぱり、安全ではあるが、非効率。
というのも、チェストボイス(地声)の“鳴らしている感”は必要だし、張り上げていたとしても、それだけ息のテンション(支え)を作れている、ということなので、それを一旦取っ払ってしまうのは、生徒さんからすればあまり現実的ではない声の出し方になる可能性もあります。
なので、僕のレッスンのスタイルは基本的に
「どこを省くか」ではなく、「どこを活かすか」
を考えてます。
つまりこう。
張り上げタイプ→テンション、声帯の閉鎖は作れている(活かせるポイント)
→それをヘッドボイスのポジション(後頭部や鼻腔)へ持っていく練習をする
ファルセットタイプ→ヘッドボイスのポジションはつかめている(活かせるポイント)
→そのポジションをキープして声帯閉鎖を作っていく
結局どっちにしても地声からミックスボイスを見つける練習をします。
ただし、例外があります。
それは、そもそも裏声の感覚が掴めていない人。
「地声をヘッドボイスのポジションで鳴らしましょう!」
と言っても、そもそもヘッドボイスが分かっていなければ意味はありません。
そういう場合は、
「これは一旦別メニューね。ただ感覚を確認するだけ」
とことわりを入れて、裏声の練習を挟みます。
でないと、「え?地声?裏声?」と生徒さんは迷ってしまうので。
もちろん、リスクも伴います。
息のテンションも声帯の閉鎖も強くなったら、声帯の摩擦が強すぎて傷めてしまう可能性もあります。
なので、独学でボイトレをやっている人には「地声からミックスを見つける」方法はオススメしません。
僕はこう見えて(見えてないか…)プロなので、リスキーな発声をすればすぐに違うエクササイズに以降するので大丈夫ですが、一般の方はおそらくその判断は難しいので。
こんな感じとかなら大丈夫かな。
ちなみに、歌の中で使える“ミドルボイス”を習得するのには個人差ありますが、チェストからヘッドまで一本に繋げる“ミックスボイス”は、ウチにレッスンに来てくれたら皆さん一か月もかからずマスターしてくれます。えへ。
是非お越しくださいまし。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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また、YouTube、Twitterでも歌い方、発声の解説やってますんで、是非そちらも覗いてみてくださいね。
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