こんにちは。

大阪梅田のボイトレ・ボーカルスクール、クリアボイスミュージックスクールの谷本恒治ことジウコトモニタです。

 

エラそうに「喉のケア」とか言っておいて、風邪ひきました。。

なので、風邪をひいている時にできるボイトレ法をご紹介。

目次

• ○  基本的にやすみましょう
• ・ブレストレーニングにとどめておくのも良し
• ・上を向いてホッ！
• ○  なるべく声帯に負担のかからない発声練習
• ・あらためてリップロールは万能！
• ・徐々に声帯をくっつける練習にしていく
• ○  まとめ

基本的にやすみましょう

人はどうしても“普段の鳴り心地”を探してしまいます。無意識に。
なので、いつもより声帯が腫れて振動しにくい(合わさりにくい)→頑張っていつも以上に閉じようと力が入る、といったことになる恐れもあります。

その結果、それがクセづいてしまっては、これまでの苦労が水のアワ、となってしまうので、様子を見ながら徐々にやっていければ…

ブレストレーニングにとどめておくのも良し

声を出さずに息だけのトレーニング。
案外、これだけでトレーニングに間が空いても勘が鈍ることがなかったりします。

アデノイド(鼻の奥)が腫れてたりすると軟口蓋が上がりにくい場合もあるので、鼻をつまんで練習するのもよいかもです。

一つは「ハッ(息だけ)」という練習。軟口蓋に息を当てる、いわば確認作業です。

もう一つは「スッ(これも息だけ)」という練習。さらに呼気を強めるトレーニングです。

ポイントは身体が動かないように、特に横腹、肋骨、おへその下(丹田)をキープ！
これらが動く時は、体の反動を使って必要以上に息を吐いてしまっています。

上を向いてホッ！

これは外喉頭筋を使わない練習。
外喉頭筋は使うべき部分もあるのですが、詳しくは下記リンクを。。

上を向いてホーって、フクロウの鳴き声のような感じで。高音が出しにくければ低音だけで十分です。

息を安定、外喉頭筋の弛緩。これだけ押さえておければ、風邪が治った後のボイトレでもスムーズに入れるんじゃあなかろうかと。

外喉頭筋の解説記事

上を向いてフクロウの動画

なるべく声帯に負担のかからない発声練習

やはり声帯が炎症を起こしていたり、気管支の繊毛が弱っていたりすると、声帯の摩擦が強くなったり息がたくさん通ったりすると悪化の原因にもなりかねません。
なので、なるべく声帯を使わない(もちろん使うから声は出るんですが、イメージ的に。。)ような発音をチョイスして練習しましょう

あらためてリップロールは万能！

リップロールはほんま万能。
過剰に声帯がぶつかることもなく、呼気も安定します。
ただ、リップロールで色んな力を使ってしまう人もいるので、下記リンクをご参照いただければ。

ポイントは一定に息を吐く。フワッと声を入れる、です。

ブーッ！と吐き過ぎず、ウーッ！と声帯を固めてしまわないように。

めっちゃちゃんとリップロールをやってみる動画

徐々に声帯をくっつける練習にしていく

行けそうであればアーとかの発音で、声帯を鳴らす練習に行ってみます。
ただし、少しでも違和感を覚えたり、いつもと違う出し方をしているかも、と感じたら、その日はトレーニングを中止しましょう。

リップロールに近い感じですが、ブーという練習もオススメ。

熱いお茶を冷ますように「フー(息だけ)」と息を吐きながら、その息をキープしたままフワッと声を入れます。ブーとなる感じ。
それでチェスト～ミドル～ヘッド～ミドル～チェスト、と行き来してみる。
キツければチェストのみでも大丈夫。

上手く行ったらアーでやってみる、などがオススメです。

ブーっとやっている動画

まとめ

てな感じで、色々あるっちゃあありますが、無難なところではこんな感じです。割かしやること限られますが。。

パワーアップ系などの激しめなトレーニングは控えて、復活した時のために現状維持、くらいなつもりで取り組んでください。
そして咳が酷い時はやめておきましょう。


クリアボイスミュージックスクール
谷本 恒治