2021.10.25trainer's column
【女性】ボイトレ初心者でも効果の出やすい練習方法
ジウコトモニタ(谷本恒治) クリアボイスミュージックスクール代表 数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、 TVなどでも紹介される。 発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、 現在も全国各地から受講生が集まっている。 |
こんにちはこんばんは。
大阪ボイトレスクール、クリアボイスミュージックスクールのジウコトモニタです。
これまで多数のプロのシンガーさんを含め、15年間で1万人以上のボイストレーニングを担当してきました。
今回は女性ボイトレ初心者でも効果の出やすい練習方法をご紹介したいと思います。
こんな方にオススメ
・歌が上手くなりたいけど何から始めていいか分からない
・どうしても曲のサビで声が裏返る
・男性の曲を歌いたいけど低音が出ない
あなたが苦手だと思っている部分、実は
発声の方法をちょびっと知るだけで激変します!
しかも、ハードなトレーニングは必要なく、少しポイントを押さえるだけで無理なく短期間で上達します。
それでは紹介していきましょう。
気を付けるポイント
1.低音が苦手だという勘違い
2.声が裏返るという勘違い
3.高音が苦手だという勘違い
1.低音が苦手だという勘違い
男性曲も歌いたい!という女性の方、結構たくさんいらっしゃいます。
そこで出てくる問題…
低音が出せない!
実はこれ、逆転の発想が必要なんです。
低音域では甲状披裂筋という声帯にある筋肉が張りを作ることで分厚い音色(=地声)を出すことができます。
が、
女性で低音が苦手な方は、ほぼほぼこの甲状披裂筋に過剰にテンションがかかりすぎていることが原因です。
つまり、「力が入りすぎて声帯が固くなっている」状態です。
低音が「あ”ぁ”・・・」と潰れた感じになってないですか?
そしてそんな時、見た目的には首にハの字の筋が浮き上がっているかも知れません。
これは肩甲舌骨筋といって、その名の通り、肩甲骨と舌骨を繋ぐ筋肉なんですが、ここに力が入ると喉頭(喉の軟骨)が後ろに引っ張られ、気道が狭くなって詰まったような音色になります。
低音域では「鳴らなくてもいいや」くらいのつもりで、ガバッと緩めてとにかく息を吐く、ということを意識しましょう。
低音発声が合っているか分からない、という方、個別のボイストレーニングをご希望の方はコチラ!
2.声が裏返るという勘違い
サビになるとどうしても声が裏返る…というお悩みを持つ女性も多いでしょう。
言違いには言えませんが、僕がこれまで聞いてきた経験上、声帯の筋肉の弱さではなく、「息が抜けるフォーム」になっていることが原因であることがほとんどです。
肺から(下から)送られた空気が声帯に当たって振動することで音が鳴ります。
それがその上の空間(声道)で共鳴することで大きな声になります。
※イメージでいうと、口の中のどこかしらに当たって跳ね返って声帯の方に返って振動をさらに助ける感じです。
それがただ息が抜けていく(口や鼻から出ていく)と、息の流れが一方通行になる、すなわち息が出ていく成分が多くなるため、声帯は開いている時間が長くなります。
これが「ファルセット」の状態です。
もちろん、これを無理に声帯をくっつけに行こうとすると先述の「声帯が固くなる」状態です。
息漏れのないフォーム(空気が逃げにくい、流れにくいフォーム)を作る必要があります。
これはひたすら「ぱぴぷぺぽ」の発音で発声練習するだけでOKです。
「p」の子音は口を閉じて「タメ」を作りますが、その際鼻腔から息が抜けると発音できなくなります。
上手く破裂を作れた瞬間、軟口蓋という上あごの奥の方が持ち上がり、鼻腔への道を塞ぐ役割を果たしてくれます。
どうしても声が裏返る、という方、個別のボイストレーニングをご希望の方はコチラ!
3.高音が苦手だという勘違い
高音になると声が掠れる…
これまた多いお悩みかと思います。
声が掠れる原因は決して息が漏れているのではなく、これまた声帯が固くなって振動しにくくなっている状態です。
つまり、ここでも「力を使い過ぎている」んですね。
もちろん、体は無意識に「それが正しい」と思って反応しています。
人間の体はどこかの力が足りないと他のどこかの力で補おうとします。
例えば重い物を持ち上げる時に、腕の力だけでは不十分だと足腰が踏ん張る、というように。
もちろんこれはいい例ですが、発声に関してはよくない場合があります。
それがこの声の掠れです。
「他の力」が足りないので、声帯が「僕が頑張らなきゃ!」と緊張しているんですね。
その「他の力」というのが「息の力」です。
呼気圧については他で詳しく紹介しようと思いますが、何せ鋭く息を吐く、というニュアンスでOKです。
※くれぐれも「息の量」と混同しないように!息の量は低音~高音までなるべく一定に!
先ほどの「パッ!」という発音でも十分解決しますが、さらに強く「バッ!」という発音で練習してみましょう。
この「バッ」の目的は口の中の空気を強くする、声帯を分厚くする(「”」の音)目的もあります。
高音域にいっても鋭く「バッ」と発音することで声帯の緊張も取れ、強く高音域を発声することができるようになります。
「バッ!」の感じについてはこちらをご参照ください。
さらに高音域を伸ばしたい、という方、個別のボイストレーニングをご希望の方はコチラ!
という感じで、「3つの勘違い」、もしかすると練習方法を間違ってしまってたんじゃないでしょうか?
ボイストレーニングは正しい理解と正しい方法が必要です。
今後のさらなる発声・歌唱の向上を願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非他の記事もご覧ください。
また、レッスンのお申込みも随時おこなっております。
オンライサロン[Umi Manati]でも発声のお悩み相談を受け付けております。
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