2022.11.15trainer's column
女性が男性ボイストレーナーから指導を受けるメリット(の一説)
※お断り
これからお話する内容は、全ての女性ボイストレーナーさんがそうという話ではありません。事実、ayami先生やUmi先生のような超絶イケてる女性ボイストレーナーは存在するし、僕がYouTubeを見ていて、「この人スゲーな」と思う女性ボイストレーナーさんはたくさんいます(むしろ男性より多いかも)
先日体験レッスンに来られた女性の方(ありがたいことに入校していただけました)
もちろん、男性のトレーナーでも何の遜色もなく、男性と変わらないレベルで女性の生徒さんも指導することができます。
(逆は実は難しいケースがあります。その理由はまたいつか…)
でも、「あえて男性のトレーナーを希望する」女性に出会ったのは初めてかも。
その理由を聞いて激しく納得!確かにそうかも!
素晴らしい考え方を持った、というか、自分の声にしっかり向き合ってトレーナーの指導方法も分析できてらっしゃる方だと感心しました。(もちろんすでに上手い…)
その方の見解を元に、女性が男性トレーナーに教わる方がいい理由を書いていきます。
(そもそも「異性の先生だと恥ずかしい…」という方は是非女性のトレーナーさんに…)
ジウコトモニタ(谷本恒治) クリアボイスミュージックスクール代表 数多くのプロミュージシャンのボイストレーニングを担当し、 TVなどでも紹介される。 発声のメカニズムなど確かな知識に基づいた的確な指導で、 現在も全国各地から受講生が集まっている。 |
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そもそもボイストレーニングは何をするところか?
今通っているボイトレスクール、「ボイス」を「トレーニング」してくれてますか?
失礼ながら、他のボイトレスクールさんを退会されてウチに来ていただいた方、ほぼほぼ全員がこうおっしゃいます。
それはカラオケ教室です。
もちろんカラオケ教室を否定するつもりはありません。
ただ、「四川料理店」と謳っていながら広東料理を提供するのは違うよね、と思うだけです。
ボイストレーニングスクールであれば、ボイスのトレーニング方法を学びたくないですか?
ボイスのトレーニングとは?
では、ボイスのトレーニングとは具体的に何をするんでしょうか?
チェックするポイントはこんな感じです。
- 呼気圧
- 声門閉鎖
- 声帯の厚さ
- 喉頭の位置
- 舌の動き
- 軟口蓋の動き
- 顎の動き
- 口の動き
- 子音・母音の発音
- 不必要な動き(お腹、胸、肩、首)
- 声量
- 音程
- リズム
順不同。
これだけではないですが…
それらをチェックしながら、
- 生徒さんが何をしたがっているか
- 何を嫌がっているか
という部分もチェックします。
例えば「チェストを引っ張りたがっている」「ヘッドに移行するのを嫌がっている」といった感じ。
生徒さんの要望や目標を念頭に置きながら上記のような部分を微妙な筋肉の動き、音色で判断し、それらをよりよい方向に持って行くための方法を提案します。
また、チェックポイントに「音程」「リズム」を挙げていますが、単純に「カラオケの点数上げましょう」的なことではなく、例えば体の支えが足りなくなる(=息が漏れていく)と発音が早くなったり、その音程に必要な分より分厚く声帯を使い過ぎるとピッチが下がったり、どの高さのどの発音で発声が乱れるのか、という部分をチェックします。
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女性の生徒さんが男性トレーナーを希望した理由とは
ミックスボイスの考え方の違い
ここでようやくその女性の生徒さんの見解。
男性のトレーナーであればそこはミックスになるので、ミックスの感覚を教わるなら男性トレーナーの方がいいと思いました。
正直、これは目から鱗でした。
確かに、女性にとってのC5は、女性トレーナーは「裏声にならないように(地声でいきましょう)」と教えるかも知れません。
もちろん、僕自身も「いやいや、ボイストレーニングを受けるならC5は裏声になっちゃいかんっすよ」と思っています。
が、「裏声にならないように」イコール「地声を頑張る」ではありません。
それは「冷房効きすぎているから暖房にしましょう」というのと同じです。(これよく使うわ…)
本来は「裏声にならないようにミックスを覚えましょう」がボイストレーニングにおいては正解です。
(あくまでも“ナチュラルに声帯を使う”ことを目的とした場合。もちろん、意図的に地声を使うこともあります)
これはブリッジの解釈の問題が関係しているかも分かりません。
男性と女性のブリッジの感覚の違い
ボイストレーニングを受けている男性の方であれば分かるかと思います。
上述の女性のC5、男性に置き換えるとG4辺りです。
そう。
男性で言うと1stブリッジ(チェストボイスからミドルボイスに切り替わる範囲)はE4~G5辺り(個人差あり)。
そして2ndブリッジ(ミドルボイスからヘッドボイスに切り替わる範囲)はA4~C5辺り(同じく個人差あり)。
つまり、G4を地声(≒チェストボイス)で入ってしまうと、もうすぐそこにヘッドボイスの入り口(A4)があるんです。
なのでG4をチェストボイスで出してしまうと手遅れ、というワケです。
(昔、「男性にミドルボイスは存在しない」と仰っているトレーナーさんの動画を見たことがありますが、つまりはそういうことです。
ただ、僕は少し表現の仕方が違って、「ということはもう少し手前にミドルボイスのエリアを作っておかないといけないよね」と生徒さんには伝えます)
G4を地声で出してしまうと、A4が分厚くなりすぎて出せなくなるので裏返ってしまう、というのがよくある「プルチェストタイプ」の傾向です。
異性のトレーナーが教える難しさ
冒頭にチラッと書きましたが、女性のトレーナーが男性の生徒さんを教える難しさの一つがここにあります。
つまり、ミドルエリアが女性に比べて狭いためチェストの範囲が広いのでプルしやすい、という感覚を持っていないことが多いのです。
なので、男性の生徒さんとしては「F4辺りで綺麗にミックスを出したい」と思って少しヘッド寄りに出した場合、
男性のトレーナー
・それが極端に薄い場合はもう少し下でミックスの感覚を掴ませる
・分厚い場合はもう少し上でヘッドを作ってゆっくり降りてくる
といったアプローチを考えますが、
女性のトレーナー
・「しっかり地声を鳴らしましょう」
となることが多いのです。(僕が聞いてきた統計上)
そしてこの感覚を今回初回している女性の方は持ち合わせていたんですね(なかなか素晴らしい感覚)
男性トレーナーは、男性がそれこそG4でフリップ(ひっくり返る)原因を、自らが身をもって体験しているので、女性がB4、C5でフリップする原因に、①単純にチェストが弱い、②そもそもその下で分厚く使い過ぎている、と二つのケースを想定できるのです。(もっと言えば「A4はもはやチェストではないよ」という教え方をすることもある)
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あくまでも「ミックス」が前提
考え方は様々
スクールの方針やトレーナーの理論はそれぞれです。
僕は、あくまでも「ミックスボイス」が前提と考えています。
というのは、「ミックスボイス」は言い換えれば「声帯やその他の筋肉を適切に使えた状態」だからです。
まずはあなた自身の体をナチュラルに使えるようになりましょう、そこからチェストを強めていきましょう、あるいは音域を広げていきましょう、というのが正しい順序だと考えています。
ミックスを前提にした場合、B4、C5は地声ではありません。(地声で出すことがNGということではありません)
まずは「何ボイス」とかはさておき、体を適切に使えるようにトレーニングをすることをお勧めします。
最後に
これまたしつこく、僕が男性だからこの記事を書いた訳ではありません。
その女性の生徒さんの考えがとても理にかなっていたのでご紹介したまでです。
もし今これをお読みのあなたがこれからボイストレーニングスクールを探そうと思っていらっしゃるなら、まずあなたの目的は何か、どうなりたいのか、何が苦手で何を克服したいのか、を明確にし、それを解決してくれるトレーナーさんを探すことをお勧めします。
「駅から近いから」「安いから」といった安易な理由で、大して効果もないトレーニング(あなたにとって)に無駄な時間とお金を使わないようにしてください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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