2021.07.15trainer's column
毎日続けられる超簡単発声練習(一日10分)
こんにちはこんばんは。
大阪梅田のボイトレスクール、クリアボイスミュージックスクールのボイストレーナー兼代表、ジウコトモニタです。
よく生徒さんにも、「一日どれくらい発声練習すればいいですか?」と聞かれます。
正直、目的やレベル、その時々の課題によって違います。
例えばプロの歌手を目指すなら一日10分では少なすぎますし、初心者の方でやみくもに一日に何時間も発声練習をしてしまうとかえって発声の悪い癖がついたりもします。
生徒さんに質問された場合には個々にあったメニュー、時間、頻度を提案していますが、ここでは十把一絡げに当てはまる、初心者でもできる簡単な毎日の発声練習をご紹介します。
1.ストレッチ
まずはストレッチを必ずおこないましょう。
喉周り、呼吸筋などの筋肉が固くなっていると、十分なフォーム、呼気圧が作れず、それを他の力で補おうと無理な力が入ります。
ストレッチする箇所は主に以下。
肋間筋(脇腹)…深い呼吸に必要な筋肉です。この筋肉の可動域を広げ、よりたくさん息を吸いこむ状態を作りましょう。
やりかた:両手伸ばして頭の上で組み、状態を左右にゆっくり動かし、脇腹を伸ばします
舌骨上筋群…ベロの付け根の筋肉群です。ここが固いと発音や声帯振動に悪影響を及ぼします。
やりかた:ゆっくりとアッカンベー、ゆっくりと戻す、これを繰り返します
胸鎖乳突筋…喉頭の両サイドの太い筋肉です。発声に直接関わりませんが、大きな筋肉のため、ここが緊張すると他の筋肉にも影響を与えてしまいます。
やりかた:鎖骨に手を当て、斜め上を向きます
咽頭収縮筋群…喉頭の裏側の筋肉です。見た目には分かりませんが、固くなると発声に悪影響を及ぼします。
やりかた:喉仏を上下させます
2.ブレストレーニング
声は声帯に空気が当たって振動して発生します。
なので安定した声を出すためには安定した息が必要です。
練習パターンとしては以下。
s…歯を閉じて息を断続的に出す(声は出さない)、体を動かさない
ハッ…小刻みに発音し、短く切る、体を動かさない
3.喉頭の安定
色んなところで散々言っていますが、喉を下げる必要はありません。喉を引き上げる筋肉を使わないようにすればいいだけです。
喉頭を引き上げる筋肉の弛緩のメニューは以下。
グッ…強く言わない(強く言うとその瞬間舌に力が入る)柔らかく、ゆっくり言うつもりで
ゴウ…同じ要領で、柔らかくが基本
4.口くうのフォーム(軟口蓋の挙上)
息漏れのない力強い声を出すには、体の支えはもちろんのこと、加えて、口腔のフォーム(軟口蓋が上がった状態)が必要です。
いくら体が踏ん張っても、鼻から漏れる空気は止められません(これも散々言っていますが、鼻腔は共鳴しません)
軟口蓋を上げるエクササイズは以下
バッ…口の中の空気を圧縮するイメージで
※上手くいかない人はパッでもOK
5.ボイスポジション
歌う時に「どこに音を当てるか」という場所の確認です。基本的に上咽頭(喉と鼻腔の交わるところ、これが「鼻腔共鳴」の勘違い)のポジションが、特に高音発声には必要とされています。
上咽頭のポジション作りは以下。
ンッ…口を閉じて短く切る、ハッと同様体が動かないように、口は閉じても中はバッのフォームを意識
マン…ンのポジションをキープしたままアと口を開けられるか、これもバッのフォームを意識
サラッとやるとトータル10分くらいじゃないでしょうか。
強化というよりは比較的安定、現状キープ、といった目的ではありますが、安定すればするほど、歌の中でも意識していけるようになるので、無理のない高さ(無理に高音でやってフォームが崩れるくらいなら、余裕で出せる範囲でOK)で続けてみてください。
これなら初心者も挫折せず続けられるかと思います。
もちろん、上手くいくようになったらこの考えをベースにどんどんメニューを発展させていっても大丈夫です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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