2021.02.07trainer's column
ボイトレしてるのに何故上手くならない?|正しいボイトレのチェックポイント
「ボイトレしても上手くならなかった」というあなたに朗報です。
それ、あなたのせいではなく、ボイトレの理解が足りなかっただけです。
「ボイトレの理解???」
簡単に言えば、「そうか・・・ネイネイと言うのか・・・」では上手くならないということです。
なぜ「ネイ」なのか(もっと言えばなぜ「n」と「え」と「い」なのか)、それによってどういった効果が期待できるのか、どういった場合にこの「ネイ」を使うべきなのか、どの高さでどんな音階で練習すればいいのか、
これらの条件が全て揃っていなければ、はっきり言って「ネイ」は全く逆効果、発声が下手になる練習方法です。
大阪梅田のボイトレスクール、クリアボイスミュージックスクールのボイストレーナー兼代表、ジウコトモニタです。
ここでは、長年のキャリアの中で、メジャーアーティスト、TVタレント、声優、ラジオパーソナリティー、といった、声を使う仕事をされる方々のボイストレーニングを数多く経験してきた中で培ってきたノウハウを元に、正しいボイトレの方法、ボイトレで失敗しないために気を付けることなどをご紹介しています。
前回の内容と少しカブる部分はありますが、今回は、ボイストレーニング、発声練習で何を気を付ければいいのかをご紹介しようと思いますので、是非セットでお読みください。きっとあなたにとって有益な内容になっております。
それでは進めていきましょう。
そもそも自分の発声の特徴を分かっていますか?
冒頭のお話ですね。
「なるほど、ネイか・・・」「そうか、ギーか・・・」
そもそもその練習があなたに必要ですか?それはどんな時にどんな効果を狙ったものですか?
料理で考えてみましょう。
「少し甘味が欲しい時は砂糖を入れます。」
ふむふむ、そうか、砂糖か…
と、現時点でめちゃくちゃ甘ったるい調理になっている状態で、そこを確認せずに、「砂糖をいれればいいのか」と投入する。
結果は容易に想像できますよね?
あなたのボイトレはコレをやっている状態です。
それの最たるものが「腹式呼吸」です。
腹式呼吸は日常使っています。
使っているのに、「そうか、歌には腹式呼吸か・・・」とむやみにお腹をペコペコ動かします。
当然上手く歌えません。
「なんでだろう・・・腹式呼吸が上手くできていないのか・・・もっと頑張ろう・・・」
どんどん遠ざかっていきます。
お腹の力の使い方はあります。ですが必要であれば意識すればいいだけで、必要かどうかも判断せず取り入れるのは全く無意味です。
参考までに・・・
[カラオケで楽に歌えるようになる腹式呼吸]
[ほぼ100%の人が間違えている腹式呼吸]
正しい順番を理解
ボイストレーニングには“適切な順番”というのがあります。
またまた料理の話ですが、調味料も入れる順番によって仕上がりが変わるように、ボイトレにも順番を間違うと上達までに時間がかかったり、逆効果になってしまう危険すらあります。
例えばよく言う「喉を下げる」とかいう全く無意味な練習。
あれ、やってる人いました?
今すぐやめましょう。みるみる下手になりますよ。
喉が上がり“過ぎる”と、いくつか弊害が出てきます。
喉が上がり“過ぎる”ことの弊害
声が細く小さくなりやすい
母音に影響しやすい
場合によっては声帯振動に悪影響を与える
詳しくは下記の記事(note)で書いてますのでご参考に…
内喉頭筋、外喉頭筋の解説、トレーニング方法はコチラ(一部有料)
上記のような弊害が特にない場合は、トーンコントロールには喉を上げることは有効的な場合もあるので、そこまで気にすることはありません。
「じゃあ、上がり“過ぎ”ている場合は改善しないといけないよね?」
その通り。
ではどうするか?
もちろん、「喉を下げる」ではありません。
散々言っていますが、喉が上がる原因は舌骨上筋群という、ベロの筋肉の過緊張です。
そして、“意図的に”喉を下げようとした時にどんな動きをするかというと、ベロの筋肉で喉頭を下に押し込む動きをします。
「え?全く解決策になってないじゃん?」
そうです、全く解決策になっていません。
だから散々、「喉を下げるのは無駄」と言っているのです。
[ボイストレーナーも間違う、喉を下げるボイトレの落とし穴]
[ハイラリンクス(喉が上がる)でミックスボイスは出せないのか?]
では、どうすればいいんでしょう?
少々動画でも解説していますが、喉が上がるには、喉が上がる原因、つまり、喉が「手伝わないと!」と頑張ってしまう原因があるんです。他に頑張らないといけない部分が頑張れていないことが原因です。
例えば重たい物を持ち上げる時に、腕の力だけで上がらなければ足腰が踏ん張る、といった風に、人間の体はどこかの力が足りないと、他のどこかで補おうとする反応をします。
もちろん、この場合の足腰の踏ん張りは役に立ちますが、発声時の喉が上がる動きはできれば避けたいところではあります。
では、喉が補おうとする原因はなんでしょう?
いくつかありますが、一番は「呼気圧」です。
特に高音発声時に、鋭い空気(量ではありません)を声帯に当てること、口腔や上咽頭といった声道の上の空間にそれを届かせる安定力が足りないと、喉の力で持ち上げようと働きます。
鋭く息を吐く、その際に(上の腹式の動画のような)体の支えを作る、このことで大抵のハイラリンクス(喉頭が上がること)は改善されます。
[大発見!喉が締まる原因はあなたの気づいていない意外なところに!]
その上で発声のクオリティアップのために喉を下げるトレーニングというのをおこなう場合もあります。
[喉が上がるのを“強烈に”改善するトレーニング]
まとめ
長くなりましたが、まとめておきます。
ボイトレで上手くならない理由
・ネットの情報を鵜呑みにしているだけで自分の現状をチェックできていない
・根本的な原因を見つけられず、適切な順番で練習できていない
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非他の記事もご覧ください。
また、レッスンのお申込みも随時おこなっております。
オンライサロン[Umi Manati]でも発声のお悩み相談を受け付けております。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
レッスン(対面/Skype)ご希望の方はコチラ
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