2019.09.20trainer's column
【ボイトレ】初心者だからこそ早く上達する!嘘だと思うならやってみな!
こんにちは。
大阪梅田のボイトレ・ボーカルレッスン、クリアボイスミュージックスクールの谷本恒治ことジウコトモニタです。
「初心者なんですけど、レッスン受けられますか?」
こんな質問を時々いただきます。
はっきり言います!初心者の方の方が「例外なく」上達が早いです!
では、どーぞ。
目次
- ○ ボイトレって、何をするところ?
- ・1.使っていない筋肉に働きかける
- ・2.使わなくていい筋肉を弛緩させる
- ○ なぜ歌の経験が少ない方が有利なのか?
- ・体操選手って筋トレしないの知ってました?
- ・自慢の筋力は時には動きを邪魔する
- ○ まとめ
ボイトレって、何をするところ?
今さらですが、「ボイトレって何をするところ?」というギモンにお答え。
まだ中には「激しいトレーニング」「特殊なテクニックを必要とする」と思ってらっしゃる方も少なくないのでは?
でも考えてみてください。
ウグイスでも歌いますよ?
ウグイスがボイトレしましたか?
つまり、誰でもできることなんです。
1.使っていない筋肉に働きかける
1.、2.、と順を書きましたが、この順番は重要です。
例外もありますが、2.、1.の順で上手くいった試しがほとんどありません。
人間はどこかの力が足りなければ、他のどこかが補おうとします。
例えば重たい物を持ち上げる時、腕の力だけで足りなければ足腰が踏ん張って補います。
発声も同じように、出したいトーンを出すのに必要な筋肉の働きができていない(気づいていない)と、他の筋肉が補おうとします。それが舌、顎、首などの力。
これらは(無意識的に)「こんなトーンが出したい!」例えば、「高音でも強い声を出したい!」と思って、それを補おうとしています。
なので、それを先に取ってしまうと、出したい声のトーンから遠のくことにもなりかねません。
「確かに楽に出せるようになったけど、なんかオペラ歌手みたいな歌い方しかできなくなった」
こんな経験を持つ方も多いと思います。
そうではなく、「効率よく声を出すために必要な動き」を体に覚えさせれば、「そうそう、この声が出したかったんだ!」と体は反応し、“ある程度”不必要な力は取れたりします。
(もちろん個人差はあるので、実際のレッスンでは反応を見て、不必要な力を取ろうとすることで、必要な力に気付かせる、というアプローチを取る場合もあります)
ここでは「気づく」というだけです。「鍛える」必要は全くありません。
2.使わなくていい筋肉を弛緩させる
1.で必要な筋肉を使い、理想のトーンに近づいてきたら、不必要な筋肉を弛緩させていきます。
ここでも基本的には、少々力が入っていても、いい声が出ていればそんなに気にする必要はないのですが、筋肉が収縮していると気道が狭くなったり声帯振動が小さくなったり、少なからず声のトーンに悪影響を及ぼしている場合があるので、よりクオリティを上げるために行っていくトレーニングです。
これも「鍛える」のではなく、むしろ「楽する」というイメージです。
ね?大変な作業は一つもないでしょ?
(もちろん、固まったクセを取るというのは大変だったりしますが、ハードなトレーニングではありません)
なぜ歌の経験が少ない方が有利なのか?
では、なぜ「初心者なんで…」という方の方が上達が早いのか?
答えはカンタン。上の2.の部分、「無理に補おうとする力」と元々使っていない場合が多いからです。
体操選手って筋トレしないの知ってました?
体操選手ってめちゃマッチョでしょ?
でも筋トレしないんですよ。
「不必要な筋肉をつけたらその分体が重くなるから」だそうです。
体操の各種目の動きに合わせて、必要な筋肉がついていくんですって。
なので、内村選手のようなオールラウンダーは割かしガタイが良く、白井選手のような床のスペシャリスト(最近はオールラウンダーですが)は割かし細身。
ボイトレも、わざわざ筋トレをする必要はなく、冒頭でも言いましたが、ウグイスにも備わっている機能を、フル活用してやれれば十分なんです。
自慢の筋力は時には動きを邪魔する
「お腹に力を入れて!」
これもよく聞かれるフレーズ。
では、これを読んでくださっているアナタ。「これでもかっ!」ってくらいに、渾身の力を振り絞ってお腹に力を入れてみましょう。
そしてそのまま声を出してみてください。
出せませんよね?
これも上の体操選手の話と同じで、「過剰に」力を加えるのは逆効果以外の何物でもありません。
「力を入れる」のではなく、本来アナタに備わっている機能をフル活用しようとした時に、「自然とお腹に力が入っている」というのが正しい理解です。
では何故初心者の方の方がスムーズにいくのか?
「不必要な力」が発達していないからです。「必要な力」に気づいていないのと同じだけ、「不必要な力」にも気づいていないんです。
ボーカルなど、歌の経験を持つ方(ボイストレーニングを受けていないことを前提で)の方が、イメージに近づけようと不必要な力を使い、その力がどんどん発達していってるので、正しい使い方に導こうとしても厄介なことが多いです。
明日から利き手と逆の手でお箸を持て、と言われればかなり手こずりますよね?
でも生まれて初めて左手で橋を持てばそれが普通になるし、その逆も然り。
まとめ
初心者だから…と何も恐れる必要がないことをお分かりいただけましたでしょうか?
もしかすると、「使っていない筋肉」に働きかけること自体が日常慣れない動きになるので、初めは少々手こずるかも分かりませんが、比較的短期間で変化に気づいていただけると思います。
是非勇気を出してレッツボイトレ。
クリアボイスミュージックスクール
谷本 恒治
New Article
Archive
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月