2019.05.21trainer's column
喉声を簡単に解決!
こんにちは。
大阪梅田のボイストレーニングスクール、クリアボイスミュージックスクールの谷本恒治ことジウコトモニタです。
今回も続編と言いますか、「喉声改善法!」
前回と言い方が違うのは色々理由がありまして…
引き続き、何かに憑りつかれたかのように「腹式呼吸が…」「腹式呼吸が…」という類のものではありません。
日常生活における呼吸程度で十分できる練習です。
前回の「喉歌い解消法!」でも書きましたが、ここでは、音程を変える時に、喉の力に頼ってしまう状態を改善しようではないかという内容です。
もう聞き飽きたかとは思いますが、音程を変えるのは輪状甲状筋というヤツの役割です。
コイツが頑張ることで、声帯がビョ~ンと伸ばされ、音程が上がる訳ですね。
(ギターやバイオリンの弦のようなものです)
その声帯、あるいはその周りの筋肉がギュン!と固くなっているとどうでしょう?
ストレッチ運動でも同じですよね?筋肉を伸ばしてやる時は力を抜いていないと、逆に痛めてしまう原因にもなります。
なので、喉は力を抜いておくことが重要です。
「でも、どうやったら喉の力が抜けるんですか?」
うーん、いい質問です。
普通に息を吸って吐いて、してみましょう。
はい、吸って~
はい、吐いて~
喉に力が入りましたか?
(意識してしまうと呼吸するだけで喉に力が入ってしまう人もいますが…)
ただ期間を空気が出て、戻って、と繰り返しているだけなので、喉の力は関係ありません。
この状態で声帯を「フワッ」と閉じる練習をします。
この、「フワッ」がミソです。
どうしても、強い声を出そう、と思うと、グッと力を入れてきつく声帯を閉じないといけないイメージですが、声帯は、左右二枚のヒダが合わさり、その間を空気が通り、バタバタッと振動(風になびくような感じ)することで音が出ます。
なので、きつく閉じれば閉じるほど、空気は通りにくくなり、声帯もバタバタしにくくなります。
なので、イメージとしては、「フワッ」とか、「ピトッ」というイメージ。
なので、前回は、喉頭を下げるという動きで、声帯が硬くならないようにする練習をやりましたが、今回は、声帯を「グッ」と閉じ過ぎないようにする練習をやってみましょう。
口をすぼめて「フーーーーーッ」と息を吐いてみましょう。
熱いお茶を冷ますような感じです。
変に意識してしまって上手くいかない方は実際に熱いお茶を淹れてみましょう。
ただ吐く。
「フーーーーーッ」
そうやってお茶を冷ましながら、短く、「フフフフフフ」と声を入れてみましょう。
息息息息音息息息音息息息音息息…
文字にしたら怖いな…
一瞬だけ音を入れてすぐ息に戻ることで、声帯をグッってやるヒマがなくなり、フワッ、あるいはピトッとくっつく感じを作れます。
音を入れた瞬間に息が止まってしまったら、その瞬間に声帯を固めてしまっているという状態です。
初めは難しく感じるかも分かりませんが、これ、実は簡単なことというか、普段誰もが使っている声の出し方なんです。
「ワッハッハッハッ…」
そう、笑う時です。
笑う時に、「ハァッ!ハァッ!ハァッ!」と、一回一回息を止めている人を見たことはないと思います。
水戸黄門はそれに近いかな…
めっちゃ怖いな…
あとはチョコプラの長田さんの和泉元彌さんのモノマネとか。
(いい動画がなかった…)
自然に笑えば、息息音息息音…になっているはず。
なので、お上品に笑う感じかな。
「ウフフフフフ…」みたいな。
どちらかと言えば、裏声って感じで大丈夫です。
(理想は何声、とかではなく、ただの“音”ですが、声を出そうという意識が強すぎて地声っぽく「ウッ!」と強くなって声帯を固めてしまうなら、いっそ裏声になってもいいので、くらいのニュアンスです。うーん…)
上手く行ったらそれでドレミファソラ…と音程を上げていく。
どこまで上がって行っても、声にしない(声帯を固めない)で、熱いお茶を冷まし続けることを意識してやってみてください。
さらに慣れてきたら、「フーーー」と、“そのままの音”を伸ばしてみましょう。
喉に力が入らず、自由に音程を変えられるようになれば、喉声改善です。
この曲の「ムーーーーーーーーブズライクジャガー」の部分とかいい練習になるのではなかろうか。
(僕もこれめっちゃ練習しました。未だにムズイけど…)
アダムは切り替えて歌っているけど、切り替わりポイントなく歌う練習ができればさらにgood。
お試しあれ。
クリアボイスミュージックスクール
谷本 恒治
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