こんにちは。

大阪梅田のボイトレ・ボーカル教室、クリアボイスミュージックスクールの谷本恒治ことジウコトモニタです。

 

今日は、ウチのスクールを含む、現在ボイトレスクールに通っているぞ、という方に向けて、独自の見解をお届けしたいと思います。

 

それは、今やっているエクササイズに疑問を持つこと。

 

学生時代、英語の授業中に、どこか心の片隅に、「どうせ将来英語喋らんし…」という思いがあったのではないでしょうか？

結果、テストの点数は言わずもがな。

 

何故なら、「英語の勉強が将来どのように役に立つのか」、「英文法を覚えることがナゼ重要なのか」が理解できていないから、頭で理解しようとしても体(潜在意識とでも言おうか…)が反応していないんですね。

 

昔、TVで英語の教養番組をやっていたんですが、ゲストがジーン・シモンズ氏(KISS)で。

 

司会者が、

「どうすれば英語が話せるようになりますか？」

 

と質問をしたら、シモンズ氏が、

「英語圏の恋人を作ることだよ」

 

と答えていたのがとても印象的でした。

 

つまり、「ナゼ」がなかったものが、「恋人に思いを伝えるため」という、英語を勉強する明確な目的ができるからです。

 

 

別の記事でも似たことを書いていますが、この「ナゼ」がないと発声はよくなりません。

 

皆それぞれに、“歌いグセ”、“発声のクセ”というのがあります。

 

それは、アナタ自身の特長でもあるので、ある程度大事にしたい部分でもあり、同時に、より安定した発声をすることの妨げになっていることもあります。

 

では、何故そのような“発声のクセ”があるのか？

 

それは、アナタが潜在意識(とでも言おうか…)で、「こんな風に歌いたい！」「こんな声を出したい！」というイメージがあるからです。

 

 

「日本語で話したい！」と思っているのに、「さ、英語の勉強ですよ」と言われても、身が入らないのは想像できますよね？

 

でも、「アナタの意中の人は英語しか話せないよね？じゃあ、頑張って“I love you”くらいは覚えましょう」と言われれば、頑張って発音の練習もするでしょう。

 

 

ボイトレも全く同じです。

 

バリバリエッジを効かせて歌いたいのに、オペラ歌手のようなトーンの練習ばかりさせられたら、やるにはやるけど、どこかで「これが何に繋がるんだろう…」って思いながらの練習になりますよね？

 

果たしてそんな疑問を抱きながらやる練習に効果があるのでしょうか？

 

 

なので、疑問を持っている部分は遠慮なく今教わっているトレーナーさんに聞いてみましょう。

 

それで納得のいく答えが返ってこない場合は、別のトレーナーさんを探しましょう。時間とお金の浪費です。(他者の批判ではなく、自分も含め、です)

 

※もっとも、ウチの場合は毎回のレッスンの前にほぼ必ず「今こういう状態で、それがこうなることが理想だから、このエクササイズでこういう効果を狙ってやっていくから、こうならないようにこういう意識をしながらやっていこうね」と聞かれる前に説明をしています。中には、「先週も聞いたし！」とウンザリしている生徒さんもいるかも分かりませんが…なるべく目標・目的を共有しながらレッスンを行いたいので。

それでも説明が至らない部分もあるかと思うので、遠慮なく聞いてね。聞きやすい雰囲気を作る意味もあって飲み会とかしょっちゅうやっているので。

 

ちなみに、

 

「リップロールはなんの意味があるんですか？」

 

「声帯のリラックスです」

 

 

この回答は100点満点中40点です。

 

「喉が上がるとナセよくないんですか？」

 

「高音が出しにくいからです」

 

これは0点。

 

「腹式呼吸はナゼ必要なんですか？」

 

「より安定した声を出すためです」

 

これは与えられたマニュアルを読んでいるだけの可能性大。

 

 

「ナゼ」を感じたら、すぐに解決するようにして、せっかく高い(ウチは比較的安い！)お金を払ってるんだから、無駄遣いにならないようにしよう。

 

 

クリアボイスミュージックスクール

谷本 恒治