2021.01.06ミックスボイストレーニング
ミックスボイスを地声っぽくするテクニック-ボイトレパワーアップ編
ミックスボイスが裏声っぽい…
一本に繋がっているけどなんだか薄っぺらい…
そんなあなたのお悩みを解決するボイトレブログ、「クリアボイスブログ」です。
今名前つけました・・・
大阪梅田のボイトレスクール、クリアボイスミュージックスクールのボイストレーナー、ジウコトモニタです。
今回のテーマです↓
ミックスボイスを地声っぽくするテクニック
なんとなくできたミックスボイスだと、案外歌に使えないトーンだったりします。
歌声に使える、力強いミックスボイスを出すために必要な要素をご紹介していきますので、是非最後までお読みください。
簡単に自己紹介しておきます。
ジウコトモニタ
ボイストレーニング歴15年、クリアボイス創業10年弱
これまでメジャーアーティストやTVタレント、芸人、アナウンサー、ラジオパーソナリティなど、声を使う仕事で活躍される方のボイストレーニングを数多く担当
その中で培ってきたノウハウで「僕にしかできないレッスンスタイル」を武器にクリアボイスミュージックスクールを立ち上げ、大阪で不動の人気を誇るスクールとなる
最近ではボイストレーナーの育成にも力を入れている
という感じで、ボイトレで失敗したくない人、あるいはすでに一度失敗している人は是非こちらの他のブログをお読みください。
では進めていきましょう。
そもそも、ミックスボイスって何?
ここからスタートする方もいらっしゃるかと思うので、改めてミックスボイスについて解説しておきます。
「知ってるよー」という方も、「地声と裏声を混ぜた・・・」みたいな曖昧な定義ではなく、今一度正しく理解しておきましょう。
簡単に言うと、「混ぜる」ではなく、地声と裏声が一本に繋がった「状態」のことを言います。
地声は、甲状披裂筋(Thyroaritenoid Muscle=TA)が収縮することで声帯に張りと厚みが生まれた声です。
そしてそれに拮抗する筋肉が輪状甲状筋(Cricothyroid Muscle=CT)で、この筋肉が収縮することで間接的に声帯を引っ張って薄く伸ばしていきます。
声帯は引っ張られることで音程が上がっていき、筋肉が薄くなり、主に靭帯が振動する音が裏声です。
「拮抗」と表現しましたが、この二つの筋肉が互いに逆方向に縮まろうとする動きをするので、TAとCTが綱引きをしている状態、と言えます。
この綱引きのバランス、音程ごとにTAとCTが適したバランスを保っている「状態」がミックスボイスです。
なので、ド=大分地声よりのミックス、ソ=ちょっとCTにも力が入り始めたミックス、上のド=五分五分くらいのミックス、上のソ=大分裏声に近づいたミックス、といった感じで、どこまでが地声、どこからが裏声、ではなく、常にバランスを取り合って一本に繋がった状態がミックスボイスです。
この理解がないと、ただ地声がスカスカなだけで繋がっているものをミックスボイスと勘違いしてしまったりします。
(実際、この勘違いめちゃくちゃ多いです)
これに関しては動画でも解説していますんで、併せてご参照くださいませ。
[参考動画:ミックスボイスが裏声っぽいあなたへ]
ミックスボイスの出し方
では、どのようにすればミックスボイスが出せるようになるのでしょう?
まずは地声=チェストボイス、裏声=ヘッドボイスがしっかりと出せることが前提になります。
特にヘッドボイスの定義に関しては、勘違いされている方も多いので改めて。
声帯の合わさる面が少ないファルセットレジスター=ファルセット
声帯の合わさる面が多いモーダルレジスター=ヘッドボイス
よく、「地声は声帯が完全に合わさった状態、裏声は声帯に隙間が開いた状態」なんていう人がいますが大間違い。
声帯は完全に閉じたら息が止まります。
この間違った解釈が、ヘッドボイスがファルセットになってしまう原因です。
ファルセットは絶対にミックスボイスに繋がりません。
チェストボイス~ミドルボイス~ヘッドボイスと、声帯にテンションがかかった状態~靭帯にテンションがかかった状態へと移行していくのがミックスボイスで、声帯の合わさり方は常にモーダルレジスターです。
ミックスボイスを地声っぽくするテクニック
これまたよく、「裏声に声門閉鎖を加えるとミックスボイス」なんて言う人がいますが、これも大間違い。
ミックスボイス、あるいは地声、というのは、閉鎖の強さで決まるのではありません。
まして、ファルセットの状態で声門閉鎖を強めると、「ファルセットの閉鎖が強い版」にしかなりません。
小梅太夫の「チクショー!」がそれです。
これに関しても動画で詳しく解説したものがありますので、是非ご参考に。
[参考動画:ミックスボイス=裏声+声門閉鎖が絶対に上手くいかない理由]
ミックスボイスを地声っぽくするには二通りあります。
ミックスボイスを地声っぽくするテクニック
・地声っぽく聞こえる声道(共鳴する空間)の形
・実際に地声側(TA)にテンションをかけていく
これは、前者が「歌声フォルマント(シンガーズフォルマント)」と言い、後者が「ベルティング」と言います。
ざっくりと、ファルセット~モーダルレジスターのヘッド~歌声フォルマント~ベルティング、のトーンの違いをデモンストレーションしている動画がありますので、是非聞き比べてみてください。
[参考動画:ミックスボイスが2分で分かる動画]
今回は後者の「ベルティング」のテクニックを解説していきます。
これはTAとCTのバランスの取れた状態に、“もう少しTAに負荷をかけていく”という発声法です。
ただ、意図的に力を加えると、声帯は固くなってしまい、音程を作るCTが上手く音程を作れなくなるので、あくまでも「そうなってしまう」という方向に仕向けていく必要があります。
と、言いながら具体的に「ここの筋肉」という明確な答えが医学的にも証明されていないのですが、体感として「意図的に力を加えていないけどなんか厚みが出た」という感覚があればOKです。
ここでチョイスする発音は「G」です。
「G」の発音は、声を出す前に声帯が合わさる発音です。
試しに「カ」と「ガ」を交互に発音してみましょう。
「カ」が「k」の子音で息が出てから声帯が合わさるのに対し、「ガ」は先に声帯が合わさることが感じられると思います。
この「ガ」をしっかり高音域まで発音することで、高音域に「地声」の要素を入れていくことができます。
これは実際めちゃくちゃ難しいんですが、筋トレ的なエクササイズなので根気よく頑張ってください。
コツ的な解説をしている動画がありますので、是非そちらもご覧ください。
[参考動画:ミックスボイスが地声っぽく生まれ変わるテクニック]
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非他の記事もご覧ください。
また、レッスンのお申込みも随時おこなっております。
オンライサロン[Umi Manati]でも発声のお悩み相談を受け付けております。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
レッスン(対面/Skype)ご希望の方はコチラ
ボイトレ個別相談、限定動画毎日配信、月額3,300円のオンラインサロンはコチラ
クリアボイスミュージックスクール
講師 ジウコトモニタ
☎ フリーダイヤル 0120-103-326
(受付時間13:00~21:00、レッスン中は出られない場合もございます。ご了承ください)
✉ clearvoicemusic@gmail.com
<SNSフォローお願いいたします!>
ジウコのnote
Twitter
YouTube
New Article
Archive
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月