2020.12.02ミックスボイストレーニング
ミックスボイスだのって言う前にチェックすべきことがたくさんありまっせ
こんにちはこんばんは。
大阪梅田のクリアボイスミュージックスクールのボイストレーナー兼代表、ジウコトモニタです。
↓今回のテーマはコチラ↓
CT?TA?いやいや、ミックスボイスだなんだって言う前に、コレチェックしてみな?
正直、難易度少々高めです。
が、ミックスボイスを出すために必要不可欠なエッセンスです。
是非確実にモノにしてください。
「偉そうに、お前誰やねん!」という方もいらっしゃると思うので、簡単に自己紹介しておきます。
ジウコトモニタ
ボイストレーニング歴15年、クリアボイス創業10年弱
これまでメジャーアーティストやTVタレント、芸人、アナウンサー、ラジオパーソナリティなど、声を使う仕事で活躍される方のボイストレーニングを数多く担当
その中で培ってきたノウハウで「僕にしかできないレッスンスタイル」を武器にクリアボイスミュージックスクールを立ち上げ、大阪で不動の人気を誇るスクールとなる
最近ではボイストレーナーの育成にも力を入れている
という感じで、ボイトレで失敗したくない人、あるいはすでに一度失敗している人は是非こちらのブログをお読みください。
では本題に入っていきましょう。
今回のポイントはコチラです。
今回のポイント
・そもそも息を自在にコントロールできていますか?
・そもそも声道の形を自在にコントロールできていますか?
・そもそも発音を自在にコントロールできていますか?
それでは進めていきます。
そもそも息を自在にコントロールできていますか?
肺から送られた空気は声帯に当たって振動し、声の元になる“喉頭原音”が生まれます。
空気の圧力と声帯の閉鎖のバランスについては散々他の記事で語って来ていますが、ここで改めてもう一度。
簡単に言うと、カーテンが風になびくようなイメージです。
声帯は“不完全に”閉じることでその間を空気が通り、バタバタします(完全に閉じると息が止まります)。
柔らかい風がカーテンの間を通り抜けると、「フワ~・・・」とカーテンが揺れます。
逆に鋭い風がピュッ!と通ると、カーテンは「バタバタ!」と激しく揺れます。
この「バタバタ!」が声帯振動の原理です。
つまり、声帯をしっかりと振動させるには、閉鎖の強さではなく、肺から送られる空気の強さ(スピード)が必要ということになります。
[参考記事:声の小さいアナタ、必読。(声帯振動の原理について解説しています)]
この空気の“スピード”が足りず、カーテン(声帯)がしっかりと振動しなくなると、体はどんな反応をするでしょう?
力を加えて声帯を激しくぶつけようとします。
これが“喉閉め”の原因です。
喉が閉まると、声帯が正しく機能しません。
やれCTとTAだ、という以前の問題です。
なので、自然な閉鎖と呼気圧のバランスを取ってやる練習が必要になります。
一番効率的なのは、「ハッ!」という練習。
詳しい練習方法、気を付けるポイントは動画で解説しているものがあるので、是非参考にしてください。
[参考動画:喉が閉まる原因はあなたの気づいていない意外なところに!]
これを、可能な限り小さな声で練習します。
「えっ?大きい声じゃなくて?」
そうです。小さな声です。
試しにやってみてください。
小さい声で練習する方が、体で息をキープしておくのが難しいです。
この練習を、仮に難しく感じない人がいたならば、一度自分の練習が上手くいっていない可能性を疑ってみてください。
簡単にポイントをまとめておきます。
Point
・可能な限り小さく、そして短く発音
・体が動かない
・口の開け方が変わらない
Badな例
・だんだん音が長くなる、大きくなる
→体から息が抜けていっている
・体が動く
→息を押している
・発音が変わる
→喉の力で息を支えている
少々大変なトレーニングですが、できれば広いスケールでチェストボイス(地声)~ヘッドボイス(裏声)まで、何も変えないつもりで練習してください。
[1.5オクターブスケール]
男性用
女性用
そもそも声道の形を自在にコントロールできていますか?
声道とは、声帯から上の空間、すなわち、“喉頭原音”を“声”に変える空間です。
この声道の大部分を占めると言っても過言ではないのが舌です。
この舌のポジションを自在にコントロール出来るかどうかで、ミックスボイスのクオリティが格段に変わってきます。
これには早口言葉が最適です。
「グ」という発音を使ってみましょう。
使うスケールは5トーンスケールです。
[男性用]
[女性用]
これに合わせて、一つの音に「グ」を2つずつ発音します。
「ググ ググ ググ ググ ・・・」という感じです。
※おそらく相当早いので、動画を0.75倍速で再生して練習してください。
ポイントは2つ。
Point
・グッグッグッ・・・と「ッ」が入らないこと
・ククククにならないこと
グッグッ・・・というのは小さい「ツ」で息が喉で詰まっている状態です。
喉で息を止めてしまわず、流れるように息を使うのがポイントです。
もう一つは「ク」になる状態。
これは理由は二つあるのですが、一つは単純に筋力不足。
もう一つは舌の力み。
ただ、低音域から「ク」っぽくなる人は舌の力みが原因です。
柔らかく息を吐き、柔らかく舌を使う意識でおこなってください。
そもそも発音を自在にコントロールできていますか?
上の二つの要素と連動する部分ではありますが、「発音をコントロールする」というのは、ようは、子音の発音です。
子音というのは、歯や舌、唇などを使って息の流れを変えることで作られます。
言い換えれば、子音の発音を作るポイント(場所)までしっかりと息を持ってくることが重要になります。
マ行だったら唇、サ行だったら歯、といった感じです。
特にマ行は息の流れが制限される分、声帯が閉鎖しやすくなる特徴がある発音ですが、逆に声帯にテンションがかかり過ぎるリスクもあります。
そこでこのターンでは「ハミング」、ン~というヤツで練習します。
「ン~」なので口を閉じています。
つまり、唇の裏側で息の流れを止める、唇の裏側までは息をしっかり持ってくることが重要です。
これはスケールはなんでもOKです。
ただ、どのスケールにせよ、音程が上がって行くにつれて喉で止めず、口腔内に息を送り込むことを意識しましょう。
[参考記事:美しいハミングの作り方]
まとめ
ではまとめておきましょう。
ミックスボイスだのって言う前にチェックすべき点
1.息を受け止める場所を意識し、
2.そこで発音を作る
3.その時は体の支えをしっかりと
逆に言えば、ここをしっかりとクリアした声は、自然とミックスボイスになっているはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
是非他の記事もご覧ください。
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