2019.10.07レッスン
【今日のボイトレブログ】甲状披裂筋トレーニング【和泉市在住・Y君のレッスン】
こんにちは。
大阪梅田のボイトレ・ボーカルレッスン、クリアボイスミュージックスクールの谷本恒治ことジウコトモニタです。
ちょくちょく、レッスンのレポートを自分の戒めのために書いてみようかと思います。
「へ~、こんな感じでレッスンやってんねや」的な臨場感を俺の超絶文章力でお届けできれば。
ヒアウィゴゥ。
目次
- ○ これまでのレッスン内容
- ・最初は声帯が硬くなっていた
- ・ベタにヘッドボイスから作っていった
- ○ さらにミックスを強くしていく
- ・ヘッドボイスにチェストボイスを入れていく
- ・で、逆のアプローチにしてみた
- ○ やっぱり最終的には気持ち!
これまでのレッスン内容
今回ご紹介するのは、和泉市在住のY君。
大学に通いながら、ミックスボイス習得のために日々ボイトレに励む、めちゃめちゃ頑張り屋さん。
レッスン中にも色々質問してくるし、俺も毎回レッスンが楽しみ。
そんなY君の発声タイプと、これまでのレッスンの経緯をまずは。(本人了承済み)
最初は声帯が硬くなっていた
最初来た時は、息が弱くて、それをフォローするのに声帯が硬くなっていたY君。
重たい感じというか、全部喉で止まってしまっていたので、ひたすら息を鍛えたっけな。
人間の体は、どこかがサボると他のどこかで補おうとする(重い物を持とうとして、腕の力だけで上がらなければ下半身が踏ん張る、みたいな。まあ、これはとても良い動きではあるけど、発声ではほかに頼るのは良くない)ので、息のテンション(強さ、圧)が作れないと、声帯が強く振動してくれないので、無意識的に「鳴らしたい!」というイメージが働いて声帯をグッと硬く閉じようとしてしまうのね。
だから、一旦声帯を緩めて、しっかり息を吐いてやるトレーニングが必要。
Y君、「出来る気がしないんですけど…」ってよく言ってたな…笑
めっちゃ出来るようになったやん!
ベタにヘッドボイスから作っていった
息が安定してきたので、次に取り組んだのが「ヘッドボイス強化」。
口腔~アデノイドでの響きを作る練習をひたすら繰り返す。当然、ここでも息の支えは必要不可欠。
これはクリアボイスオリジナルというか、企業秘密レッスンなのでここには書けないけど(嘘。なかなかブログや動画でニュアンスを伝えにくいので、詳しく知りたい方は体験レッスンへGO)、「なんせ上で鳴らすんやで」とひたすらに。
これも「出来る気がしないです…」って言ってたけど、毎回そう言いながら出来てるやん!笑
さらにミックスを強くしていく
息も強くなって、声帯自体も上手く使えるようになってきたY君。ただ、上手く行くようになった分、ちょっとヘッドへのリリースポイントが早い感じ。
(チェスト~ミドル~ヘッド、とブリッジをまたいで行く時に、次のエリアにいくことをこう言ったりする。動き自体はガクッとなることなくスムーズに繋げられるけど、もうちょい遅らせたい)
なので、次なる段階へ。
ヘッドボイスにチェストボイスを入れていく
で、先月取り組んでいたのが、「ヘッドにチェストを入れる」トレーニング。
初めて聞く人は???やけど、ようは、裏声で出してたところに、地声っぽいニュアンスを入れていこうぜ、ってこと。
取り組んだのが「バッ」って発音。
これは「有声子音」といって、その逆の「無声子音」は声帯が閉じる前に息を吐く発音(ファ、とかサ、とか)なのに対して、この有声子音は、声帯が閉じてから息を出すような発音。
なので、しっかりと声帯を合わせるのにとても有効的な練習方法。
「ベースはヘッドボイスやで、そこに自然にTA(甲状披裂筋)を使っていくんやで」と言いながら頑張ってきた。
けど、これはちょっと苦戦したかな。。
というのも、恐らく体が昔の状態(声帯が硬くなってしまう)を覚えていて、無意識的にどうしても早めにヘッドへリリースしようとしてしまう。
ちゃんとチェスト~ヘッドまで繋がってるからx、いいねんけどな。もうちょい欲張って。
で、逆のアプローチにしてみた
実際うまいこと行ってるし、実は少々「張り上げたれ!」くらいでもうまいこと行くんじゃあないか、と予想して。
「今度は逆の意識をしてみようか。チェストボイスをヘッドのポジションで鳴らすってイメージでやっていってみよう。結論は同じところに行くねんけど…」
ということで、今日からチェストアプローチに変えてみる。
取り組んだのは「ガッ」という発音。これもバッと同じやけど、「ンガッ」の「ン」の時にヘッドのポジション(上顎の奥とかアデノイドとか)に持っていきやすい。
スケールは5tone(ドレミファソファミレド)でじわじわ上がっていって、「ン、で声帯が合わさる感覚をキープしたまま、響きは上に持って行くねんで」と繰り返しやってみる。
これがバッチリはまった。
やっぱり元々ナチュラルにミックスが作れてたので、少々チェスト意識してもそんなにプル(張り上げ)しないだろうと。
今までヘッドヘッドしてた部分で、「あれ?鳴ってるぞ?」みたいな感触をY君的にも掴めた感じ。
今月はこれを畳み掛けようぜ!
やっぱり最終的には気持ち!
文中にも書いたけど、新しい課題に直面する度に、初めは苦戦するけど、結局毎回きちんと乗り越えてくれるY君。
それが恐らく自信にも繋がってるハズ。だから今回も比較的早い段階で反応できた。
きっと「自分なら出来る!」と思えたんじゃあないかな。
そして今回も手ごたえを掴んで帰ってくれた。
俺らボイストレーナーができることなんて、「次の信号右だよ」くらいのことで、運転するのも行先を決めるのも生徒さん。
どんどん運転が上手くなっていく姿を見て、そして自分でもそれを感じ、表情も明るくなっていく姿を見て、オッチャンはこれほど嬉しいことはないよ。
やっぱ歌って、誰に褒められたいとかじゃない。自分で「俺(私)、イケてるわ~」と思いたいやん?
Y君、これからもさらにイケてるY君になっていこうぜ!
クリアボイスミュージックスクール
谷本 恒治
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