2019.11.26trainer's column
バンドマンにとってボイトレは必要ないのか?
こんにちは。
大阪梅田のボイトレ・ボーカルスクール、クリアボイスミュージックスクールの谷本恒治ことジウコトモニタです。
時々聞く
「バンドマンにボイトレ不要論」
(勝手に命名)
特にメンバー(特にギター)から言われることも多い。気がする。
それは恐らく、バンドボーカルとボイストレーナーの考え方が根本的に違うと思われていることに要因がある。
が、全くもってそうじゃない。
バンドボーカリスト必見。
目次
- ○ バンドボーカルあるある
- ・ギタリストは是非ココを読んで
- ・そのくせボーカルにケチをつける
- ○ ボイストレーニングの変な固定観念
- ・ケチをつける割にボイトレを否定する
- ・何故かボイトレだけがそう思われる
- ○ 実はバンドボーカルこそボイトレが必要
- ・試しにこんなことをやってみよう
- ・それじゃロックになんねえよっ!
- ○ ラウドに歌いたいならなおさら
バンドボーカルあるある
バンドボーカルをやっていて、特にオリジナル曲をやっている人にとってのあるある。
ギタリストとの対立。
これは、バンドギタリストの方にも是非読んでいただきたい。
ギタリストは是非ココを読んで
バンドボーカルのあるある悩み。
「ギタリストが作ってくる曲は歌えない」
何故か。
それは発声の知識がないから。
バンドギタリストのアナタ。
アナタのバンドのボーカルのレンジは?
実声のトップとボトムのピッチは?
ロングトーンで安定して出せる高さは?
ファルセットの最高音は?
ボトムでバンドの演奏に埋もれず出せる最低音は?
苦手な高さ、苦手な音階は?
出るには出るけど、長時間歌うのには向いていない発声になってしまう高さは?
バンドにおいて「ボーカルのキャラクター」というのは最大の武器。
つまり、そのバンドにとっての「いい曲」というのは、「いいメロディ」ではなく、「ボーカルのキャラクターが活きるメロディ」でふ。
ギタリストはコード理論や難しいソロ、アレンジの知識に偏りがち(偏見?)。
だけど、アナタのバンドのボーカルが映える曲を作るためには、発声の知識(せめて音域の知識とボーカリストの発声の特徴くらいは)が本当は必要。
そのくせボーカルにケチをつける
ちなみに僕は元々ギタリストなので。どっちの立場からも書いているつもりでふ。
で、これまたバンドあるある。
ギタリストがボーカリストにいちゃもんをつける。
意外と逆はない。
「楽器のことはよく分からないから…」
と楽器陣への意見を遠慮しがち。
にも関わらず、発声の知識がない楽器陣はボーカリストにいちゃもんをつける。
「そこ、地声で歌ってや」
いやいや、そこ、G5ですよ、みたいな(これは極端すぎてないと思うけど)
ボイストレーニングの変な固定観念
まあ、最近ではこれだけのインフォメーションテクノロジー社会なので、ボイトレに対する誤解や疑念などはめっきり少ないかとは思うが。
それでも昔ながらのバンドマンは「ボイトレ=悪」というイメージも無きにしも非ず。
ましてや、ロックバンドだったりすると、「ボイトレ=クラシック」みたいな。
(ロックボーカリストは大抵クラシカルな発声がバックボーンにあったりするが)
そんなお話。
ケチをつける割にボイトレを否定する
これも偏見かな。
でも全くないこともないハズ。
(ちなみに僕はスタジオで1曲歌った瞬間、ヘタ過ぎて「ボイトレ行っておいで」と言われたが…)
ボーカリストがボイトレ行こうかと言うと、「ウチらの音楽性が…」とか、「スタイルを変えられたくない」とか楽器陣は言う。
ボーカリストの発声のタイプ、レンジも知らずに歌わせておいてそう言いなさんな、と。
あるいはボーカリスト本人が、「自分の歌い方を変えられるんじゃないか…」と躊躇する。
そうじゃあない。
何故かボイトレだけがそう思われる
空手教室に通おう。
「空手が強くなりたい!」と思って行ったら、アナタの「強くなりたい」という個性を伸ばしてくれるでしょう。
「健康な体を作りたい!」と思って行ったら、アナタの「健康志向」という個性を伸ばしてくれるでしょう。
そろばん塾に通おう。
「数字に強い」というアナタの個性を伸ばしてくれるでしょう。
料理教室に通おう。
「家庭的な子」というアナタの個性を伸ばしてくれるでしょう。
でも何故か人は(特にバンドマンは)「ボイトレ=自分の個性を曲げられる」と勘違いしている。ナンセンス。
実はバンドボーカルこそボイトレが必要
ボイトレって、ボイストレーニング=ボイス(声)をトレーニング(鍛える)する。
あるいはボイスメンテナンスとも考えられる。
つまり、こんなことが言えよう。
趣味、カラオケ志向…より心地よく歌う為に身に付けた方がよい
プロ、ボーカリスト志向…ベストなパフォーマンスを維持するために必要不可欠
ここをすっ飛ばして、「俺のスタイルが…」とか言ってみたかったりする。そうじゃないのよ。
試しにこんなことをやってみよう
バンドボーカルのアナタ。
ジャンルはなんだろう。
ヴィジュアル?
メロコア?
ラウドロック?
楽器陣が音デカいよね?
(そもそもスタジオでの音作りも楽器陣が勉強しないといけないところ。それはまたおいおい…)
スタジオで2時間歌いっぱなしだと、後半声が掠れてきたり、ひっくり返ったり、あるいは喉が痛くなってきたりするよね?
では、絶対にしんどくない方法を教えよう。
全部ファルセット(裏声)で歌う。
ね?めっちゃ楽でしょ?
それじゃロックになんねえよっ!
そう。それをやるのがボイストレーニング。
つまり、
ロックに歌いたいけど、それだとすぐ疲れる…じゃあ、ロックなスタイルを維持しつつ、疲れにくい声の出し方を見つけよう!というもの。
「その歌い方は疲れるからロックはやめなさい!」というものではない。
実際に、世のミュージシャン達はロックもポップもソウルもいるワケだから。
アナタの「個性」を活かすために、アナタの「本来の体の使い方」を知っておきましょう。
あるいは、「こうやったらこういうスタイルの声を作ることができる」「こういう声の出し方をするとこの曲に合う」ということを、意図的にできるようになりましょう。
というもの。
ボイストレーニングが「個性をなくすもの」なのであれば、この世にはオペラ歌手しか存在しとらんわい。
ラウドに歌いたいならなおさら
もちろん、場合によっては(長期的な目で見て)、一旦クラシカルな発声法を練習するタイミングもあるかも知れない。
けど、(少なくともウチでは)その場合は「歌い方を変えるんではなくて、一旦こっちに行くだけやからね」と説明をする。
あくまでも、アナタが今組んでいるバンドの方向性を理解した上でレッスンを進めていくでふ。
※できれば音源やライブ映像(これがベスト)を見せてもらった方が、「そっちに行きたいんやったらこうしよっか?」と提案しやすい。
「プロになりてぇ!」あるいはそこまででなくても、「ずっと歌い続けてぇ!」と思うなら、是非ともボイストレーニング、ボイスメンテナンスをオススメするでふ。
あと、楽器陣の方。
ボーカリストは、自分の声の不調をなかなか言えなかったりするでふ(「みんなで一生懸命練習してんのに自分だけキツイとか言えない」みたいな)。
アナタのバンドのボーカルがキツそうに歌っているなら、是非ボイトレを勧めてあげてほしいのでふ。
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