2020.05.09歌い方
【歌い方】Lemon/米津玄師-上手く聞こえない本当の理由はコレ!

『カラオケでどうしても一本調子になる』
『どんな練習をすればいいのか分からない』
なんてお悩みの方のために!
歌う時のポイント
そのための練習方法
をご紹介していきます!
申し遅れました、
私、谷本恒治ことジウコトモニタ、こう見えて(見えてないか…)
クリアボイスミュージックスクールというボイトレスクールのボイストレーナーをやっとります。
さてさて、今更感が続きますが…
だってウチのレッスンで生徒さんに人気の曲なんだもん!
ということで、『Lemon/米津玄師』を分析・解説していきましょう。
いい…
やっぱいい曲はいつなんどき聞いてもいい…
では、キー(音域)を見ていきましょう
2.最低音=B2
3.女性はキー+5がオススメ
女性の方は5個キーを上げると、トップがE5になって、なかなか中~上級者レベルですが、下も結構低いので、この高さで是非頑張ってほしいです。。
(歌で2オクターブってなかなか…)
2.気だるさを演出!
3.ハーフシャッフルという独特のリズム表現
それでは、細かくみていきましょう。
目次(数字をクリックするとジャンプします)
1.Aメロ
・口の開け方でダークな感じを演出
・しっかりと低音に着地する
・微妙なフェイク
2.Bメロ
・張り上げないように注意
・抜くところは抜く
3.サビ
・一音一音丁寧に
・ファルセットの練習
4.Cメロ
・緩急をつける
・微妙なフォール
5.ラスサビ
・力を込めて盛り上がりを演出
・でも発声は丁寧に
・今度はミックスボイスで
6.本当に肝心なのはココ!
7.最後に
1.Aメロ
・口の開け方でダークな感じを演出
なんとなく米津さんの歌い方って、(良い意味で)哀愁というか、気だるさというか、ダークな雰囲気が漂いますよね?
特に出だしの部分は楽器の音数も少なく、しっとりとした入り方なので、陽気に歌ってしまったら台無し。
コツはあまり口を大きく開けずに、『おちょぼ口』くらいで歌うこと。
ただし、やりすぎ注意。自分で録音して聞き返してみたりして、いい感じの気だるさを演出してみましょう!
・しっかりと低音に着地する
冒頭にも書きましたが、米津さんの曲はメロディがあっちこっちに飛ぶことが多い。
LemonのAメロでもそれが現れていますね。
ポイントは低音部分。
しっかりと低音に落としながら、しかも少し息っぽさを作れると、さらに気だるさの演出にもなり、効果倍増。
赤字の部分が低音。しっかり喉を開いて、柔らかい息で出してみましょう。
“夢ならばどれほどよかったでしょう”
“忘れたものを取りに帰るように”
ここのチェストボイスをスッと出せるようになるだけで、実は発声がすごく安定します。
・微妙なフェイク
これも米津さんの特徴かな。
フェイクというほども使ってない、微妙な揺れみたいなのが、ちょいちょい出てくる。
細かいしゃくりとフォール、という感じなのかな。。なんとも言葉では表現しにくい。。
赤字の部分が上がる方(しゃくりフェイク?)、青字の部分が下がる方(フォールフェイク?)
“夢ならばどれほどよかったでしょう 未だにあなたのことをゆめにみる”
“忘れたものを取りに帰るように 古びた思い出のほこりを払う”
ありすぎ!
でもまあ、使えるようになっていて損はないので、自在にフェイクが操れるようになったら、後は自分流でいいのではないかと思います。
2.Bメロ
・張り上げないように注意
これに関してはLemonに限ったことではないのですが…
一般的に多いのが、
Aメロ(低め) → Bメロ(ちょい上がってくる) → サビ(最高音)
という流れ。
実はここに落とし穴が!
特に男性の方は多いと思うんです。
サビで張り上げてしまう…
でもこれ、実は、
サビが原因ではなかったり!
そう。
その前のBメロの出し方をミスると、サビでさらに力を入れ過ぎてしまうことに!
以前、粉雪の歌い方解説でもお話させていただいた部分ですね。
Lemonで言えばこんな感じ(赤字が気を付けたいところ)
“きっともうこれいじょう 傷つくことなど ありはしないと分かっている”
ここをいかに、張り上げずに乗り越えられるかが、サビを上手く歌うポイントになってきます。
・抜くところは抜く
それでいて、ここも伴奏は少し静かになるんで、しっかりと抑揚をつけたいところ。
Aメロでもやりました、『息っぽい声』を使ってみましょう。
赤字が息っぽい声の部分。
“きっともうこれ以上 傷つくことなど ありはしないと分かっている”
後半の“ありはしないと”は、どちらかと言うと、単に『柔らかい声』と言う感じではありますが…
そしてさらに、“これいじょう”の部分で『フォール』を使えると、さらに『気だるさ』を演出できますよ。
3.サビ
・一音一音丁寧に
この高さでこのややこしさ!
ここは、まずはゆっくりなテンポから、丁寧に音程を取っていくしかないですね。。
そして高低差もあるので、低音域→中音域→高音域の移動も気を付けながら…
(低音、中音、高音、と色分けしてみます)
“あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ そのすべてを愛してた あなたとともに”
えーい、ややこしいっ!
・ファルセットの練習
サビのトップの音は、
1番=ファルセット
2番=ファルセット
ラストサビ=ミックスボイス
となっています。
まずはファルセットを練習しましょう。
ファルセットに関しては、『こっからここまで!』と決めることが重要というお話を以前させていただきました。
ただただ反復練習あるのみ。。
ファルセットが苦手な方は、『発声』という意識を一旦忘れて、『フクロウのモノマネ』や、『機関車のモノマネ』など、遊び感覚で声を出すと上手くいくかも。
4.Cメロ
・緩急をつける
意外と(?)難易度高めなこのパート。
ここでのトップがA♭4、ついつい張り上げたくなる高さ。
丁寧に行きたいところですよね。
そして重要な『緩急』。
しっかり押すところは押して、引くところは引く。
この“押し引き”に関しては、Umi先生が素敵な動画を上げてくれています。
では、赤字を“押し”、青字を“引き”で歌ってみましょう。
“じぶんが思うより 恋をしていたあなたに”
“あれから思うように いきができない”
“あんなにそばにいたのに まるで嘘みたい”
“とても忘れられない それだけが確か”
ちょい難しいけど、ここが決まるとモテ度が大きくUP!
・微妙なフォール
ここもフォール、というのか、ベンドというのか、米津節というのか。
前の音から次の音へと緩やかに繋げる感じ。
赤字の部分をつなげてみましょう。
“自分が思うより 恋をしていたあなたに”
“あんなに側にいたのに まるでうそみたい”
“とても忘れられない それだけが確か”
※他の部分でも繫がっている部分はあるけど、どちらかというと音程を変えている、というニュアンスなので…
微妙な差ですません…
5.ラスサビ
・力を込めて盛り上がりを演出
ここはもう、
頑張っちゃいましょう!
解説なし…
いやいや、少しだけ。
そこまで大げさにする必要もないけど、『意識しておく』ってだけで、
“あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ”
この赤字の部分。
ちょうど、“あの日の悲”までが音がなくなって米津さんの声だけになる部分。
で、“しみ”で音が『ドーン』と入るので、そこにタイミングを合わせることを心がけましょう。
・でも発声は丁寧に
中国の卓球女王、丁寧選手。
力を込めると、どうしても発声はおろそかになりがち。
そこは、どこか心の片隅で冷静さを保ちながら丁寧に歌いたいところ。
一番のサビの部分でも意識した、チェスト→ミドル、の発声ですね。
・今度はミックスボイスで
そして一番、二番でファルセットだった部分。
今度はミックスボイス(ミドルボイス)で出さないといけない部分。
ただ、あくまでもヘッドボイス寄りを意識することが重要。
なんせB4という高さなので…
男性…A4~C5
女性…E5~G5
※個人差多少あり
この部分。
“あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ その全てをあいしてた あなたとともに”
この音で急にミックスヘッド(造語)に切り替える訳にもいかないので、
サビ全体をミドルボイス(ミックスボイス)で歌うつもりで、何度も繰り返し練習しましょう!
6.本当に肝心なのはココ!
そして最も肝心な、全体通しての難しさ。
ハーフシャッフルビート
という独特のリズム。
簡単に言うと、電車の『ガタンゴトン』というリズム。
タカタカタカタカ
を
タッカタッカタッカタッカ
と刻むリズムのこと。
“あのひの”
を
“あっのひっの”
と歌う感じです。
このリズムの曲はよくあるので、是非マスターしてください。
7.最後に
動画でも解説していますが、この、ハーフシャッフルを“ベース”に、ダランと歌うような感じで、米津さん独特の“気だるさ”を演出してみてください。
少々難易度は高めですが、長く愛され続ける名曲、是非マスターしてもらいたいところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よければ是非シェアしてください。
また、YouTube、Twitterでも歌い方、発声の解説やってますんで、是非そちらも覗いてみてくださいね。
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クリアボイスミュージックスクール
講師 ジウコトモニタ
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