2019.04.18クリバカ日誌-生徒と先生の日々
筋トレもボイトレの一環
こんにちは。
大阪梅田のボイストレーニングスクール、クリアボイスミュージックスクールの谷本恒治ことジウコトモニタです。
またまたよく聞かれる質問。
腹筋鍛えた方がいいすか?
関係ないっす!
腹筋(主に腹直筋)は、体を曲げる時(寝ている状態から起き上がる時)に使う筋肉です。
何度も書いておりますが、歌と腹式呼吸は全く関係ないですが、[歌と腹式呼吸の無関係さを開設した記事はコチラ]あえて百歩譲って腹式呼吸が関係あったとして、腹式呼吸に使う筋肉は横隔膜です。
多少なりとも、呼吸補助筋として腹直筋が役立っている面もありますが、だからといってたかだか呼吸のためにわざわざ鍛えんならんほどのもんでもないです。
では、筋トレは必要ないか?
個人的には、ある程度役に立つと思っております。
というのは、筋トレの目的として、
筋力UP
の他に、
体質の改善
があるからです。
筋力UPの点については、“力をつける”というよりは、“必要な筋肉に働きかける”、あるいは、“動かし慣れる(可動域を増やす)”という意味合いで十分です。
この“必要な筋肉”というのが、呼吸補助筋というヤツ。
前述の記事にも書きましたが、どちらかというと、胸式呼吸に使う肋間筋を補助する筋肉、広背筋、脊柱起立筋を動かしてやると、よりたくさん空気を取り込めます。
※たくさん空気を取り込む必要性、そしてその空気をたくさん吐くことの不必要性もこれまた上記関連記事にご紹介しておりますのでご参考に…
で、それらの筋肉を使うトレーニングは、プロの方に任せるとしまして…
家にダンベルがある人もそういないと思うので、ペットボトルとかで十分かと。
その変わり、一つ一つの動作をゆっくりにして、回数を増やしてやれれば。
これ、コメ欄にも「腰痛めね?」的なことが書かれていますが、ポイントはお尻を突き出すようにして背中を伸ばすこと。
背中が丸くなっていると腰に負担がかかります。
そして、体質の改善的な意味合いでも、肩甲骨、肩回りを動かすので、肩こりの解消にもつながります。
肩こりに一番?効果的なのは懸垂ですが、家にぶら下がり健康器がある人はダンベル以上にいないでしょうから…
肩・首がこると、発声時に色々なところ(外喉頭筋)が引っ張られやすいので、是非改善したいところ。
(と、言いながら私、極度の肩こりです…めちゃめちゃ歌いにくいです…)
そして、もう一つ動かし慣れて(柔らかくして)おく方がいいのが大胸筋です。
大胸筋が硬くなると、肩を前に巻き込むような形になるので猫背になりやすいです。
※ご存じの通り、猫背の状態は背中の筋肉が引っ張られた状態(緊張した状態)なので、非常に良くないです。当然、背中が丸くなる分、首も前に出るので、それを支える首の筋肉にも力が入ります。
また、大胸筋も呼吸補助筋の一つなので、積極的に動かしましょう。
これまたプロに任せるとしまして…
きんに君をプロと言うのかは別として…
非常に分かりやすいと思ったので…
キツイ方は、膝をついた状態でおこなっても十分効果は得られます。
ちなみに、一つ目のベントオーバーロウと腕立て伏せ、しっかりやると案外腹筋も使います。
トレーナーの方でも、ベンチプレスなどの胸系、ベントロウ、懸垂などの背中系、あとスクワットをやれば、腹筋を鍛える必要はない、という方もいます。
腹筋を大きくしたい人は鍛えればいいそうです。
※腕を鍛えれば力コブができるのと同じで、筋トレは筋肉を大きくするためのもので、“腹筋を割りたい!”という人は、脂肪の下の筋肉は元々割れているので、脂肪を落とすだけで割れるそうです。
女性の方によく、腹筋運動してないけど割れている、という方、いらっしゃいますよね?
あとはストレッチをマメにやることです。
これまた前述の外喉頭筋に関する記事に解説しております。
が、ストレッチは本当に気を付けてやることが大事です。
激しくやり過ぎると、筋肉の組織を破壊してしまうので、これがなかなか治らない。
「物足りないな…」くらいでやることをお勧めします。
ちなみに、ストレッチを寝る前にじっくりと時間をかけて行うと、リラックス効果もあってよりよい睡眠がとれます。
睡眠も、「ええ声」を作るのにとても重要なので、意識したいものですね。
あとは走ることも心肺機能を高める上で効果的。
外を走ると、道路がデコボコだったりして、膝や足首に負担がかかるので、できればジムのマシンで走れた方がいいかと思うのですが、なかなかそうもいかないと思うので、スクワットなどで、膝回りの筋肉を強くしてから走ることをお勧めします。
走ることも、しっかり手を振ることで肩こりの改善にも繋がります。
なんせ最大の敵、肩こり。
日頃からちょっとだけ意識してみましょう。
クリアボイスミュージックスクール
谷本 恒治